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書きながら味わって読む vol.2【美人百花:夏木マリさんインタビュー】

書きながら味わって読む。2回目は前回とおなじく「美人百花」の夏木マリさんのインタビュー記事の続きだ。

「書きながら味わって読む」を始めた理由は、こちらのnoteにまとめている。

実は、この記事を書いているときに、noteからピコンと通知が届いた。「前回の記事にコメントがあります」というメッセージ。

どなたからだろう。そう思いつつ通知を開くと、なんと夏木さんのインタビュー記事を書かれたライターの方からだった。

前回のnoteを読んで、メッセージを送ってくださったのだった。まさかご本人からメッセージをいただけるとは思ってもいなかったので、驚きつつもわざわざ感想をくださったことがとてもありがたかった。

続けて記事をアップするのは少々気恥ずかしいけれど、このままの勢いでアップしてしまおうと思う。

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この記事は、地の文で事実情報とライターの感情が記載され、途中に夏木さんの話し言葉がはさまる「地の文+話し言葉」で構成されている。

なるほど…と思ったのは、夏木さんの言葉に入る前に、必ず地の文で「これから夏木さんが何を言うのか」が簡潔にまとめられている点だ。

そんな自分に肩書をつけるとしたら「プレイヤー(遊び人)」だと言う。

〜〜〜夏木さんの話し言葉〜〜〜

そこから表現の世界にのめりこんでいったのはなぜか。理由を聞くと「おだてられたから」とケロッと笑う。

〜〜〜夏木さんの言葉〜〜〜

このように、地の文が直後に来る夏木さんの話し言葉の案内文になるようになっている。こうしておけば、続くパラグラフで何について語られるのかがわかりやすく、読者が迷子になりづらい。

続いて語尾に着目すると、同じような語尾が続かないように配慮されていることが分かる。

すぐに手を出しちゃう。子供みたいなんです。遊ぶでしょ。最高だなって思うんです。調子に乗っていたんでしょうね。いくらやってもつかめない。学習できたと思う。好き嫌いが分かってくる。

今回書き写した部分の語尾だけを集めても「です、ます」「だ、である」「〜しちゃう」「〜でしょ」のように多様な語尾が使われていることが分かる。実際の会話を聞いているかのように、スムーズに耳に入ってくるのは、この語尾の工夫が効いているのだなと感じる。

最後に、もう一つ。

「おだてられると木に登っちゃうタイプだから、賞とかもらうと『いいの?じゃ、次も狙っちゃう?』みたいに調子にのったんでしょうね(笑)」

の部分。「」がすでに話し言葉なのだが、そのなかにさらに『』で夏木さんの心の声を入れ込んでいる。

「おだてられると木に登っちゃうタイプだから、きっと調子にのったんでしょうね(笑)」よりも、話し手のテンションがあがっていることが文章から伝わりやすくなると感じた。

書きながら読むとやはり学びが多いなあ。

そんな感じで、今日はおわり。

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