人材紹介業の当たり前を、変えていく。すべては、関わる人の、不平不満のなかに、チャンスが隠れている。

㈱想研という会社で『IFA専門の人材紹介サービス』https://www.a-ifa.jp/carrier/service/message.html のキャリア事業部長を担当している。昨年9月から早くも半年が立った。

人材紹介業というのは、大手のリクルート等から中小の事業者まで含めると、国内の有料職業紹介事業者とは2万社を超えており、事業規模は3000億円という大きな市場らしい。

私の場合、転職は一回のみ。それも、新聞広告での企業直接応募だったため、個人的には人材紹介業とは全く無縁の人生を過ごしてきた。

ただし、前職において、保険会社の代理店営業職員を数多く採用しなければならなかったため、ほとんど毎週、面接スケジュールが組まれていた。たぶん500人以上、いやいや800人くらいの面接は行っているはずである。ほかにも、会社説明会主催や人材紹介イベントへの出店、新卒の面接なども経験したため、人事部ではなかったが、企業側の立場において、面接採用のさまざまなノウハウは、かなり経験値が積まれたと感じている。

私が、面接を行う際に、いつも、いつも、不満に感じていたことがある。

面接は、ほとんどの場合、平日夜。19時スタート、遅ければ20時スタートなど。当時は、夜の会食も多く、残業もあるわ、早く帰りたいときもあるわ。というなかで、

『なんじゃこりゃ、面接するレベルですか?この人』という方に出会ったときには、人材紹介会社の推薦シートに『非常にガッツもあり、営業に関しては高い実績を誇っています。ぜひとも御社に入社したいというお考えをお持ちの方、、、云々』という文章を見直して、本当に、この候補者と会って面接したの?意思確認したの?と、キャリアアドバイザーに対する不信感がふつふつと高まっていた。

決して、候補者が悪いんじゃないんです。紹介会社を経由しているならば、しっかりしたセレクションをしていない、人材紹介会社が悪い。

キャリアアドバイザーが、ただスペックだけを見て、候補者に直接会うこともなく、条件に合う企業を並べて紹介しているために、候補者も、人事担当者も、面接担当者も、全員が無駄な時間を過ごすことになっている、現実。

大切なのは、候補者本人をしっかりと見て、現在のポテンシャルと今後のビジョンをしっかり聞き取り、企業側からも、具体的なポジションごとに求められる能力、スキルを確認したうえで、本当にどのような人材が欲しいのかを聞き取る能力。さらには、お互いにとって幸せな出会いかどうかを考えたうえで、マッチングする能力が必要なんだなと感じていた。

実際に、人材紹介業に携わすようになり、大手とブティック型など、ビジネスモデルの違いが理解できた。ブティック型の紹介会社は、このような人材マッチングに対して、非常に真摯に取り組み、候補者や企業から喜ばれている会社も多いようだ。一方で、大手は、候補者も、企業も、数が集まるため、ここまで手厚いサービスは、なかなかできないらしい。

とすると、ビジネスチャンスはここにある。

小さな会社だからこそ、候補者と会社のことを、誰にも負けないくらい理解して、候補者の人生のために、企業の未来のために、お役に立ちたい。

ある意味、人材紹介会社は、関わる人のための『感動製造業』でなければならない。

そう考えると、明日も、誰かの夢や希望をじっくりと聴きたくなってきた。






何となく、いいところと、足りないところを日々感じていた。

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