見出し画像

春めくアンティーク帯 先輩・友人とランチ

すっかり春めいてきました。
空気が暖まっているせいか、冬と同じ気温のはずなのに体感温度が高いように感じます。

さて、春は別れと出会いの季節。
先日、コロナと同時期に東京へ赴任してきた大学時代の部活の先輩が、東京・関東地域を存分に味わうことなく、この3月には戻っていくということで、私とよく遊んでくれる友人が、お別れのランチ会を企画してくれました。

場所は銀座の洋食屋さんです。
パスタがメインのランチコースですが、私はパスタ類が最も苦手な食べ物でして…事前にお店の方に相談して、メインのパスタを変更していただきました。(申し訳ない!)

食前酒のシャンパンがあって、前菜4種。
鯛のカルパッチョ(ラビゴットソース)・牛スジ煮込みのカナッペ・モルタデラハムのイタリア風オムレツ・生ハムのサラダ。
パスタは7種あり、そのうちの1つでリゾットにしてくださいました。
これはズワイガニと蟹ミソのトマトクリームソースで。
お米に味が浸み浸みで、と~っても美味で濃厚なビールが進むお味でした~!

私にとってはランチにしては高い価格帯なのですが、ネット上では評判の良いお店です。味はもとより、店員さんの対応がとてもとても良く行き届いていて、優しくて、評判の良さに納得しました。
6名が集まり、お別れする先輩とは20年ぶり、もう一人大学卒業以来26年ぶりに会う先輩もいて、おかげで楽しい時間を過ごせました。
本当に、この年数が間を流れていったのが噓のようにあっという間に当時に戻れます(笑)。

我が家で行く場合は、ゼッッッタイに(!)選択肢にあがらない綺麗なお店を友人が選んでくれたので、なかなか無いこの機会、着物は柔らかものの小紋と決めていました。
というわけで、縮緬の縞柄小紋です。
洋服でいうとワンピースな感じです。

画像では紬と変わりませんが、しとやかな感じ。

帯はきものさらささんで一目ぼれして購入したものです。
さらささんは、明るくポップな柄が得意なお店という印象です。
アンティークの多分モスリンの生地を使って仕立てた現代の帯です。
関西が本拠地の着物やさんなので帯は関西巻き(体を中心に右巻き)で、いつもと違う方向にしないと、前帯に柄が出ません。

大好きな帯で、春には絶対一度は使いたい帯なのですが3年間お出ましがありませんでした。
お太鼓姿で出かけたいところですが、やっぱりちょっと寒々しいので羽織姿で出かけました。この日は毛のコートも道行もアイロンをかけて準備しておきましたが、ぽかぽか陽気だったのでこれにマフラーと手袋だけで十分温かく過ごせました。

冬はたいていこの羽織。ちょっとピンボケしてます…。

帯は羽織で隠れてしまうのですが…、自己満足。

賑やかな春です(笑)。

帯締めの色は、この他にライムグリーンか紫かもっと薄い水色か…で悩んだのですが、ピリっとさせたいような気分だったのでこの色。

カワイイ小鳥ちゃんがいるのです~。
帯締めで、せっかくのニコニコ顔が隠れていたので、顔出しを強制。
長襦袢の振り。ほとんど見えない…これまた自己満足の世界。

この襦袢は桜と花輪文様で、呉服屋さんではたいてい「桜は季節のものでもありつつ日本では季節に関係ない一般的な柄だから夏以外OKなのよ~」と、おすすめされます。確かに、重宝しております。

電車に乗る場合は、つり革や手すりに摑まる時に袖の中が見えるので、長襦袢の文様は通年使えるものが便利と思います。
とはいえ、ここをジロジロ見る人はそうそうおりませんが…。

お太鼓の柄です。
こういうアンティークの生地の柄を眺めていると幸せな気分になります。
どんな人がどんな気持ちでデザインしたのだろう…と。感謝。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?