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志望理由書の心得

助産師学校受験のお手伝いも今年で3年目。だんだんみんながつまずくところが見えてきた。あまりにみんなが同じところでコケるので「こないだも言ったじゃーん!」と違う生徒さんに怒ってしまって申し訳なかった💦
初めからnoteに書いとけよ、てね。
というわけでnoteにまとめました。


基本方針:志望理由書はラブレターです。

志望理由書のコツは、ラブレターのように書くことです。
自分のこれまでの経過やエピソードを細々と書くのではなく、「自分がどのようになりたいか」「どうしてその学校でなければいけないのか」にボリュームを割きましょう。

例えば、あなたが職場のほとんど交流のない、取り立てて見た目が好みでもない同僚から突然渡されたお手紙に
「入社式で君のことを初めて見かけて」
「◯◯の時〜」
「◯◯の時も〜」
「それから◯◯のことがあって〜」
「あとそれから◯◯があってボクの気持ちは変化してさらに君のことが〜」
と、列挙されていたら、だんだん読む気持ちがなくなってくるのではないでしょうか。
書く方は、ついついこういうことを書きたくなってしまうものではありますが。

それから、そういう相手からの手紙に「君は看護師さんだから収入も安定していて、将来も安心だと思いました」とか、「いつも高そうなバッグを持っていて、連れて歩いたら見栄えがいいな、と思いました」とか、まだ付き合ってもいない相手から条件面を書かれたら、ガッカリしませんか。
そういうことよりは、「いつも的確なアセスメントで迅速に対応する姿がカッコいいと思っています」とか「忙しい時も笑顔で対応しているところが素敵です」とか、内面の部分に触れて貰った方がうれしく感じるのではないでしょうか。
志望理由書も同じです。受験する学校の理念や教育の特色、学校のカラーなどソフト面が良いと思ったから志望している、とアピールしましょう。

今年はコロナの影響で学校説明会がない学校も多かったので、なかなかエピソードを見つけるのは難しいと思いますが、在校生や卒業生、学部の先生などに話を聞いたり、パンフレットを熟読するなどして、良いところ見つけてきましょう。

現在、関東の助産師学校はどこもものすごく倍率は高いです。
そういう状況の中から、一握りの学生さんを選ばなくてはいけない場合、やっぱり自分の学校のことをよく理解してくれていて、「この学校じゃなきゃ!」と心から思ってくれている学生さんを取りたいものだと思います。
志望理由書には、自分が助産師になりたい気持ちだけでなく、「この学校じゃなきゃ」と思っていることをしっかりアピールすることが大切です。
次の項から具体的なポイントをまとめてみました。

志望理由書の心得①

「私が助産師になりたいと思うまで物語」は書かない。面接官はあんまりそこに関心はありません。現役生は特に。
社会人経験者も5行にまとめる覚悟でコンパクトに。

志望理由書の心得②

「なりたい助産師像「助産師になったらやりたいこと」「助産師学校で学びたいこと」について明確に。そう思うようになった理由もしっかり書く。
どのような体験をして、どのように感じて、そういう助産師になりたい、学びたい、と考えるに至ったのか。
先生たちが一番知りたいのはここ。社会人経験者は特に具体性を求められます。

志望理由書の心得③

志望校選定理由に「家から近い」「学費が安い」を書かない。自分に置き換えた時、採用試験の合格理由を「安く働かせられそうだと思ったから」と言われたらムカつきませんか。普通に失礼ですよね。
自分が言われて嫌なことは書かない。
それに、「じゃあ、ウチより安くて近い学校があったらそっちに行くの?」「うちの教育の特色とか分かってないのかな。理念とかはどうでもいいのかな」と思われます。
現実問題、それが一番の志望理由ということもあると思いますが、ここはタテマエというか面接官への思いやりを持ちましょう。
言うとしても「なるべく両親の負担を減らしたいと考えて」とか、表現に注意が必要だと思います。

志望理由書の心得④

文章が訳わかんないことになっているのは、主語と述語と目的語が揃っていないからです。英文解釈の時間のように、自分の書いた文章を主語• 述語• 目的語に分解してみましょう。絶対に足りないものや違うものを繋いでいることに気づきます。あと5W1H(when, where, what, who, why, how  を明確に。

志望理由書の心得⑤

可能な限り単文(主語と述語が1組みしかない)で書く!
「私はAがBな状況でCしたものをDの時にEと考えFのように対応したが、実際にはGはHであり、Iという結果になったが、私はJのように思ったので助産師になりたいと思った。」
みたいな文章にはしない。
短い文を適切な接続詞で繋いでください。
「私は(主語)Aのときに(when) Bという体験(what)をしてC(how)と感じた(述語)。」
誰がどうしたのか、何が何なのか分かり易い。

まとめ

志望理由書のコツは、とにかく相手への思いやりです。
読み手の気持ちになって書きましょう。

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