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強すぎませんか!? STYLUS SH-3

こんにちは。今回は、「Olympus STYLUS SH-3」を使ってみての記事です。
初出の記事を2024年2月22日に詳しく拡充していますので、文字数が1.5倍ほどになっています。

詳細なスペックや、機能は公式を見ていただいて…というのは、機能が尋常じゃなく(いい意味で)多いので自分の体力じゃ書ききれなさそうだからです。(それでも、一通り使ってきました)

外観は、金属風塗装のボディに革張りした風のオシャレなデザインになっており、モードダイヤルもあって高級感があります。(値段もそれなりに…)ここからはレビュー記事らしく良い点と残念な点に分けて紹介したいと思います。

良い点

①13種類の個性があるアートフィルター
こういう所、流石はオリンパスだと思います。どのアートフィルターも良くできていて、日々の散歩のスナップ写真が楽しくなります。また、どのアートフィルターも発色や色ののりが安定していて使いやすいです。

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デイドリーム

②1/2.3とは思えない画質
どこぞのPowerShotの安コンデジが比較対象ですが。画像処理が素晴らしいです。オートのWBの色づくりがしっかりしているので、特に現像作業をすることなくフルオートで十分使えます。拡大画像はディティールよりもノイズ低減を重視している感じで、なんとなくスマホっぽい感じです。

このランクのモデルにしては珍しくRAW記録もできます。Tgシリーズもそうですがオリンパスさんは親切ですねぇ。

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かなりズームしています。

③操作性
わかりやすいです。大量の機能が最低限のボタンにしっかり整理されていると思います。オリンパスさんのよくあるUIですが、いちいちメニュー画面に行かずに画質やISOの設定を呼び出せる仕様は素晴らしいと思います。

タッチパネルも搭載していますが、感圧式なのでおまけ程度です。モニターはそこそこ明るいです。

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左がSH-3、右がPowerShot SH620HS。

④流石は光学5軸手ブレ補正
振りながら撮ってもブレないです(何してんねん)。普段手ブレ補正がなかったり弱っちい(というか手ぶれ補正のない)一眼を使っているので感動しました。動画の電子手ぶれ補正もかなり効きが良い印象です。

⑤光学24倍!!
特殊レンズを贅沢に使っているためか、広角端から望遠端まで終始高画質です。作例にはろくな写真がないですが野鳥などを望遠で撮ってもきれいに写ります。若干望遠側でコントラストが低下しますが、全体的にはセンサーのほうが負けている感じです。

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コントラストの低下がわかりやすいかな…。

⑥パノラマ写真が撮れる

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パノラマ写真の機能は露出制御に優れていると思います。かつて使っていたカメラの中には始点の画像に露出が固定されてしまったりするものもありましたが、これは適度に調整されていると感じます。

⑦動画がすごい
・ハイパースロー(120fps or 240fps) 
これがまた、良いんですよ… ニコワンは1200fpsまで出ますが、画像サイズが非常に小さく制限されてしまいます(最新モデルでは改善されているそうですが、少なくとも私の使用しているニコワン初代モデルでは)。けれども、SH-3は動画も全然見れるレベルのサイズなので楽しいです。
・4K 15fps
前提として、このモデルがそこそこ古いというのがありますので、今ではカクカクの15fpsでも当時としては比較的リッチな機能です。画像から切り出すことも不可能ではないので楽しいです。

⑧連射性能
フォーカス位置は固定となりますが、60fpsまで出ます。!すごい!
また、再生画面にも工夫があり、動画の様に撮影画像を見ることが出来ます。

⑨マクロが凄い!!!

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焦点距離を固定して高倍率マクロが使えます。相当寄ることが可能で、解像感の高い画像を容易に得ることができます。私はフィールドワークに出ることが多いので重宝しています。大きな声では言えませんが、Tg-4の顕微鏡モードより画質は良いです。

残念な点

①モニター
先述しましたが、感圧式のためタッチパネルが手以外でも反応してしまうことがあり、ピンぼけブレブレ写真を量産してしまいます。そのためおすすめの設定は「タップでAF、シャッターはボタンで」です。タップでAFできる設定にすることで、自由な位置にフォーカスポイントを移すことができて便利です。
また、モニターのドット数が46万画素と、数年分古く感じます。パネルの光量は十分ですが。

②センサーサイズ
これは分かってて買っているので明確に問題というわけではないのですが、少し光量の低いシーンなどではやはりコンデジ画質だな、と感じます。高感度も流石に無理があります。

レンズにセンサーが付いている…(レンズが良すぎる!?)

③異常に押しにくい動画ボタン
場所が悪く、片手で使えないです。もう少し場所が良くてもいいのになぁ…
その代わり、間違えて押してしまうことは無い設計となっています。Tg-4などでも採用されているボタン位置です。

④連射はあくまでもおまけ感覚
高速連写、スーパースローともに少々画素数が減ります。ニコワンは連射が元の画質のまま行けることを思えば残念です。  

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それでも60fpsは便利だと感じます。

最後に

機能も多く、使い勝手も良いカメラ、しかもデザインもオシャレで所有欲を満たしてくれるスナップシューターとしても日常使いにしてもおしゃれアイテムにしても素晴らしい機種だと思います。

ただ、アートフィルターで少しラグくなったり、先述の通り画像サイズに制限がかかったりするなどプロセッサーが機能に見合っていない(弱い)と思います。後継機でSH-4は登場していないので、多少は妥協が必要です。

既に旧製品になっていますが、欠点を考慮してもぜひ使いたいカメラだと思います。


今回も、ここまで読んでいただいてありがとうございました。


拙い技術ですが、数枚の試写です。

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解像感とボケ感ともに良いです。
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・・・
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コントラストがやっぱり怪しい
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