E110:死ぬ前はおにぎりだよね
「NO ONIGIRI, NO LIFE 」
こんなTシャツを着込んで、
相互フォローしているハスつかさんが、火曜日、
TBS「マツコの知らない世界」にご出演されました。
わー、すごい!という気持ち以上に
それは当然だろう、という気持ちもあります。
私は、こんなにおにぎりに情熱を持って、向き合ってきた人を他に知りません。このテーマで番組に出るなら、やっぱり彼しかいない、と思うわけです。
ハスつかさん、マツコさん、そして私
みんな同世代です。
だからでしょうか。マツコさんがラストの方で
しみじみと「死ぬ前はおにぎりだよね」と言ったとき、なんだかこちらまでジーンときました。
ハスつかさん
素敵な番組をありがとうございました!
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私は、おにぎりが好きです。
人生で、母や祖母に握ってもらったおにぎりは
当然、数えきれません……
熱々のご飯を素手で握ることも
握るたび目分量で常に塩加減が一定であることも
目分量で同じ大きさのおにぎりを作り続けることも
イリュージョンを見ているようでした。
子ども心に「奥の深さ」を感じたものです。
大人になって
コンビニやスーパーでも買っています。
台所仕事は私の担当なので
もちろん
自分でも作ります。
でもね……。
子どものころに食べたような
「あの時のおにぎり」ができません。
なぜでしょう?
母は腱鞘炎になってしまい
もう「おにぎり」をリクエストすることは
難しくなってしまいました。
しっかりと「重み」のある、あのおにぎり……
40年前より美味しいものは
世の中にたくさんあります。
お金を出せば、日本全国の食材が
手に入ります。
でも「40年前のおにぎり」は買えない。
それを肝に銘じながら、
私は今日も、
美味しいおにぎり屋さんを探し続けています。
【66日の25日目】