はじめまして。
岡あいりです。
自己紹介を兼ねて、noteを始めた理由などをお話させていただきます。
私は、夫と2人の息子たちと暮らす40代半ばの平凡な主婦です。
髪に白髪を覗かせて、ママチャリに次男を乗せて幼稚園の送り迎えをしたり、長男が通う小学校前の通学路で旗振りをしたり…
どこにでもいる普通のおばちゃんになった私が、まさか20年前の東京で風俗嬢をしていたとは、誰も思わないことでしょう。
これは、やっと手に入れた自分の居場所を壊さないために守るべき、秘密の過去。
デパ地下じゃないと買えないような高級菓子の空箱に、モノクロの秘密をポイポイ詰め込み、ガムテープで何重も巻き付けて、「ただのゴミですよ」って顔をしながら墓場まで抱えて行くつもりの秘密の過去。
20歳から5年間、風俗嬢として池袋と五反田のお店を転々と渡り歩いていました。
お店のジャンルは、ファッションヘルスから始まり性感マッサージへ、最終的に勤めたのはSMクラブです。
今でも、ファッションヘルスとか性感マッサージってあるんでしょうか?
SMクラブは、皆さんイメージが湧くと思いますが、ヘルスや性感ってよく分かりませんよね?
どっちみち、裸になって男性にサービスをするお店です。
20年前は、どんぐりの背比べほどのサービスの違いによって、それぞれが分別されていました。
例えば、嬢の受け身が多いのがヘルスだとか、性感は言葉責めをするのだとか…
まあ、お客さん自体よく分からず来店されるので、結局は何が正解だったんだか分かりませんけどね。
こんな、ガムテープでぐるぐる巻きにしてしまい込んでいたモノクロの秘密を、なぜ今さら引っ張り出してnoteに書き留めようと思ったのかというと、
自分が子供を持ち、子供の育て方について深く深く考えるようになったからです。
「子供には、堂々とした人生を送って欲しい」
「私の失敗はどこから始まった?」
「子供の頃の私が飢えていたものは?」
「家を出たいと思い始めたのはいつ?その時の家庭環境は?」
ただ、風俗で働いた理由を言い訳がましく考えるのではなくて、その裏側にあった家庭環境や自分の性格、友達との関わりなど、いろんなことを様々な角度で考え結び付け、答えを見つけ出しています。
そうこうしているうちに、
「後悔ばかりでどうしようもない私の人生を、ひとつの物語として残すのも良いのかな」
って思うようになりました。
そして、この物語が、女の子を持つお母さんや、将来に不安を覚えるティーンエイジの反面教師になってもらえたら、
ひた隠しにしている「空白の五年間」が少しは色付くのかもしれない。
そんな、淡い期待なんかもしちゃっているのです。
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