売人「はい、じゃあおクスリ140回分出しておきますね~」(大麻取締法違反) 傍聴小景#49
違法薬物に関わる罪名って多くあります。覚醒剤取締法違反、麻薬及び向精神薬取締法違反、毒物及び劇薬取締法違反、そして今回の大麻取締法違反などなど。
どれも違法ではあるのですが、この中でも大麻取締法違反の裁判って何か緩いなぁと感じることがあります。一部の外国では大麻が合法化されているなどの理由から、手を出そうと思えば出せるグレーなラインくらいに思っている人が、やっている人の雰囲気から出ている気がします。
はじめに
被告人はスーツを着た大柄な男性。見た目で判断しちゃいけませんが、「若気の至りでやっちゃいましたー」と今にも言い出しそうな、首の動かし方をしています。「反省してるんで、うぃ」みたいな。
すでに、なにか嫌な予感がします。
事件の概要(起訴状の要約)
これ裁判を知らない人にはピンと来ないでしょうけど、大麻6gって同種事案の中でも相当持っている方なんです。普通は1g以下とかなんで。
この量だと、単に自己使用以外として、転売などの理由も疑われることになると思います。
検察官が証拠として提出した資料や供述など
裁判を傍聴してみたいって思う方の中で、違法薬物系って結構人気なんですけど、検察側が提出する証拠って、押収したのが間違いなく違法薬物で、どこで使っていたかくらいの証拠なので(実際の捜査は綿密に大変な時間をかけてやられていると思いますが)、この検察官が提出する証拠が薄くて見ごたえがないんですよね。これも私が初心者の方にこの手をオススメしない理由でもあります。
まぁ、薬物を使用している人を生で見たいとか、どんな理由で使っちゃったのか知りたいという場合もあるでしょうが、裁判ではそれなりにクスリも抜けて、供述もほとんどが「反省してます、もうしません」のオンパレードなので、そこの見ごたえも微妙だったりもします。
なので、このnoteでも採用率高くないんですよね。
では、今回はどうでしょうか。まぁツッコミどころがあるから、記事化しているわけですが。
うん、ってか久々のツッコミ祭りだわ。
証人尋問 ~まだ一緒に住む段階ではない~
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