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OpenAIの「Sora」にとんでも無く驚いた話

おもしろ創造研究室の岡田です。
先週末、ChatGPTを提供するOpenAI社からすごいリリースが出ましたね。
正直、ここまで来ているとは…もうとんでもないですね。。

とりあえずこちらの動画をご覧ください。


こちら、とあるミュージックビデオの1シーン…
ではありません。しかも実写でもありません。

こちらは、OpenAI社の新たなモデル「Sora」がテキストから作成した動画になります。(「Sora」はテキスト指示から現実的で想像力に富んだシーンを作成できる、動画生成モデル)

こちらの動画、プロンプトは
「A stylish woman walks down a Tokyo street filled with warm glowing neon and animated city signage. She wears a black leather jacket, a long red dress, and black boots, and carries a black purse. She wears sunglasses and red lipstick. She walks confidently and casually. The street is damp and reflective, creating a mirror effect of the colorful lights. Many pedestrians walk about.」

翻訳すると
「スタイリッシュな女性が、暖かく輝くネオンと動く都市の看板が満載の東京の通りを歩いています。彼女は黒いレザージャケットに長い赤いドレス、黒いブーツを履き、黒いハンドバッグを持っています。サングラスと赤い口紅を身につけています。彼女は自信を持って、何気なく歩きます。通りは湿っており、カラフルな光の鏡のような反射を作り出しています。多くの歩行者が行き交います。」

となり、しっかりとプロンプト内容に従って動画が生成されていることがわかります。

これだけの文章だけで、1分程度の高クオリティな動画が既に作れてしまう時代がやってきました。

もう一度動画を見ていただきたいのですが…驚くべきはなんといってもその情報の精巧さです。ディテールです。

文字情報はやはりまだ弱いかもです…

この水たまりのシーンを見てください。
反射しているのわかりますか?しかもこれがちゃんとカメラワークに応じて見え方が変わっているのですよ。

ここは東京の、神田の駅前あたりかな?

「威風堂々な彼女」そんなドラマ昔あった気が…

ここで女性がカメラ中央に来るわけですが、ここの歩くシーンもしっかりと見てくださいね。


こういうファッションできる女性かっこいいですね


服が歩く振動に合わせてしっかりと揺れているのがわかります。
てか、歩き方に全くといっていいほど不自然な点がありません。
これをそのまま見せられてしまったら、実写だと言うことに疑いは持てませんね…


口紅は、薄めが好きです

そして、カメラがアップになります。
このカメラワークも、これまでの動画生成AIではうまくできなかったところなのですが、自動で認識をしこういった画角も提供してくれるのだそうな。

ここでもディテールがすごいなと想ったのは、サングラスに映る反射の部分ですね。あと、肌の質感。私はそんなにまじまじと女性の肌を見ることなんてないのですが、リアリティがあると思います。知りませんが

とまあ、これだけのクオリティのものがわずか5行程度のプロンプトでできてしまうのです。とんでもない驚きでもあり、正直このスピードで進化をしてしまっていることが怖くなりましたねもう。フェイク動画なんて朝飯前で作れてしまいますよね。

また、リリースの中では他にもサンプルが公開されているのですが、私の気になったものだけ紹介いたします。

これだけの技術を持ってすれば、次は一般の人がCG等を駆使した映画やアニメーションなんて簡単に、かつものすごい短い時間で作ることができてしまうかもしれませんね。てかできますね。

ChatGPTのGPT-4によって多くの産業が取って代わられてしまうと警鐘が鳴らされていたのがついこの間の話ですが、次は「Sora」によってクリエイターの必要のない時代が来てしまうのかもしれません。


OpenAIでは、人々が現実世界の相互作用を必要とする問題を解決するのに役立つ学習モデルを目標に、動いている物理的な世界を理解してシミュレートするようにAIを教えている。と言っていますが


いつの時代もそうであったように、便利なもの・技術等は、初めは全て人類の公益のために開発されていたはずですが、それがいつのまにか軍事転用されている、人の益を奪うために使われている。と言うのはよくある話。(ワンピース エッグヘッド編を読んで…)


この先のAI技術の発達に期待を寄せつつも、今回の件でかなり先の未来が怖くもなり始めた岡田でした。


とりあえず、今はAI を使ったミュージックビデオの制作に力を注ぎ中でございます。

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