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E48: あの、右ってどっちですか?

以前のブログにも書いたことだが
それ以降もいっこうに「その症状」は改善しない。

「えっと…。右ってどっち?」


ワタクシ
「とっさに右左が言えない」症候群。

初めてこの状況(=「左右盲」という症状)に接した方は
唖然とするか、ひっくり返って大笑い。

仲良くしている先輩が、ことあるごとに
「うれしそうに」この話をする。

「源太ってさ、いつまで経っても『右も左もわからない子』なんだねえ」

ううっ。笑い事じゃないのよ。
先輩は「源太の意外な弱点みっけ!」的に
楽しそうだからいいんだけど。。。
こっちは、けっこう困っているのである。

タクシーの運転手さんに
何度も急ブレーキを踏ませてしまった。

「右行ってください、あ、やっぱり左です!」
「え?お客さん…、いったいどっちなんですか?」
「申し訳ありません!」

僕は左利きである。
幼稚園で「お箸持つ方」「お茶碗持つ方」
という教え方をしたものだから
幼い僕は、大混乱に陥ってしまった。
昭和の話である。

この話を一般の人にしても
わかってもらえない。
「何をいい歳して、幼稚園のせいにしてるの?」
ってな具合に。

教えられたことを、自分に置き換えて
逆にして考えているうちに、
頭の中がぐちゃぐちゃになってしまった。

ネットで調べるとこういう方って結構いるらしい。
この間、身近な人がこの話をされていて
ちょっとホッとしたのを覚えている。

うちのツレはもう慣れたもので
「はい、右ね。それは逆、はい落ち着いて」
ツレと一緒になってからホッとした。
こういう人が家族だと、助かる。

人が簡単にできることが、自分にはできない。
もう、無意味に落ち込むのはやめた。
落ち込むのは「視力検査」くらいだ。
もう、体育もしないし…。
ま、いいか、と思っている。


「お手元の資料、右のページをご覧ください」
「いや、源太さん左でしょ?」
「あ、すみません、右も左も分からないもので」
「あ、あ、あはは、あはは」
20代の新人時代では言い得て妙だったが
一応、ベテラン扱いされる今ではちょっと痛々しい。
まあ、ネタになっていいけれど。


僕に、2秒ください。
緊張せず、落ち着いたら言えるんだ。


「左右盲」って言葉は、あまり好きではないが
ヨルシカの曲はいいな、と思う。

みなさま、これからもよろしく。

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