見出し画像

もうコミュニケーションしか勝たん。

私には大切にしている、もはや信念とも言える想いがある。

Lively(ライブリー)の会社HPのトップに掲載している。

コミュニケーションには価値がある
私たちは信じています
あなたの言葉には力があることを
あなたの言葉は誰かを救い、誰かを助け、誰かを導き、
誰かを勇気づける力があることを(一部抜粋)

君と話しに来ているんです

子育て中に在宅で働きたいと思ってはじめたのが、オンラインでおしゃべりするお仕事だった。

私とおしゃべりをするのにお金を払ってもらう。専門スキルを持ってビジネス相談するわけでも、占いするわけでもない。言ってみれば、ただのおしゃべりであり雑談。

思えば、この仕事をしだした私は、雑談に価値がある、ということを信じられていなかった。だから、お客さまに遠慮し、相手にお金を払って貰うことに申し訳なく感じて、私から会話を終わらせようとさえしていた。

しかし、あるお客様との会話によって、意識が根本から変わった。

私は、君という人間と話したくて、ここに来ているんです

目の前のお客様は、世の中にたくさんの人がいる中、他にすることを差し置いてでも、お金を使ってまで、私と話すために来てくれているのだ。

そう思うと、感謝が溢れて、私がこの人にできることは何だろうと考えた。

行き着いた結果が「全力で私がこの人の理解者になること」だった。

会話や言葉の一つ一つから、その背景を探り、足りない部分はこちらから質問で埋めていく。発言内容への共感度や好き嫌いに関係なく、ただ目の前の人間のことを知りたい。それだけを徹底した。

そこから見えてきたのは、対応方法は人それぞれ異なり、同じ人間でも日によっても変わるのだ。

・ノリツッコミで楽しく過ごしたい
・今日は凹んでいるので、承認して欲しい
・黙って話を聴いて欲しい
などなど

言葉にならない感情を拾っていく。もちろん、私の力不足で対応できなかった人も沢山いるが、相手に興味をもって、言葉の背景を知るということを続けた。

ひとりひとりと向き合う中で、気づいたら対応しきれないくらいのお客さまから指名で連絡もらえるようになった。

そして長くリピーターとして通ってくれるようになった。

ひとりひとりの物語が隠れている

40代の会社員の男性のお客さまがいた。

とにかく自分の事を知らない誰かと話がしたい。という気持ちを抱えて、駆け込み寺のようにやってきた。

雑談の中から相手の気持ちを少しずつ紐解いて行く。こちらから、アドバイスや正論の押しつけはしない。ありのままを話してほしいから。

「この人なら何でも話せる気がする」そう思ってくれて、日に日に自己開示してくるようになった。

会社で人に裏切られ、退職へ追い込まれ、心が病み、精神科に通うようになり、髪の毛が抜けるほようになった。
それでも家族を養うためにカツラをかぶって仕事も続けていた。その家族との関係性も非常に悪いという状況だった。ぎりぎりな気持ちで生きてきた、と震える声で話してくれた。

いつも明るく冗談を言い合うような会話をしていた彼の背景には、表ではわからない姿が隠されていた。

二度と人を信じられないと思っていた。もう一度、人を信じて生きてみようと思えた。それを、この数ヶ月であなたから与えてもらった。生きる希望をありがとう。

その言葉を聞いたとき、涙が溢れた。

この人の役に立とう、というおこがましさは持たないようにしていた。私のおかげで元気になったでしょ、なんて勘違いはしたくない。

ただ目の前の相手に向き合い、可能性を信じる。私にはそれしかできない。

それからも書き切れないほど、コミュニケーションを通して、胸が熱くなるような瞬間に立ち会うことができた。

同時に、このことが私自身の生きる希望になっていた。

コミュニケーションに価値がある

この事実は誰でも知っていると思う。ただ、私は身をもってこの言葉の重みを感じている。「こんなに人を幸せにするものがもっと広まったらいいのに」、そう思って、Livelyを立ちあげた。

なぜなら、私が特別な人間ではないから。

これを読んでくれている「あなた」とのコミュニケーションにも価値あるから。

誰一人として同じストーリーを持っている人間はいない。あなただから聴けることがあるし、あなただから生み出せるコミュニケーションの価値がある。

Livelyを通して、日常生活では出会えないような人と繋がることができ、心温まる瞬間がいろんなところに広がってほしいと願っている。


私と同じように、人の話を聴くことが好きな方はぜひこちらのホスト募集ページより仲間になってもらえると嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?