坂戸日記 2023.05.27
2023年5月27日、晴れ。
4月の終わりに始めたスロージョギングは、少しずつ距離も伸びながら続いている。10:29 min/kmという速度は時速に直すと5.7 kmなので、今日も前を歩く年配の女性になかなか追いつかなかった。
それでも今日は、走っている時間が50分(途中 1分×2回のインターバル)になり、距離も5 kmを越えたのが嬉しい。雨の日でなければ概ね、朝、日が高くなる前に近くの高麗川の土手をドシドシという感じでスロージョギングをしている。本人は走っているつもりだが、客観的にみればあまり見た目はよくないはずだ。だからすれ違うランナーとは目を合わさないようにしたい。歩いている人とは時々「おはようございます」とか「こんにちわ」と挨拶をする。
何もない土曜日なので、その後は、概ね本を読んですごす。
マシュー・ウィリアムズ『憎悪の科学-偏見が暴力に変わるとき』読了。原題は"Science of Hate"、副題は"How prejudice becomes hate and what we can do to stop it"。著者の真摯な態度に共感する。そして「ああ、これは止められない」と絶望する。途中、なんどか震えるような気持ちに苛まれた。
最近読んだマーガレット・アトウッドの『侍女の物語』は、女性を抑圧する社会の物語だとは単純には思えない。私は《抑圧する側の社会》の近接性を描いたものだと思っている。
マシュー・ウィリアムズ『憎悪の科学-偏見が暴力に変わるとき』は、『侍女の物語』を《あの人たち》という他者の視線として読むべきではないことを痛烈にそして客観的に語る。
『侍女の物語』も『憎悪の科学-偏見が暴力に変わるとき』も、私たちの物語で世界であることが恐ろしい。そして、無力感も感じる。
夕方、リビングの窓のところに日よけ用にタープを張る。
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