見出し画像

Visionを実現化する鉢①-一つの周期の終わりに向けて

人生を内省する時期


 毎年、夏の旅の前の時期はこれまでの一年や人生を深く振り返り自分との対話(内省)をする時期。
 人生にも周期があり、自分自身の課題をまざまざと見せられ、自身の「人としてのあり方」や「リーダー、経営者としてのあり方」、「ビジョンの実現の方法」などを考えさせられるタイミングがある。一見するとネガティブなことが起こるので渦中は大変ではあるけれど、変容を遂げていくときに大切なこと。まさに今年はそうだった。

法人のディレクターである自分に問われること


 2021年に法人としてこれまでの富田エリアから市域エリアへとチャレンジし組織はコンセプトそのものも変容し、多様な人たちの力をお借りすることで社会的インパクトは格段に広がり支援範囲も大きく広がった。その支援の仕組みは全国のモデルの一つとしても短期間で急速に成長することとなった。そのことは成果としていうまでもない。
一方で課題として、事業の急拡大はスタッフの疲弊やキャパオーバー、組織基盤の脆弱性も露呈した。物事がうまくいかなる時、それを進めるディレクターに責任や批判の矢が否応なく向くことが多い。この間、そんな跳ね返りをうけ、自身も地域支援をサバイブするためにと怒涛のように走り精神的にも肉体的にも消耗しているうえにさらに心が削られることとなった。また、毎年の旅を経るごとに自分自身のビジョンが拡張し、それをWAKWAKの拡大へとつないできた生き方にもストップがかかるようになった。以前はなにより組織の危機的な状況を脱するということを最優先にさまざまな人たちの力をお借りしながら全身全霊で組織の立て直しを図ってきた。そのころは、個人のビジョンとWAKWAKのビジョンは一致していた。ただ、それが昨年の旅での“ある深い体験”以降、そのギャップが広がり始め、それはもう無視できない状況まできていた。


今の鉢の限界点


いつしか、ビジョンに対してそれを叶える鉢の大きさがあきらかに合わなくなっていて、不完全燃焼を起こし、心が躍ることがどんどんなくなり、ただただ疲弊していくことばかりが増えていった。

 自身は毎年ビジョンがリニューアルすることをわかっているからこそ、個人、法人、大学などさまざまな場に身を置き、それぞれへの力のバランスを調節することでビジョンの実現化を図ってきた。
 今の鉢のあり方ではもう鉢は小さく、いい意味で一つの限界点、次の鉢のあり方を見出すときに来ている。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?