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【ゼロイチWEBデザイナー向け】勉強→実践ではなく実践→勉強で練習量を増やそう

ゼロイチのWEBデザイナーさんから、素晴らしいご質問をいただきました。

「まずはやっぱりHTML、CSSの勉強からでしょうか。それともデザイン?勉強の順番を教えていただけますか。」

わかります。いろいろと覚えることが多すぎて、なにからやったらいいのか悩みますよね。ぼくも駆け出しの頃は「わーどぷれす?PHP?ふむふむ、なるほどよくわからん。」という状態だったのでよくわかります。

今だから言えるのですが、いろいろ遠回りしてしまった部分もあるので、今日は勉強方法のコツをお伝えします。

はじめに:勉強してもあまりスキルアップにつながらないことを理解しよう

今日の本題はここです。これからWEBデザイナーやクリエイターになる人はここを十分に理解すると、圧倒的なスピードで成果を出すことができます。逆に、理解できていないと自分一人ではなかなか成長できない人になってしまうでしょう。

まず、WEBデザイナーやWEBクリエイターは勉強をどれだけ頑張っても、あまりスキルアップに繋がりません。スキルアップにつながるのは実践を想定した練習だけです。

その練習のときに勉強も必要になるのです。つまりアウトプット前提のインプットでないと、ほとんど意味がありません。

なので、初心者ほど勉強から始めないでください。必ず実践からスタートしてください。

つまり、「HTMLとCSSを覚えてから実践で・・・・どう使うんだ??」みたいな動きをしていると一生勉強していることになります。

反対に、「ホームページをつくってみよう!なんとなくデザインができた!あれ・・・実装ってどうやるんだ?HTMLとCSSが必要なのか。じゃあ、HTMLとCSSを勉強しよう。」という流れが実践的です。

実際のお仕事を前提に考えると、あなたが勉強で覚えていることだけでお仕事を完璧にこなせるということはほとんどありません。特に、駆け出しの頃であればなおさらです。

だからこそ、実際につくってみて、わからないことを調べる。という動きをしないと、自走しながらスキルアップすることができないWEBデザイナーになってしまいやすくなります。

実際の仕事は、勉強の成果を出すところではない。

学校のテストでは、日頃の勉強や努力でテストで点数を出すことを求められます。

でも、仕事では違います。Google検索やTwitterなど、あらゆる媒体で調べて出した「結果」で評価をされます。

つまり仕事に関して言えば、勉強しているかどうかではなく、カンニングしまくって最高点を出すことが目標なのです。

また、学校の勉強と違い、勉強したことはすぐに古くなってしまいます。WEBデザイナーとはそういう職業なのです。WEB系の職業は、スキルの移り変わるスピードがとてつもなく早いので、あまりスキルの勉強をすることに意味がありません。

考えてみればわかりますが、すごいデザイナーとは?プロのデザイナーとは?と聞かれた時に、

「一番多く勉強したデザイナーです」
「素晴らしいデザインを世にたくさん送り出しているデザイナーです」

どちらが正しいのか一目瞭然です。良いデザインは、勉強量よりは練習量から生まれるからです。

じゃあ、具体的になにをすればいいのか?今日の記事ではおすすめの方法がありますので、それを紹介していきます。

手順1:とりあえず何を作るのか決める

とりあえず、なにをつくるか決めてください。

  • WEBデザイナーの場合:自分の家の近くにある会社、またはお店のホームページを作成

  • 動画クリエイターの場合:自分の家の近くにある会社、またはお店のPR動画の作成

このように、なんでもいいので、何かを作ってください。そして作り切ると決めましょう。これが一番実戦に近い勉強方法です。

これが決まっていない状態で「勉強」から始めたり、スクールに通ってしまうと、誰かに教えてもらえないと全然進まなくなったり、判断ができなくなってしまうデザイナーになりやすいです。自分のペースでスキルアップできなくなってしまうことが多くなります。

手順2:アウトプット前提のインプットをクセづける

つくるものが決まったら、下手でもいいので楽しんでつくってみましょう。

例えば、家の近くにあるパン屋さんのホームページを勝手につくっちゃおう!と決めた場合は

  • どんなホームページにしたらいいかな?

  • 自分がお客さんだったら・・・・アクセス情報がわかりやすい方がいいかも!

  • カレーパンが有名なお店だから、ホームページの最初はカレーパンの大きい写真で決まり!

  • 他のパンもとっても美味しいから、メニューはわかりやすく魅力的にしないと

  • アルバイトの募集もしていたから、そういうページも必要かも!?

みたいな感じで、どうやったらいいホームページになるか想像して、楽しみながら作ってください。できるだけ、自分の好みじゃなく、顧客やユーザーが喜んでくれるようなものを作るのがコツです。その方が作ってて楽しいですよ。

このように、制作をすることは、めちゃくちゃいろんな仕事で役に立ちます。もし、あなたの知り合いにWEB制作会社の人がいたら聞いてみてください。ほとんど人が、上記のような思考でWEBデザインをつくっている人と一緒に働きたいと言ってくれるはずです。

実際のところ、ただ勉強しても役に立たないことが多いので、実践からはじめてみて、わからないことを調べる。ということを続けてみてください。きっと楽しいですから。もちろん、下手でも不恰好でも、全然大丈夫です。楽しんでどんどん作りましょう。

このアウトプット前提のインプットさえできていれば、もうWEBデザインに限らず、どんなスキルでもどんどん上達します。それだけ重要な技術です。

手順3:どうしてもわからないところは飛ばす

ページ内容を考えたり、デザインつくってみたり、コーディングしたり、公開設定したり、いろいろやることが多いと思います。その中で、どうしてもわからないことも出てくると思います。

半日以上考えてもわからない場合は、思い切って飛ばしちゃってOKです。たとえば、どうしてもスマホのときのデザインが思いつかなかったりしたら、スマホのデザインはやらなくてOKです。

そのうち誰かに聞いたり、もしくは他の練習をしているときに理解できるようになったりしますので、大丈夫です。

わからないものを飛ばしていくのもとっても重要な技術です。これはプロであればあるほど、とても重要になるスキルです。

手順4:完成させるまでやる

下手でも構わないので、完成させるまでやりましょう。

完成したら、できるだけ公開をしましょう。自分のポートフォリオサイトに掲載するのがベストです。可能ならTwitterにも載せましょう。

作る前と、完成したあとのあなたでは圧倒的に成長しているはずです。大変なこともたくさんあったと思います。でも、次の練習では、もっと早く、もっと上手につくれるようになっているはずです。

可能なら10回以上は練習してください。これができるだけで、すでにフリーランスWEBデザイナーの上位10%には入れると思います。

ぼくの会社には毎日のようにフリーランスWEBデザイナーの皆様から提携のご相談をいただいているのでわかります。自分の考えで10サイトも練習で制作をしているような自力のあるデザイナーは1割もいません。

完成させるまでつくって、できれば公開までしましょう。

まとめ:練習(アウトプット)の量を増やそう。

まとめです。

「お仕事」としてWEBデザインをやっていくのであれば、勉強ではなく、練習を増やすことをお勧めします。その方が働くようになってからが格段にラクだからです。

そして自分である程度の練習量をこなした上で、必要であれば有料スクールや有料のカリキュラムに申し込むことを検討しましょう。

「勉強→実践」ではなく「実践→勉強」です。

このやり方は、大変だけどめっちゃ楽しいです。しかも他の人とも簡単に差をつけられる方法です。

大丈夫、あなたのようなデザイナーになりたいと決めた人なら楽しみながら、きっと頑張れる。練習しまくって誰かに価値を提供できるデザイナーやクリエイターを、一緒に目指そう。

サポートいただいた金額はすべて、執筆のための活動費用に当てさせていただきます。