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弁護士からは「外道の商売」、傍聴席からも「謝れ!」の声が上がった裁判(特定商取引法違反) 傍聴小景#71

今回の話とは別なのですが、1年半くらい追い続けている裁判があるんです。
多少事実関係は争っているものの、実行自体は認めているんです。では、なぜそれほど時間がかかっているかというと、ものすごく被害者が多いんです。それを1件1件起訴して、証拠請求して、認否してとやっているので時間がかかるのです。

結局、裁判って自白や被害申告だけではどうしようもなく、証拠認定されないといけません。
だから事件の報道時は「被害総額◯千万円!」とされていたとしても、被疑者とその事件を明確に結びつける証拠がなければ、実際裁判にかけられる事件の金額は僅かということもよくあります。
まぁ当たり前ですよね。曖昧に関与されたっぽいことも全部認定されたら、それに便乗するやつもいるでしょうし、冤罪もあるでしょうし。

さて、これから紹介する裁判ですが、報道では「被害総額数十億!」なんて言われていました。では、実際に裁判にかけられたのはどんなものかというと...。


はじめに ~メディアも注目する大きな事件~

罪名 :特定商取引に関する法律違反
被告人:30代の男性
傍聴席:平均17名(全2回)

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