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繋がりの姿に私

真昼に見た面影が今も脳裏の裏で焼き付いている。

紫色の液体が腕から染み渡り粉々に散っていく。

出来ない自分を100℃で生贄にして今まで後悔した自分の死体を抜群に燃やしていく。

理解出来ない世界を恨み嫉み愛して500ミリリットルの水を喉に流し込む。

105歳の大おばあさんが死にたいと叫んでいる。

私はどう声を掛けていいか分からず大おばあさんの呼吸を

じっくりと見て胸を痛める。

ドアを閉めた直後105歳の大おばあさんは

和服を両手に持ち大音量で再び叫ぶ。

ノースリーブを差し出し私の記憶を消してもらう。

焦る年齢になった私は自分を誇れずに窓の柵から

いないはずの下の人を探し笑みを浮かべた同時に悲しい表情を浮かべる。

遥か越えた想像の片方を今も追いかけ本物を手に入れる為

産み落とされた最高な状態を保ち鉛筆で顔をなぞる。

食欲に逆らえずぶくぶく浮かぶお腹から虫かごが5つ出てきて

睨みつけるおへその輪っかに高い位置から塩をかけ

脳内では竹内まりやver.のプラスチック・ラブが流れ

鼓膜が破れるまで聴き落とす。

風が吹いた方向を誰よりも早く認識して入り口へと進む。

そこには白髪のおばあさんが立っていた。

一面真っ白な空間と一輪の薔薇が取り残されていた。

空気は薄く私の全てを奪うおばあさんの後ろ髪。

祭りの後の静けさを誰よりも知っている内の1人の私は

白い空間から思い出を探る。

微動だにしないおばあさんに質問をするも

勿論帰って来る答えは無く。

下から階段が登ってくる。

階段を降る間左右には過去の私が映っている。

一番下らない絵を選び手を差し伸べ白髪のおばあさんが

息を吐く。

「それでいいのかい?」

肩までつく髪の毛達は私の瞳孔を必死に見ている。

記憶の異変に幕を閉じて我がに戻る。

起きても夢が醒めない夢からまだ私は醒めないまま。

白い空間から朝日を待って空間の間を

抜け出し白いブーツを履き足音を鳴らす。


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