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川崎市:高齢者がいきいきと暮らすためのソーシャルワーク実践のコツ

川崎市役所に勤務する知り合いがSNSで「パターン・ランゲージ『高齢者がいきいきと暮らすためのソーシャルワーク実践のコツ ~ともに未来をつくる~』の冊子とカードがようやく完成しました」という報告をしていた。

川崎市:高齢者がいきいきと暮らすためのソーシャルワーク実践のコツ ~ともに未来をつくる~ (川崎市ホームページ)

高齢者がいきいきと暮らすための ソーシャルワーク実践のコツ ~ともに未来をつくる~ Ver.0.9(冊子pdf)

ちらっとみた印象でしかないけれど、目次をみるだけで質の高いパターン・ランゲージになっていることがわかる。

作成メンバーは、川崎市健康福祉局の人たち、川崎市の地域包括の人たち、各区役所の地域みまもり支援センターの人たちから構成されていて、知り合い突出して頑張ったというものではなく、きちんと周囲の人と一緒に作成したということがうかがえる。それもとても大事なことだ。

本人とともに暮らしをつくる
1. はじめましてのメッセージ
2. 重ねてつかむタイミング
3. 「実は・・・」のサイン
4. 生きてきた日々
5. 感じている世界
6. 気づきの発見
7. 納得をつくる
8. ぴったりの見極め
9. 多職種のハーモニー
10. まちの探訪
11. 縁をつなぐ
12. 気づきのネットワーク
自分と仲間を大切にする
13. 自分の時間
14. 思い切って話す
15. プラスへの変換
16. 「これがいい」の探求
17. 実践と学びのサイクル
18. 学び合う仲間
19. 話せる時間
20. 会話の中のヒント
21. 頼れる仲間
つながり合う地域をつくる
22. つながる工夫
23. 暮らしの中の医療
24. 言葉のすり合わせ
25. チームのデザイン
26. やるための仕掛け
27. 気づきの後押し
28. 受け止めつなぐ
29. 「のりしろ」の重ね合い
30. ともにつくる未来

高齢者がいきいきと暮らすための ソーシャルワーク実践のコツ 目次

川崎市の知り合いとは一緒に『認知症アクションガイドブック(川崎市認知症ケアパス)』を作ったのだけれど、初めて会ったときに、その人は唐突に鞄から、たまごクラブ、ひよこクラブを取り出して、「行政の枠に囚われず、こんな風にみんなに手に取ってもらえる冊子がつくりたいんです」と言った。

『高齢者がいきいきと暮らすためのソーシャルワーク実践のコツ ~ともに未来をつくる~』には、あのときと同じ思いがいまも生きていることを感じる。そして、その思いを拡げるために、何をしたらよいだろうかという気持ちがさらに育っていることもわかる。

川崎市のページには、パターン・ランゲージとは何か、パターン・ランゲージの良い点、この冊子の活用の方法がコンパクトにまとめられている。

この冊子が単に「行政として〈仕方なく〉つくりました」ではなく、本当に伝えたいことがあるのだということが伝わってくる。

訪問していただきありがとうございます。これからもどうかよろしくお願い申し上げます。