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でち読書

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読んでるような読んでないような 元「おじさん小学生の読書メモ」
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2022年1月の記事一覧

おじさん小学生の読書メモ32回目

おじさん小学生の読書メモ32回目

今日はちょっと番外編というか、図書館の本じゃなくて人に教えてもらった論文みたいのを読んでいます。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jshuppan/38/0/38_107/_pdf

「メディア倫理学」というものを提唱したクリフォード・クリスチャンという人について書かれたもので、国際的に多様化しているはずの、国家というコミュニティそれぞれにおけるメディア

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おじさん小学生の読書メモ31回目

おじさん小学生の読書メモ31回目

ひさしぶりに万葉集鑑賞事典を読む。「久にあらなくに(そんなに時間が経ってもいないのに)」は普段使いしたい古語だなと思った。

以前にも同じことを思った表現がなかったか?たしか「よくもまあそんなに無神経に質問することができますよね!?」みたいな古語…

と思って、鑑賞事典をパラパラめくっても見つからない。手元の読書メモはゴチャゴチャしてて見返す気にもならない。それでnoteに書いた記憶を手がかりに、

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おじさん小学生の読書メモ30回目

おじさん小学生の読書メモ30回目

読書の習慣が継続できてて嬉しい

「武器としての資本論」を読み進めている。

商品取引が関係性に死をもたららすということは、それ以前のムラ的社会には関係性の死がすなわち生物的な死への経路になっていたということかもしれない。

関係を断つということが、集団から孤立するというだけでなく、決闘・戦争に直結していたという話は「贈与論」にもあった。

そして「商品」を成立させるには、異なる共同体同士の関係性

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おじさん小学生の読書メモ29回目

おじさん小学生の読書メモ29回目

「武器としての資本論」を読んで、とにかく同じことについて色んな人の話を聞くというのはいいなと思った。佐藤優の対談シリーズや「超入門」、「父が娘に語る経済の話」の中で共通して語られる資本主義社会の起源やフランシス・フクヤマの「歴史の終わり」議論、冷戦の終結、そういう話を「思い出す」ことができることの嬉しさがある(こういうのって俺だけなんですか?)

哲学人文系を読むことの快楽もそこにあって、たとえば

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おじさん小学生の読書メモ28回目

おじさん小学生の読書メモ28回目

変なモチベーションがわいてきた。

というのも、どの本かは伏せるけど、明らかにゴーストライティングな本を見つけてしまったからだ。

まあ自分に利害関係も有り余る元気もないし、殊更にこれを暴いて騒ぎ立てるつもりはない。しかし本当の著者が誰なのか?は非常に気になってしまう。

だからこれを、フェルミ推定みたいに周辺情報から絞り込み、自分の中で確信を得られれば良しとしよう。そのためにまずこの本を読破する

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おじさん小学生の読書メモ27回目

おじさん小学生の読書メモ27回目

最近はドゥルーズに関する二つの本を読んでいるよ

ヒュームについて論じるところから始まったドゥルーズの哲学は、次々と先人の哲学の「襞」を開いていく。その危うさと狂気の肯定(あるいは前提)、カント以降の超越論が問題にしなかった部分に一貫して取り組む超越論的経験論というあり方…ムズいわ!!!

読んでいる時はなるほどと思っても、どういう本なのかを説明しようとするとできないということは、理解を司る6要素

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おじさん小学生の読書メモ26回目

おじさん小学生の読書メモ26回目

図書館がまた始まったので、さっそく毎月恒例の「10冊借りて読めずに返す」をやることにした。今回から借りた本を記録しておく。

また借りた。例のごとく期間が空いてしまったので最初から読む。

こういう副読本ばかりが読み進んでしまう。とはいえ、今回のこの本や、前回借りたコレみたいに、「思想としてではなく、現代資本主義社会を生き抜くための資本論」みたいなアプローチは、自分向けではないな。と思ってしまう。

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おじさん小学生の読書メモ25回目

おじさん小学生の読書メモ25回目

年末年始も読んでいます(読んではいます)

1冊に2枚のしおりを、はさむことにした。読んでいるうちに期間が空いてしまったり、単に内容が難しいという理由で、先に書いてあった内容を忘れてしまう。いったん読んだ部分は記録しつつ、最初から読む必要が生じてしまう。なのでしおりは2枚いる。

そういう方法で、「レヴィナス(佐藤義之)」を、しつこいくらい読み返している。「他」に対する無限責任の根拠となる「顔」の

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