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アイドルも洋服もシンプルへと収束する

20代後半になってから、年相応になのか気がついたら色々な趣味・嗜好が少しずつ変化していた。

わかりやすい洋服については、20代半ばは「男性受け」や「モテ」を意識したマーメイドスカートや重たくデザインのしっかりしたワンピースを選んでいた。スタイルを少しでもよく見せるように靴も必ずヒールを履いていた。目に見えて女性らしさや可愛さが出て素敵ではあるし、実際そういう「女子アナ風スタイル」が好きな男性は多いのだけど、次第にしっくりこなくなった。自分のなりたい女性像って違うかも、と思い始めた時だった。

29才になった今はどうかというと、ベーシックな、仕事でもプライベートでも誰に会っても「きちんと感」が出るような洋服を選ぶようになった。凝ったデザインはすぐに飽きがきてしまうのでシンプルなデザインで、かつ、品が出るような洋服。そして何より「軽さや動きやすさ」を重視している。スカートよりもパンツが多くなったし、スニーカーもよく履くようになった。ブランドでいうと「theory」が好きになってよくチェックしている。少し価格帯は上がるけど、何年も着たい洋服を少しずつ集めるようになった。

はたまたアイドルについては、高校生の頃は韓国男性グループのEXOが好きで、CDを買ったりライブに行ったりした。それからBTSなど他のグループの曲を聴いたりしていたのだけれどそこまでのファンにもならず、特に推しの存在がいる訳でもなくただただ曲を聴いてたまに動画を見るくらいだった。しかし、そんな私が少し前からEXOの「D.O.」(本名ド・ギョンス)に夢中になる。まさかの出戻りだ。

EXOを知っている方はわかると思うのだけど、ギョンスはかなり「アイドルっぽくない」。歌もダンスも演技も完璧!にも関わらずお洒落には無関心みたいで、空港ファッションでも一般人のような格好だし(笑)髪型も凝らずにセットもせず「お風呂上がりにドライヤーで乾かしただけですよね?」というぐらいシンプルだ。韓国の第一線のアイドルだということを一瞬忘れてしまうぐらいに一般人のような素振りだ。

なんだけど、それが妙に見ていて「安心」する。ギョンスに限らず、EXOのメンバーもほぼ全員が30代に突入したからなのか、派手な衣装というよりかはお揃いの衣装やスーツというシンプルなステージ衣装で、それもなんだか落ち着く。もう衣装は全部ユニクロで用意してくれれば充分だし、派手な衣装とか今まで見たことない新しい演出とかも考えなくていいから、メンバーが好きな歌を歌って、健康で活動してくれ、、、!という誰目線なのか分からない応援の仕方をしている(笑)

結局なにが言いたいのかっていうと、洋服でもアイドルでも行き着くところは「健康的」であったり「自分らしくいられる」ことなのかしらと思うのである。お洋服は好きだけど誰かの視線を気にしながら選んだり、自分らしさを捨ててまで繕って振る舞うことの虚無感を感じたというか。あんまりそこに意味は無いのかもしれないな〜と29才になった自分の趣味・嗜好を見て思う。


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