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あれから10年、その肩書きは本物になった。

FROM PEOPLE IN FUKUI
岡田健志さん ナレーター

あれから10年、その肩書は本物になった。

約10年前、彼を取材したとき教職を離れたばかりで
肩書を「無職」とした。
当時はまだ何者でもなかったけれども、自分のやりたいこと、できることを貫き続けて10年、 福井だけでもナレーションやイベントMCなどは1000件を超え、全国家電チェーン店のTVCMに出演するなど、福井にいながら“声”を武器に全国23都道府県で仕事をする。
今や立派な肩書「ナレーター」 として生きる岡田健志さん。

現在も高校の音楽教師も務めながら仕事に取り組む。
「当時は吹奏楽部の先生になって全国大会に行く、という思いが強すぎたきらいがありました」。
一度離れて自分を見つめ直した果てに今がある。
「教員でも民間でも何もできない自分がいた、と気付いたからこそ、自分のできることがよりフォーカスされました」。

自分を売り込むために全国1000件もの営業メールを送り続けた。
すぐに返答はなかったけれど、数力月経って一つまた一つと決まっていく。
決まっていけば次も、となり、その規模は徐々に大きくなっていく。
そして全国のTVCMまで辿り着いた。

できることを続けていけば、夢は叶う。

「自分ができることを続けていけば、自分の夢が近づいてくる、と感じました」。

全国の吹奏楽部の先生は岡田さんにとっての憧れの存在。
その人たちと肩を並べることが目標でもあったが、その先生からイベントナレーションの声がかかったのだ。

福井にいながら全国のナレーター、声優の間では知られた存在になっているという。
講師として自分の行動を語ったときは多くの人に囲まれた。
「もし東京に行っていたら、 特徴のない一人のナレーターとして生きていて、受講する側になっていたと思います」。

リモートが普及して東京でなくても十分自分を発信できる時代。
そうでなくともSNSは発信し続けてきた。
14年間1日も欠かさずに。
それもまた驚異だが、結果SNSを通じて仕事のオファーも数限りなくある。

やっと時代が追いついた、そう表現してもいい。

岡田 健志
1985年坂井市三国町生まれ。
福井大学教育地域科学部音楽科(声楽専攻)卒業。
ナレーションを篠原さなえ氏に師事。
福井テレビ(CX系)「日本全国福むすび」(毎週土曜午後6時放送)レギュラーをはじめ、番組・CMナレーション多数。

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