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妻に拒否されて2年目の春 9


 彼女がフェラチオをしてくれる。

 とても感激したと同時に不安感を抱きながら、仰向けに寝そべり、彼女の様子がわかるように枕を少し高くして、ベッドの頭元にある照明のスイッチをめちゃくちゃ明るくして、さぁ準備万端「カモーン!」と言わんばかりに腰を少し上げて待機していました。

 「その前に言うけど、浮気をしたドクターにはしてないからね」「人生初めてのことなんだからね」と言ってきました。何もそんなことを聞いてるわけでもなく、わざわざ報告しなくてもいいのに。

 こっちの方が緊張します。

 彼女は躊躇することなくパクっと。どこで習ったのかわからないけど、舌をチョロチョロ。手を添えて口は上下にゆっくり。唾液をタラーっと垂らしたり。目を閉じてぎこちなく頭が上下に?前後に?動いていました。時々、歯が当たりチクってするんですが、なんせ人生初のフェラですから寛大な気持ちで。  
彼女の一生懸命に口を動かしている様子を見ていると、なんとも愛おしく思えてきます。「気持ち良いよ」とは言いますが、口の締まりが緩く、動きも遅くバキューム音を出すんですが、吸われていない状況が続きました。

 5分くらい経ったでしょうか、なんとなくヒリヒリしてきたので、彼女の顔を抱き抱えチ○チ○を見ると、真っ赤になっていました。擦り傷だらけで、ふとした不注意から熱帯地方に住む毒蜘蛛に咬まれて、奇怪きわまるうわ言をしゃべりつづけながら瀕死の状態で病院にかつぎこまれたソーセージと言いましょうか。とにかく出血間近の瀕死の状態です。

どうも歯が当たり散らかしていたようでした。彼女の顔を見つめ、キスしたり、頬擦りしたりして「今度にしよう」と言って一緒にお風呂に入り、体を洗いっこしてホテルを出ました。帰る道中、彼女の勤める病院を通過しようとした時、ちょっと寄っていい?というので、病院の駐車場に車を止めました。彼女は病院に入り、5分ほどで出てきました。

「浮気はもうしない」「貴方ほど優しくしてくれる人は貴方しかいない」と言ってくれました。そしてごめんねと言いながら再びチャックを下ろして傷だらけのチ○チ○を舌で舐め上げてくれました。

帰り際に「奥さんに見つからないように塗り薬を塗って、抗生物質は朝晩2回1錠ずつ3日間飲み切ってください」と抗生物質と塗り薬を受け取り、彼女は笑顔で。私は愛想笑いで別れました。

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