借金発覚 第26話「証拠集め」
0〜25話までのあらすじ
五十二歳で大手生保を早期退職した父は、退職金を元手に怪しい投資ビジネスを開始するが、一年も経たないうちに退職金は蒸発。一家は貧乏暮らしに転落。それから十八年後のある日、父の隠していた借金が発覚し、兄弟たちで大騒ぎになるが、「もうすぐ大金が入るから」と父は自己破産を拒否。二回に渡り父との話し合いを持つが、話は平行線に終わるが、年内に大金が入らなければ持っている資料を出すと約束させる
主な登場人物
父・・・大手生保の営業マンだったが、五十二歳で早期退職。
母・・・農家出身で看護師。メンタルが弱い。
長男・・・五人兄弟の長子。既婚。地方都市に住む。
次男・・・五人兄弟の二番目。既婚。本書の主人公。
長女・・・五人兄弟の三番目。既婚。
三男・・・五人兄弟の四番目。独身の一人暮らし。
次女・・・五人兄弟の五番目。独身。父母と唯一同居。
R社に直接問い合わせ
父が取り組んでいる投資ビジネスの概要が分かった今、詐欺と違法性の両方の確認を取ることは比較的難しくないはずだ。僕は、R社のサイトから問い合わせページを見つけ、メールで質問を送ってみることにした。
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