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【🇯🇵 青森#1】青函連絡船八甲田丸はまるで鉄道博物館だった!

十和田湖から奥入瀬渓流を経由して青森駅に到着しました。今日は最終日、夕方のブルートレイン「あけぼの」で上野へ帰ります。まだ時間もあるし、レンタカー返却前なので、青森駅周辺を観光しようと思います。津軽海峡に面しているので、港町といった雰囲気が漂っていますね。

津軽海峡と言えば昭和の中頃までは青函連絡船で北海道へ渡っていました。今は東京から新幹線で函館まで行ける時代になったんですね。石川さゆりさんの唄を口ずさみながら、港湾文化交流施設になった八甲田丸に乗船してみます。


A-FACTORY

青森駅付近に車を停めて青森港方面に歩いてきました。新しい施設も多く、若者で賑わうウォーターフロントエリアといった感じです。

A-FACTORYにはレストランやお土産屋さんが入っていて、我々もこちらでシャモロックの親子丼をいただいたのですが、今はそのお店が無くなっていました(泣

青函連絡船 八甲田丸

青函連絡船は鉄道の連絡航路だったんですね。本州の幹線鉄道北端の青森駅と、北海道の幹線鉄道南端に位置する函館駅を結び、国鉄から民営化後もJR北海道により運航されていました。

1988年の青函トンネルの開通後も羊蹄丸と十和田丸を用いて1日2往復の暫定運航をしてきましたが、翌年9月に正式に廃止となり、津軽海峡からは完全に姿を消すこととなりました。

瀬菅連絡船戦災の碑

八甲田丸は私が生まれた1964年に客載車両渡船(客貨船)として就航を開始していて、1988年まで24年間運航されました。現在はメモリアルシップ八甲田丸として船内の見学が可能になっています。すでに自力航行は不可能で係留船になります。

第二次世界大戦末期、米軍機の攻撃により物流の大動脈だった青函連絡船が青森湾で撃沈されました。また津軽海峡と函館湾でも攻撃を受け、青函連絡船は全滅し、400名を超える尊い命が失われました。この悲劇を語り継ぐとともに、犠牲となった方々への冥福と平和を祈念し、2005年にこの碑が建てられたのだそうです。


青森ベイブリッジ・ラブリッジ

ではメモリアルシップ八甲田丸を見学してみましょう。観覧料は500円ほどでした。乗船口からは青森ベイブリッジ・青森ラブリッジがよく見えます。左手の三角のビルは複合施設のアスパムですね。

青森ラブリッジは写真下側の遊歩道で、青函連絡船八甲田丸と青い海公園を結び平成5年に完成した市民の散歩コースで観光コースにもなっています。その名の通りカップルに人気のデートコースで、ロマンチックな気分に浸れるそうですよ。

埠頭公園

反対の埠頭公園側は青森駅から続く線路が伸びていて、特急車両も停まっていました。公園は写真のもう少し右手で、海に迫り出した先端になります。手前には旅客船ターミナルがあって、DIAMOND PRINCESS などの大型客船が寄港することもあるようです。


八甲田丸 ブリッジ(操舵室)

さっそく八甲田丸の船内に入ってきました。いきなり操舵室からです。これだけの大きさの船の操舵室に入ることはないので、船好きでなくてもちょっとテンション爆上がりです。

八甲田丸 ブリッジ(操舵室)

大きな船ですがとてもシンプルなんですね。時計も止まっています。操舵室はブリッジと呼ぶらしく、青森ー函館を4~5時間くらいで結んでいたんだと思います(汗 


八甲田丸 車両甲板

ここからは1階車両甲板の鉄分多めの写真が少々続きます(苦笑 船内装備としては世界的にも珍しい、鉄道車両を搭載する空間になります。

ここには貨物車を中心に48両が搭載可能で、こちらは大変貴重な郵便貨物車スユニ50です。また同じ形式の車両かは不明ですが、郵政博物館にも数々の写真が残されています。

八甲田丸 車両甲板

こちらはキハ82形特急気動車です。青函連絡船運航当時は貨物船だったので、このような客車が搭載されることはなかったようです。フロントの特急シンボルマークは失ってなってしまったんですね。

青函連絡船の運航は明治から続きましたが、青函トンネル建設のきっかけとなったのは昭和29年の洞爺丸台風だったんですね。またこの事故から船尾扉を造るなど、船体も大幅に改良されたようです。

八甲田丸 船尾扉(可動扉)

こちらがその船尾扉(可動扉)で、貨物車の積み降ろしの際に開かれるものです。船外には可動ゲート(可動橋)も残されていて、機械を通じて日本の経済に大きく貢献した功績が讃えられ、2011年に日本機械学会より青函連絡船と可動橋が機械遺産に認定されました。

八甲田丸 車両甲板

当時は安全上の理由で搭載出来なかった気動車やディーゼル機関車も展示されているんですね。こちらのDD16は青函連絡船とは関係がなかったようで、若桜鉄道(長野県)では乗車体験用として現役で活躍していました。

八甲田丸内で公開されている車両は全部で9両あるそうです。鉄道ファンでなくても、船に鉄道車両が搭載されていたというだけで驚きでした。


機関室 第1主機室

最後は八甲田丸のエンジンルーム、地下1階の第2甲板です。青函連絡船を動かしていたのはなんと1,600馬力のディーゼルエンジン8基でした(驚 見学できるのは第1主機室の4基ですが凄い迫力がありました。


  • 青森港

青森港の観光 - 青森港国際化推進協議会Webサイト (apic-aomori.jp)

青森港国際化推進協議会
  • A-FACTORY

A-FACTORY | 青森ウォーターフロント (afactory-abc.com)

A-FACTORY
  • 青函フェリー

【公式】青函フェリー | 北海道(函館)⇌ 東北(青森) (seikan-ferry.co.jp)

HAYABUSA-3
  • 八甲田丸

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 (aomori-hakkoudamaru.com)

メモリアルシップ八甲田丸


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