5月4日㈯ 本当は嫌なのに我慢して心の中で相手を悪者にするのが一番卑怯なこと

・ホテルの部屋に人間がいた痕跡を消す仕事。
 修理担当のおじいちゃんKさんが私の髪を見て「さっぱりしたね〜!誰だかわかんなかったよ〜!」と言ってくれる。

 先週くらいにこの髪型にした翌日に出勤してパディントンおじさんHさんに「その髪型いいね〜」と言われた時に、Kさんも隣にいて笑顔で会話に参加していたはずなのだが。

 という、普段一緒に働いてるとついうっかり忘れちゃうけどこういうふとした瞬間に「あ、そうだ、Kさんってゴリゴリのおじいちゃんなんだった、」と気づかされる。



・明日、知り合いの自主映画の撮影に参加する予定だったが、朝5時に郊外の駅集合というきついスケジュールで、ふと、この撮影って当たり前のようにノーギャラだし去年からずっと撮影してるけど全然完成する気配がないし、完成したとてどこで上映する予定もないし、なんか誰からも嫌われたくないって気持ちが強すぎて断れずにオファー受けちゃったけどさすがにきつくなってきたな、と突然に強烈なストレスを感じる。


 が、監督さんにLINEで明日の撮影に関して「何時に終わりますか?」とか「できれば午前中で終わってもらえると」みたいな明らかに乗り気じゃない感じの文言を送ってみたら、延期にしてもらった。優しい。強烈なストレスを感じておいてあれだけど、すごい優しい人。


・ミニストップで弁当と缶ビールを買って晩酌してみる。

 病気の関係でお酒を飲めない期間が長かったから、なんか私の中でお酒というものが神格化というか過大評価されてしまっていたけど、最近色々と飲み始めてみて、別にそんな旨いものでもないんじゃないかって気がしてきた。

 なんか、自分が手に入れてないものとか自分の境遇からかけ離れてるものは、隣の芝生は青い的なことで、ものすごく良いものだと思えてしまうけど、例えば誰からも好かれて尊敬されてモテまくって頭良いとも思われて仕事できて大金持ちで友達たくさんいて超人気者でタワマンの最上階とか住んでみても、案外今と同じ憂鬱な気分で毎日を過ごすのは変わらないのかもしれない。

もしお金が余っていましたら、ください。