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私のテニスノート

練習日誌のようなもの
 テニスノートをつけ始めたのは、いつだったか。もう覚えていないくらい前から、練習や試合の記録をつけている。試合の記録をノートに書いているという友達がいて、その人の真似をしたのが始まりだったと思う。あるアニメにもなったテニス漫画の主人公もノートをつけていて、いいなと思ったのもあるかもしれない(笑)。
 テニスの記録に限らず、日記や手帳をつけるのが好きなので、今まで続けてこられたのだと思う。とはいえ厳密に言うと、一度ノートをやめた時期がある。やめる前のノートと今のノートのことについて振り返ってみたい。

過去のテニスノート
 私はもともと日記や手帳、ノートを書くのが好きで、ノート術みたいな本を読むのも好きだった。テニスノートの書き方もその当時ハマっているやり方で書いていて、飽きたらまた別のやり方に変えていた。箇条書きだったり、文章だったり、マッピングだったり。ノートもメモ帳サイズのノートに書いていたときもあれば、1日1ページ手帳に書き込んだり、大学ノートを半分に切って横長に使っていたこともある。
 昔につけていたノートは、もう残っていない。手帳やノート類がテニスもそれ以外も合わせると膨大な量になっていたので、数年前に思い切って処分してしまった。
 読み返すと懐かしくて捨てるのはもったいない気がしたが、テニス的にはあんまり役立っていない。いつどこでこんな練習をしたとか、試合で勝ったとか負けたとか、ミスをしたとか決めたとか、そういうことが書かれているだけ。日記としては面白いけれど、ここがよかったから次も続けようとか、こういう原因でミスをしたから次はどうしようとか、そういう次につながることがほとんど書かれていなかった。さすが日記好きというか、あったことを書くのを純粋に楽しんでいた。それはそれでいいのだが、テニスを成長させる、改善していくという視点がなかったから、テニスに役立てることはできなかった。処分したときにそのことに気づいて、あんまり意味がないならやめようと思ってノートをやめていた。

再開後のテニスノート
 日記じゃなく、テニスに役立てる目的でノートを再開したのが2022年の1月。打ち方のコツみたいなものを書き留めようと思ったのだった。
 当初はストローク、ボレー、サーブなどに分けて自分の打ち方を書いていて、日記のように毎回書いてはいなかった。自分用の技術解説書みたいなものを作る気持ちだった。打ち方を変えたときには同じページに追記して、こうしたらうまくいったとか、ダメだったからやめたなどということも書き加えていった。他には、ゲームのときの配球や戦術的なこと、人にアドバイスをもらえばそれもメモしていた。
 日記ではないけれど、試合の結果と、カラダのことは記録をつけていた。ちょうど手首や肘が痛くて困っていた頃で、ヒモトレをどこに巻いたとか、こういう服装をすると動きやすかったとか、普段着に草履や巻きスカートを取り入れたことなども書いていた。
 毎回書くことを再開したのは、今年の6月の試合から。といっても、以前のような日記形式ではない。「できたこと」、「できなかったこと」、「それらを踏まえたTO DO」を3つずつ箇条書きにする。
 この書き方は、「毎日を楽しめる人の考え方」や「言語化の魔力」という本を書かれた樺沢紫苑先生のYouTubeをみて真似したもの。樺沢先生は、精神科医で、たくさんの本を出版されている。YouTubeも10年間毎日更新されているそうで、本にしても動画にしても私はまだ全部見切れていない。そんな先生が、アウトプットとフィードバックの重要性を強調されていて、フィードバックの繰り返しが自己成長につながる、と本や動画で何度も発信されている。私は「言語化の魔力」で先生のファンになって、先生の発信がすごく役立つと思っているので、テニスでも先生のすすめるやり方を取り入れてみることにしたのだった。
 各項目は、3つ以上書いてもいいらしいが、最初のうちは3つ書くのも難しい日があった。とくにTO DOは、具体的な行動が出てこないことがけっこうある。「ミスを減らす」とか、「サーブのスピードアップ」なんて、どうすればできるのさ、って話である。
 それでも試合のときなんかは、さすがに学びが多くて5つ6つは出てくる。今日は書けることが少ない、多いといったことも、気づきのうちなのだと思う。少なかったと思えば、次はもっと集中してたくさん書けるようにと考える。
 
フィードバックは大事だった
 そんなわけで、フィードバックのためのノートに変えてから4か月、少しずつ成長してきた感じがして楽しい。自分にしか分からないわずかな進歩かもしれないが、できた、成長したという実感が持てるのは面白い。
 TO DOを書いていることが一番効果的なのだと思う。その日の課題を意識するだけで、練習も試合も内容が濃くなる。そしてまたノートでフィードバック。何年も同じことで悩んでいたのが、この頃少し変わってきてると思えるのが嬉しいのだ。
 今日も練習をしてきたが、できるようになったと浮かれていた逆手フォアがうまくいかなかった。右肩と肘も痛みだしたので、やはり考え直す必要があるのかもしれない。こういうこともノートに書いて、また次回に役立てるのだ。

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