料理教室の先生としてコロナ禍でやったことのキロク
新型コロナウイルスの影響で料理教室をお休みにし、3ヶ月が経とうとしています。
一瞬にして[料理教室を開催する]当たり前は覆され、生徒さんの笑顔と会える日々は跡形もなくなってしまいました。
料理教室の先生としてこの3ヶ月の心の変化や行動をキロクしておこうと思います。
1.自分にできることは何か?
まず考えたことはきっと皆さんも一緒のはず。自分には何ができるのか?を考え始めました。
[自分自身にできること=stay home
料理教室の先生としてできることは、生徒さんの安心安全を考えて、教室を休校にすること
休校を決めたのは2月の中旬ころ。比較的早くに決断したのも、たくさんの生徒さんに育ててもらった宝物のような場所を感染のリスクがある場所にはしたくないという気持ちから。
そこでやったことは、
①免疫力アップ食材やレシピの提案(少しでもお役に立てるように。)
②レシピ動画にチャレンジ(直接お会いできない今、どうしたら伝わりやすいのか?を考えて。)
③ブログ毎日更新(暇つぶしとして楽しんでもらえたら。)
④小5息子と料理やパンづくり(お子さんがいるご家庭の休校中のヒントにと母として息子に生きていく力を備えさせるため)
この4つを考え行動し、日々を過ごしていました。
2.このままで良いのか?という焦り
コツコツと自分にできることを続けながら、3月10日ごろ。ふとこのままで良いのか⁉︎と焦り始めます。
料理教室は生徒さんとコミュニケーションが取れる場所だったのに、今は一方的な発信ばかり…。
生徒さんに必要な情報?存在?自己満足では?と焦り、今すぐは無理でもどういうレッスンのカタチにすれば早めに再開できるのかを考え始めました。
3.どうしたら料理教室を再開できるのか?
アフターコロナ時代、価値観は絶対に変わる。そうなった時にわたしの料理教室の価値とは?ということも考えてはいましたが、
もともと早くて夏くらいの再開か、安心安全を考えると1年、2年先かな。と楽観視はしていなかった自分がいます。
でもなるべく早めに再開するには、
・つくったらお弁当箱に詰めてお持ち帰りのお弁当レッスン
・1時間くらいでつくれるおやつレッスン
・夜ごはんのおかずをつくり持ち帰るレッスン
このようなレッスンかなと、今まで運営した料理教室を変化させることを考えていたのですが、結果、リスクがあるのに再開することは[自分本位]でしかなく、自分が大切にしている[生徒さんの笑顔が1番]ここからブレてることに気づきます。
ふぅー危なかったー。
4.アンチオンラインレッスン
ではどうしたら生徒さんにお料理のワクワクをお届けできて、コミュニケーションが取れるのか?
その答えはオンラインレッスンしかない!
3月末の時点で、この答えは出ていたのですが、わたしの料理教室のレッスンをどうやったらオンライン化できるのか?ばかりを考えていたこの頃。
結果、1レッスンで10-15品料理をつくるレッスンを再現はできない。無理にオンライン化してクオリティを下げ、生徒さんに残念に思ってほしくない。どうしたら良いのだー⁉︎と悶々とした日々を送っていました。
5.料理教室もオンライン料理教室も両方ともPlanA
考え方が変わったのは、4月15日ころ。(長かったー。)
ありがたいことに料理教室はお休みでも、フードクリエイターとして企業さんのレシピをつくらせてもらったり、スタイリングや撮影のお仕事をしたり、新しいプロジェクトを進めたりと、やることはある毎日を過ごしていました。
その中で、
リアルな料理教室とオンライン料理教室?いやいや別のチャネルで考えてみたら?
とアドバイスをいただいたことがきっかけで、目から鱗がボロンボロン落ちましたよね。そしてその方に御幸がさしているようにしか見えなかったですよね。
たしかに!別物と考えたらお料理のワクワクを別角度でお伝えできる。今までの料理教室をオンラインで再現したとしたら、アフターコロナではオンラインをやめるという選択にしかならないが、別物と考えれば、両方とも選んでもらえる!
雷に撃たれたみたいな衝撃。ここからはオンラインレッスンを構築するために加速しまくりの毎日となりました。
6.別物なんだ!
別物なら、リアルな料理教室ではやりたくてもできなかったことをオンラインレッスンに入れ込もう!え、オンラインレッスンでもカバーできないことがある。よし、それならオンラインサロンは?うわ、オンラインサロンなら生徒さんに伝えたいことをカタチにできる!
頭の中に今までにない選択肢がどんどん降りてきて、リサーチしたり、本を読んだり、相談をしたり。8年前に料理教室を立ち上げたときのように0を1にする作業をコツコツと、自分の世界が180度変わったのです。
7.自分を見つめ直す
この頃の頭の中。わたしにできることは?ではなく、自分は何をして生きていきたいのか?ということに向き合っていて、そしてそのフィールドはリアルな料理教室やフードクリエイターの仕事が通常運転に戻ったときに無理がないのか?続けていけるのか?ということも見つめ直しました。
8.この機会にリニューアル
やることが増えると、生徒さんにわたしってこういう人なんだよを説明するのが大変になってくる。そこで取った行動は、今までの仕事のつながりで、色々なプロと出会いがあったので、わたしをよく知ってくれている方にホームページをつくりなおしてもらおうと依頼。
それには自分自身が思い描いていることの言語化が必要で、伝えるためにまとめながら頭の中をすっきりさせる良い機会に。
(まだ終わっていない…ちゃんと向き合います。)
9.ガンガンいこうぜ
それぞれ別物。無理がない。やりたいことを絞って、それぞれの違いも明確化できたので、あとはガンガンいこうぜ!動くのみ。
オンラインレッスンモニター繰り返し、方法やツールなど細かいことをまとめていて、早く始動したいところだけれど、ここからはちょっと慎重に、ちゃんと時間をかけることを選択しました。
今までにない新しい世界だからこそ、まずはわたしも生徒さんもオンラインに慣れよう。
オンラインと聞くだけでハードルが高いので、一緒に慣れよう‼︎をテーマに、ミニレッスンができたり、リアルな料理教室、オンライン料理教室、オンラインサロンそれぞれの特徴を説明するオンライン説明会をまずやっていこう!と企画をしています。
こんな流れでの3ヶ月。最初は、え、これいつまで続くの?と先が見えない不安もありましたが、自分が動き出さなければ見えない世界があるし、手を伸ばせば届く世界だってある。
これからも都度、じっくり向き合い、考え、ガンガンいこうぜを繰り返しながら進むのだろう。そうすることが生徒さんの笑顔につながると信じて。
今はワクワクでしかないのだけど、焦らず前進していきます。
2020.5.24 おかちまい
ありがとうございます♡ 美味しくて笑顔になるレシピを生み出すために使わせていただきます☺︎