隣の芝は青く見える
普段はそんなに思わないのだが、ちょっと気分が落ち込んだりなにか心境の変化があるとすぐに他者と自分を比べてしまう。
そして比べた上で「あぁ、いいなぁ」と羨ましくなってしまうのだ。
すごく具体的な例を挙げるなら
仕事が充実している人がいるとして
私はあまり仕事に充実していなくて
(それは人間関係や給与面など含めて)
仕事が充実している人の話を聞くと
「私の職場よりとってもいい職場なんだ、いいなぁ私もその職場に勤めたい」
なんて、よく知りもしないのにそう思ってしまう。
元々私は『自分一人だけ』という状況が好きではなくて、
周りがそうしているなら自分もそうしよう
と思うくせがある。
多分その延長線上で、「え!私にはソレが無い!大変!私もソレが必要だ!」と
本当に自分に必要なのか、そうでは無いのかもわからず考えずに必要だと思ってしまう。
それと、とな芝が同じなのかはわからないが、
少なくとも仕事、恋愛、体質、服、車などなど。
他人や友人と比べて自分が劣っているように見えて、改善しようとしてしまう。
特に結婚生活なんて比べてばかりだ。
周りは独り身がおおいので、たくさん遊びに行ったり泊まりに行ったりしている。
その人たちの話を聞くと、
「いいなぁ、私も結婚しないで独り身なら良かったのかな?」
なんて馬鹿みたいなことを考える。
でも離婚したいとかそういうことでは無い。
結婚したことに後悔はしてないのになぜか他人と必要以上に比べて自分がダメだと思ってしまう。
今、絶賛その時期に陥ってしまった。
創作物なんて特にそう。
他人のものの方が良く見えて仕方ない。
自分が創ったものなんて駄作にしか見えない。
はぁ……ため息が止まらない。
でも結局結論もわかっている。
今の自分で充分なのだということも。
結婚だって創作だって、また更に境遇の違う人からしたら私だって『とな芝』の対処なのだから。
いいなぁ結婚してて。
いいなぁ創作できて。
誰しもが誰かに「いいなぁ」を思っているのだ。
だから仕方ない、私は悪くない。
いいなぁと思うことも悪くない。
今日はアパートのどこかの夕飯がカレーみたいだ
いいなぁ、うちもカレーにしようかなぁ。
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