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君の名は

うちには結構たくさん植物の本があって、これらを断捨離するかどうかはいつも悩むところなんだ。

たとえば、『俳句の花』下巻 6~12月をつらつらと眺めていたりすると、何かのときに写真に撮った花が載っていたりする。「そうか、君はニラの花だったのか」と思う。初秋(8月)の項。ユリ科多年草とある。

説明を読むと、「葉茎はニラ臭があるが花は香りがよい」とある。どんな香りなんだろう。

『俳句の花』というタイトルの本だから、ニラの項にはニラの俳句がある。

韮の花ひとかたまりや月の下

山口青邨

こういう俳句を読むと「ああ、俳句もいいなぁ」と思う。私は他人が思っているよりもずっと詩人なのだ。

同じ本には、「紅の花の古名は"末摘花"」ともある。原産地がエジプトだとは知らなかった。っていうか源氏物語にもでてくるんだけど、末摘花。そんなに昔からエジプトと縁があったのか? 6月(仲夏)の項。キク科。

その植物が何科なのか、どんな仲間(属)なのかも、意外なことがあって面白い。たとえばハナトラノオ(花虎の尾)はシソ科。

君はシソの仲間だったのかぁ~。

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