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ゴッドファーザー Part2

74年公開ロバートデニーロの出世作。

17世紀末に始まるイタリア本土より米国への民族移住は、18世紀初頭にはピークを迎える。

生まれ育った祖国シチリアで、地元のマフィアに父、兄、母親を殺害された弱冠九歳のビト コルレオーネは天然痘に病みながらも命からがら未知なる大都市ニューヨークへと辿り着く。

ロゥワーマンハッタンのリトルイタリーで、逞しく成長したビトは、無口ながらも内に静謐な強さを秘めた青年へと成長する。

やがて隣家に住む同じイタリア系移民、盗人クレメンツァとの出会いを機に、やがて全米を席巻するマフィアのボスへと変貌して行く。

街の大ボス、ファヌーチを暗殺する場面は復活祭の一日と重なり叙情的にも美しく、悪を倒すのに何ら躊躇の無いビトの冷静沈着さを象徴するシーンとなり大変印象深い。

それは・・前作Part 1 でマイケル コルレオーネがイタリアンレストラン『コリン』で悪徳警部と麻薬王ソロッツォを怖れながら暗殺するシーンとは対比されるものである。

抗争に明け暮れたシシリー移民達の宿命を・・その残酷さとは裏腹に、これ程美しく描いたコッポラの才能に拍手喝采である。

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