【北海道:礼文島】最北限の江戸屋山道は是非バイクで走って欲しい!
礼文島へは稚内からのフェリー(利尻島:鴛泊経由もあり)での移動になります。計測技術が発達する前は礼文島の北端にあるスコトン岬が日本最北端と考えられていましたが、宗谷岬がさらに北にあることが判明して以降、再北限の地を名乗っているそうです。
天気の良い日に訪れることができたので、原付バイクを借りて島を縦断(周回道路はない)しましたがこれが大正解!江戸屋山道は最果て感を実感できる、是非ともバイクで360度のパノラマを楽しんで欲しい圧巻の絶景でした。
香深港:利尻島鴛泊港からフェリーで40分ほど
幸い海も穏やかだったので、利尻島鴛泊港から40分は快適な船の旅となりました。フェリーターミナルの目の前のホテルを予約したので、チェックインまで港周辺をぷらぷら散歩しました。
ホテル礼文:香深港フェリーターミナルから徒歩1分!
今晩お世話になるのはこちらホテル礼文。フェリーが15時前着でしたのでこの日はゆっくり宿で休もうと思っていました…が、チェックインのためカウンターに行くと「本日ご宿泊のお客様は〇〇様のみとなっております」とのこと。こんな大きな宿、貸し切りでいいんですか?
戴いた鍵のお部屋は利尻富士が正面に見える最高の眺めでした。数年前にもオフシーズンに日光鬼怒川を訪れた際に予約した旅館の宿泊者が我々だけで貸し切り状態だったこともあって、今回で二度目のVIP待遇となりました(笑
大浴場ももちろん我々のみなので「男性風呂のみの準備で申し訳ありませんが、家族風呂としてご利用ください」とお声がけいただき、移動の疲れをじっくりと癒すことができました。
久種湖:離島にも湖が!広い芝生のキャンプ場も併設
礼文島には周回道路がないので島の東側、西側それぞれに南北を縦断する道路が走っています。ところどころで東側、西側が結ばれている感じですね。
香深港で原付バイクをレンタルして島の北端を目指すと久種湖が見えてきました。礼文島でのキャンプはこちらがお勧めなようです。
江戸屋山道:トド島展望台への360度の圧巻の景色をぜひバイクで
県道507号に入りスコトン(須古頓)岬を目指して走っていると見落としてしまいそうな江戸屋山道入口の小さな看板。こちらを左手に入って山添いを走ります。いよいよ最果て感満載の圧巻の絶景が待っています。
動画に残せばよかったなぁと後悔ばかりが残りますが、この日は天気も良くバイクで走るには最高で、忘れられない景色がそこには待っていました。奥さんは時折強く吹く海風に少々ハンドルを取られそうになったようです(汗
ハイキングコースですので車通りはとても少ない印象です。しつこいですが、この景色は是非ともバイクで360度のパノラマを楽しんで欲しいです。
スコトン岬:日本再北限?の地、民宿もあるんです!
江戸屋山道から507号線に合流して数百メートルでスコトン岬に到着です。ここには新千歳にも店舗がある島の人礼文島本店があります。利尻昆布を練り込んだ昆布ソフトクリームが人気なのですが、この日はありつけませんでした(泣
海鮮ものを中心に通信販売も充実しており、ここから実家へお土産を発送したことをきっかけに通販カタログを送っていただけるようになり、年末のおせちやお中元など、新鮮で美味しい海鮮ものを取り寄せることが出来るようになり、すっかりお気に入りになっています。
島の人の右手を100mほど進むとスコトン岬です。この先も小さな展望スペースになっていて、そちらが岬の先端になります。正面に見える無人島はトド島で、この辺りの岩礁で野生のアザラシやトドが見られることもあるそうです。
最果ての地にも民宿があるんですね。崖を降りたところにあって、部屋の前は荒々しい海が広がってるんでしょうね。6部屋もあるらしく、webを見ているととても綺麗な印象でした。こちらも島の人が運営されているようですね。
澄海岬:当て字のとおり透明度の高い海の人気スポット
入り江の先端の岬は、天気によってさまざまな顔を見せてくれる透明度の高い海が見られる人気の観光スポットのようです。507号線を久種湖方面へ戻る途中を西海岸へ曲がった突き当りに駐車場やお土産店、浜焼きなどがいただけるお店もありました。
この日は天気もよく、海の碧さが際立っていましたね。波はさすがに荒々しさがありますが、美しい海と切り立った断崖絶壁は、大草原とはまた違った北海道の雄大さを感じさせてくれます。
礼文空港:救急搬送ヘリのみ維持されている供用停止中の空港
礼文島を訪れる方の中に少なからずいらっしゃる航空機や空港などの航空業界ファンは必ずといっていいくらい訪れるのが礼文空港。稚内空港よりも北に位置するため日本最北の空港なのですが、2009年4月から供用停止となったままで、今では救急搬送用ヘリのエプロンだけが維持管理されているそうです。ここへのアクセスはレンタカーやバイクがないとちょっと辛いですね。上の写真の左の原付2台が我々です(苦笑
滑走路へのフェンスは門扉が開いた状態でロープだけが架かっています。
ここに飛行機で降りてみたいですね。2021年に礼文町が島民に航空需要についてアンケートを取っているようなので、望みはあるのかもしれません。
金田ノ岬:礼文空港近くの唯一の飲食店が絶品だった!
礼文空港まで来たのなら是非とも金田ノ岬にあるあとい食堂でお昼を食べてください。観光バスの団体も訪れる礼文島では有名な船泊漁業協同組合が運営しているあとい食堂は、新鮮で美味しい海鮮ものをいただくことができます。車を停めるスペースはさほど広くはありませんが、道路の向かいにバスが停められるくらいのスペースがあります。
シーズンによってネタは変わるかもしれませんが、こちら海鮮丼(ボタンエビ、イクラ、ムラサキウニ、ホタテ、イカ)、4,800円と少々値がはりましたが納得のお味でした。
あとい食堂でランチを堪能し、金田ノ岬から島の東側を南下している途中の上泊崎付近の海で野生のアザラシを見ることができました。そのまま香深港近くまで南下、礼文島唯一のセイコーマート香深店に立ち寄りました。
桃台猫台:島の西海海岸にある奇岩…です
島の西海岸へは香深港付近に入口がある新桃岩トンネルをくぐります。全長は約1.5km、バイクだと夏場でも少しひんやりと身体が冷えました。トンネルを抜けて海が見えたらすぐ海岸沿いを左手に折れて南下します。トンネルから1kmほどで桃台猫台展望台に到着です。駐車場はしっかり完備されています。
写真右下に駐車場のトイレが写っていますが、こちらとの比較で岩の大きさがお判りになるかと思います。かなりの大きさで迫力がありました。まぁ確かに桃っぽい形です。
スマホ写真なのであまりズームできませんでしたが、展望台から猫岩までは結構離れているので、写真よりも小さく見えます。かろうじて猫背な感じと猫耳から猫っぽさが伝わってくるかなぁって感じです。
メノウ浜:自然に打ちあがったメノウ(瑪瑙)が拾える
メノウ、漢字(瑪瑙)で書くと難しいんですね。新桃岩トンネル出口から300mほど北上したところに自然に打ちあがったメノウが拾えるメノウ浜があります。おじさん?おじいさん?の自分にはただの石にしか見えませんでした(苦笑
北のカナリアパーク:映画を見ていなくても小百合ストにはたまりません!
私自身も映画を観ていないのですが、それでも小百合さんが好きな人にはたまらないロケ地ですね。2013年に開放されて10年が経ちましたが撮影当時のものが綺麗に保存されています。庭にあるブランコには「乗らないでください」の看板がありましたが、やっぱり乗っちゃう観光客は少なからずいるんですね(泣
礼文島の観光はここまでです。香深港にもどりバイクを返却して稚内へのフェリーを待ちます。利尻島とは打って変わっての晴天で、一日で原付で周るにも丁度いい広さでした。利尻・礼文はこれから島旅と原付バイク旅に目覚めるきっかけを与えてくれました。ありがとう!
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