3月17日㈰ 顕正会とローマ料理

・今日は朝から人妻の家に行ってその家に住んでいる子供に知恵を授ける仕事。
 生徒さんを指導している勉強机の隣のベッドで弟さんがずっと寝ていた。



・まねきねこで、来週出させていただく寄席でやる漫才の練習。
 何回か合わせてみて、まあまあ良い感じじゃないかなと思ってたら、相方の人がなんかしっくりきてない感じ。
 で、思うところがあったらなんでも気兼ねなく言ってほしいと伝えると、相方の人が
「台詞はこのままで、私はぬいぐるみを手にはめて演じたい」
と言い出す。
 試しにそれでやってみたら超面白かった。流石。



・ルノアールにて、俺の真後ろの席で男の人4人くらいがなかなかの声量で会話していた。

 そのうち一人が
「こないだ顕正会の勧誘を受けて、会館まで行ってしまった」
という話をしていて、それに対して他の一人が
「えー!マジかよ!よく行ったな!」
と大声でリアクションしていて、ルノアール中に響き渡っていた。

 で、俺は俺でしばらくミルクレープの味に集中していたのだが、ミルクレープを食べ終わってミルクレープの余韻に浸って、浸り終わって、ミルクレープの集中力が切れたあたりでふと耳に入って来た真後ろの席の会話を聞いてみたところ、さっき「えー!マジかよ!」って言ってた人が「こないだ顕正会の勧誘を受けて」と言っていた人に対して、顕正会の勧誘をしていた。

 何がどうなってそんなことになったのかがわからないがとりあえず聞き耳を立てる。というか立てなくてもルノアール中に響き渡っている。
 
 どうやら、3対1で勧誘しているらしい。
 振り向くのもあれなので声しか聞いてないが、中年男性と思われる信者の方が「~なわけ。わかる?でさ、~で~なわけよ。ね、わかる?わかる?」ってずっと高圧的に一方的に話し続けている。
 勧誘されてる側の人が「あ、まあ、」ってちょっと相槌打ったら「それでさ、~だったら俺も信じないよ。でも~なわけ。わかる?わかる?」ってまた一方的高圧的マシンガントーク。実際にマシンガンで撃たれた方がマシなんじゃないかと、勧誘されてる側の人がかわいそうになってくる。


 気になったので、トイレに行こうと立ち上がりながらさりげなく後ろの席を見てみると、小太り眼鏡プライド捨てられない系顔面中年が一人で喋りまくり、その両脇にガリガリ青髭眼鏡中年と毛残量20%中年が無言で座っていて、対面に座っている無精髭油ギト髪マジ太り30代男性が勧誘されている側、のようだ。

 人を見た目でジャッジメントするのは本当に良くないしやめた方がいいが、地獄かよ、って思った。そのままトイレに行って吐いた。

 俺がトイレに行っている間も戻って来てからも一方的高圧的ケルヒャー奇跡体験中年講談は延々続き、もうすぐ2時間が経とうかというところで

中年「じゃあ、そういうわけだから今から一緒に会館に来てもらってさ、」

と言ったところ、

30代男性「あ、いやー、」

としぶる。
全然心が動いてなかった。

これだけ長々と時間使って、ガード緩めのおとなしい人を1人引き入れることもできないとは。そんなにコスパとタイパが悪い方法でいいのかよ

って思いつつ、駅前でひたすら新聞配り続けたりするのも、過酷で受け入れられにくい方法をわざとすることによって、通行人とかの信者ではない人、いわゆる「一般的な人間」から無視されたり拒否されたりする経験をさせて、自分たちのところへ戻って来た時に優しく全面的に受け入れれば、「外の人達は皆私に冷たい、私を認めてくれて受け入れてくれる場所はここだけなんだ」ってどんどん組織に依存していく、っていうやり方なんだろうから、まあ、いいんだと思う。


・駅ビルの中の飲食店でご飯食べることに。
 「ローマ料理屋」なるところでパスタを食べようとしたら、全然お客さんがいない。他の店はほぼどこも満席なのに、しかもエスカレーターで上がったすぐのところっていう立地的に有利なところに店があるのに、全然お客さんがいない。
 なんか、不安だな、となり、下の階に行ってみたら五右衛門があって、入って、食べて、めちゃくちゃ美味しい。
 考えてみたら、ローマ料理屋のパスタは五右衛門の倍くらい高くて、しかもローマ料理屋は席ガラガラなのに「当店は90分制です」って繁盛店が書く文言を貼っていた。実際に大繁盛していた五右衛門は相当混まない限りずっと居放題。
 そりゃみんな五右衛門行くよな、って思った。
 逆に、なぜあの場所にあの値段設定とあの店内ルールでローマ料理屋を出店しようと思ったな、どういう勝算があったんだ、って聞いてみたい。

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