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IgA腎症との長い道のり #2「未来への不安」

予備校生だった私は退院後、休んでいた予備校に戻りました。「長時間座っているだけで疲れるなぁ」やっぱり体は正直でした。無理ができなくなっていました。
体がすぐに疲れるので、朝は満員電車を避け、少し遅れて予備校に通うようにしました。
検査から1ヶ月くらい経ち、結果が出ました。腎炎の種類は「IgA腎症」でした。医者から「慢性で完治できる治療法がないということ」「20~30年先は透析もありえる」「疲れないように生活すること」「激しい運動は控えること」「塩分を控えること」などなど、聞いていると、涙があふれ出しました。
「なんで私が…」周りの同じくらいの年齢の元気そうな人を見て、心が張り裂けそうでした。これからは、何をするにしても、病気のことを気にしながら、生活しなければならなくなりました。それもまた未来に対して選択肢が少なくなるようで、つらい現実でした。


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