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ブルーハワイ

かき氷のブルーハワイ、名づけた人は天才だと思う。色は美しく、夏の透き通った海や空を連想させる。味は定かではなく、舌は青く染まる。でも、イチゴ味とかメロン味のシロップとは違う涼しさとさわやかさを感じさせる。

子どもはブルーハワイのかき氷が好きだった。「かき氷でも喰うか?」と選ばせるとかならずブルーハワイだ。大人の目からみるとなんだか新参のそれは少し胡乱で軽く、私は大抵、イチゴ味を選んだ。

国立科学博物館に行ったときの上野駅前でも、多摩川の花火のあがるまでの手持ち無沙汰の時間も、彼はブルーハワイだ。

多摩川の花火は大きな玉はあげないが、当時住んでいた社宅からも場所が近く、近くで見るのであしらいの部分も迫力があって楽しかった。1時間たっぷり花火を楽しんでも、ちょっとだけ早めに混雑を抜け出せば15分もかからず帰宅できた。

そういえば、最初に間近で花火をみたのも、多摩川の花火だった。当時は青葉台の寮にいて、寮の仲間と何人かで観に行ったのだった。

多摩川側は今年は川崎が100周年で例年より内容を充実させて10月に行うという。わざわざ埼玉からは出かけないが、年ごとに少しずつ寂しくなっていった花火がひさしぶりに賑やかに打ち上げられると思うと、ちょっと嬉しい気持ちになる。

訪問していただきありがとうございます。これからもどうかよろしくお願い申し上げます。