「どう対応していいかわからなかった」
「ごめんね、今更遅いよね。本当にごめん…。
でもね、私たちも色々考えたよ?
でも、どう対応していいかわからなくって…。
それに、君見た目は平気そうだったから、しばらくみんなで様子を見ようってなってたの。
ごめんね、もっと早く気づいてあげられたら、もっと違う未来があったよね…。」
つい最近、友人から言われた言葉だ。
大抵の人は、こう言われたら、ああ私って良い友達もったなって思うかもしれない。
でもごめんなさい。全然そう思えない。
そりゃ後からならなんとでも言えるよ。
でも、次また同じようなことが起きた時は違う対応ができる?
できないでしょ。人なんてそう簡単に変わらない。
結局、自分自身に余裕が無くなると同じ間違いを繰り返す。
しかも滑稽なことに、それに気づかない。
「どう対応していいかわからなかった」ってさ、
つまりは何もしなかったってことでしょ。
でもそうだよね、みんな“良い子”だもんね。
うん、もういいよ。
私は答えた。
「みんなのせいじゃないよ。私こそ、ごめんね。」
私もまた、同じことを繰り返す。何も変わらない。