okame | 京都を渋い目線で

京都在住の編集者・ライター。 Photo: Naoki Matsuda

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最近の記事

KYOTO EXPERIMENT2024 観劇メモ① [Echoes Now]

せっかく今年はいろいろ見ているので、メモを残してみようかと(とはいえ、見て感じたことから想像を広げているだけだけど)。なぜか本プログラムではなく、サブ企画のプログラムから。次世代のキュレーターとアーティストをショーケース形式で紹介する企画とのこと。 3本立てでした。 福井裕孝『インテリア』[演劇] ☞ 区切りのない空間を、能・狂言みたいに直角に曲がって歩く演出とか、脱いだスリッパや靴を揃える演出で、各部屋の境目がくっきりと見えてくる感が面白かった。(映画『ドッグヴィル』久

    • 名を望月の今宵とて

      日付は前後しますが、先日の中秋の名月。展覧会の内覧のお手伝いをしていた都合で、京都を代表する近代建築のひとつ、京都市京セラ美術館で名月を眺めることに。それは清かに美しい幻想的なお月さまで。 で、ふと思ったのが、中秋の名月が出てくるお能では、十五夜ってどんなふうに書かれているのだっけと。ぱっと浮かんだのは「三井寺」と「小督」。 とりあえず三井寺の詞章を調べてみると、まずは「八月十五夜名月」とある。ふむふむ。それから「名を望月の今宵とて」と。(類まれなる名を持つ中秋の名月の今

      • マジョリカタイル ー京の銭湯からインドまで—

        みんぱく(国立民族学博物館)へいってきた。特別展「交感する神と人 ヒンドゥー神像の世界」を見たくて。 ヒンズー教は、教祖がいないこと、土着の宗教であること、多神教であること、穢れ・祓えのような概念があることが、日本の神道に近い点も多いなあと思いながら(カーストは別として)見終えたのだけれど、意外な発見も。 それは、インドで飾られていたヒンズー教にまつわるモチーフを描いたタイルの多くが、なんと日本製のマジョリカタイルであったこと。昭和初期にインドに多数輸出されていた、という

      KYOTO EXPERIMENT2024 観劇メモ① [Echoes Now]