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2023年1月25日の乾杯

2023年1月25日の乾杯。今日のおじさんとおねえさんは、久方ぶりに揃っての芝居見物。初春大歌舞伎を観劇、終演後には美味しいビールで乾杯!
興奮冷めやらぬ中その感想や、おじさんが観たいくつかの1月上演のお芝居について語り合います。

👱演劇のおじさんと
👩おねえさんです。こんにちは。
👱こんにちは。
👩今日は今年初めて直接会っての乾杯ということでね。
👱はい。それで一緒に歌舞伎座に足を運びまして。
👩大変華やかなものを観ることができましたね。
👱そうですね。
👩いやぁ、お久しぶりです。
👱はい。やっぱり新春の興業は良いよね。たくさんの華があるから。特に最初の演目には目を奪われましたね。
👩いやぁ、華々しいというか華やかなものを観ることができたという満足感がありますね。
👱ということで、今日は銀座ライオンでビールを飲みながら
👩あと、いろいろ食べながら話していきましょう。


歌舞伎座


👱はいはい。改めて今日は新春大歌舞伎第二部を観たのですけれど、舞踊劇あり、がっつりお芝居がありで楽しかったですね。
👩最初のほうはなんでしたっけ。
👱いきなりそれを質問する?
👩いいじゃない。大事なことだからちゃんとしなければ。パンフレットを読んでくださいよ。
👱はいはい。『壽恵方蘇我』ですね。
👩ほんと、華やかな。新春にふさわしい感じの、なんというのだろう、演舞というかね。
👱はいはい。
👩年始にはやっぱりこういう華やかな演目がありますよね。
👱やっぱり新年を寿ぐというかね。
👩いやぁ、とてもよかったなぁ。
👱高麗屋さんが3世代そろい踏みでね。
👩いやぁ、すばらしいですよね。
👱親、子、孫とね。
👩松本白鷗さん、幸四郎さん、染五郎さんとね。
👱こういう舞台を観ると歌舞伎は血で演じるというのもよくわかるよね。おお、ステーキだ。
👩ステーキ。あとおいしいビールなどをね。まあ、我々にとってはお正月というか。
👱お正月というには少し遅いけれど、今年初めてお目にかかっての乾杯ですしね。
👩ちょっと食べながら失礼しますということで。
👱まあ、私は少し前に第一部も観ていまして。そちらは『卯春歌舞伎草紙』というやっぱり舞踊劇と『弁天娘女男白波』の浜松屋見世先の場と稲瀬川勢揃いの場でしたけれど。
👩いやぁ、観たかったよね。本当は一緒に観る予定だったのですけれど、ただ私が体調を崩してしまって。もう本当に悔しくて。
👱まあ、一応完治されたとはいえ、去年からずっと体調を崩されてもいたわけだしね。
👩そう、昨今流行のものにね。
👱まあ、でもほんと治ってよかったですよ。ちなみに第一部は中村屋の皆様もそろってご出演で。猿之助さんは一部も二部もご出演だった。でも、やっぱり新年の舞台というのは俳優も気合いが入るのかも知れないですね。また一部も二部も所作に加えて衣装が見惚れるほどに綺麗で。
👩いやぁ、目が満足していますもの。
👱長唄に導かれて浅葱幕が落ちたあの瞬間に飛び込んでくる美しさね。
👩はいはい。
👱あの瞬間を観るだけで痺れるようにいいなぁって。
👩贅沢だなぁっておもいますよね。
👱ほんと、贅沢だと思う。一方で先日観た第一部もそうだったのだけれど、今日も二つ目の演目はお芝居でね。第一部では『弁天娘女男白浪』、第二部は『人間万事金世中』。
👩我々はまだ未熟ということでね、イヤホンガイドも借りたりとかして。
👱耳より屋さんでね。いやぁ、イヤホンガイドは大事ですよ。
👩大事。やっぱりわかりやすいからね。イヤホンガイドでご案内をしてくださる方の中にも好きな人とかいてね。この人がいいなぁみたいな。
👱そうそう、前に聴いて良くて、名前を覚えていて、ああまたこの人に当たったみたいなね。
👩でもなんか、今日は珍しく、の方だったから。一階席の4列目だったから。そればかりは聴かなかったですね。
👱そうですね。生の声も長唄連中の三味線もガンガンきたしね。もったいなくてイヤホンガイドは必要最小限みたいな。あと私、歌舞伎のツケの隠れファンでもあって。ツケというのは舞台上手に置かれた欅のツケ板を樫の太い拍子木みたいなもので打って効果音を出したり見栄の場面を強調したりするものなのだけれど、
👩今回は近かったものね。
👱あれはあれで、本当にかっこいいなぁと思っていて。歌舞伎好きの知り合いにはツケ好きのかたもけっこういらっしゃる。
👩そうそう、ツケ打のファンの方もいらっしゃるんですってね。
👱うん。今日やられていた白髪の方とか惚れ惚れしてしまう。なんかね、何人かいらっしゃるのだけれど、それぞれにとても微妙にだけれど音が違う気がするんですよ。また、ただ打つのではなくて、打つごとに「はっ」って気合いをいれていらっしゃる姿も初めて目のあたりにしたし。
👩歌舞伎がすごくお好きな方とかとかはね、それも含めて観ていらっしゃるのだろうなぁと思って。めっちゃくちゃ贅沢だなぁっておもいました。かっこよかった。
👱うん。
👩一本目の『壽恵方蘇我』は舞踊劇だったけれど、二本目は銭ゲバの父と母と娘がでてくるお芝居で。
👱うんうん。あの、逆なのかもしれないけれど、あの演目を観ていると歌舞伎が松竹たというのがよくわかるんですよ。あれは松竹新喜劇でもそのまま上演できる演目だし。
👩お肉が来たよ。熱いうちにどうぞ。
👱おお、ありがとう。美味しそう。
👩うん、お肉、美味しい。
👱私は前に歌舞伎で観た『江戸みやげ』という演目があって、それは同じ物をその前に松竹新喜劇で観たことがあるしね。まあ、歌舞伎といってもいろんな舞台があるのだけれど。ああいうお芝居もその一つの柱で。
👩うん、あれはあれで原点だとおもった。
👱彌十郎さんがね、去年も大河ドラマで大活躍されていたけれど。ああいう俳優がしっかりとそろっているというのは歌舞伎の魅力ですよね。
👩うんうん、そうですね。
👱あと、中村虎ノ介さんという俳優がいらっしゃって。お父様が扇雀さん、女形としての美しさもありつつ、今回のお役ではコメディエンヌに徹しているような部分もあって、またその一瞬の所作の間とかもすごくよくて、魅力的でしたよね
👩はい。
👱まだ若いんじゃないかなぁ。
👩そうですね、若いんじゃないですか。
👱えーと、ググるとね。1998年1月生まれだから、多分25才になったばかり。
👩今回の虎ノ介さんは見た目もおかわいらしいし、言ってしまえば嫌われる役なのだけれど、役的には、その銭ゲバのね、主役の林之助の吝嗇なおじさんとおばさんのコピーみたいな娘という感じ、お金お金っていってる両唇生き写しのいやなやつなのだけれど。本当にいやな奴なのだけれど、嫌いなのだけれどどこか憎めないみたいな。娘さんなんて綺麗だけれどいやな奴だと全然好かれないのだけれど、どこか愛しちゃうと言うかかわいげがあるというか。
👱うんうん。そこまで徹しているとむしろその愚かさにかわいげがあるというかね。
👩そうそう。徹頭徹尾「お金、お金」って言っているから、そこまで一途だとちょっと可愛いというかね。
👱ガチに憎めないというか。
👩うんうん。
👱そういうところってありますよね。
👩すごく良かった。
👱そういえば歌舞伎座も一時よりは人が戻ってきていましたね。
👩そう、そうですね。すごく嬉しい。今日は私たち、ちゃんとお昼をたべていなかったので、地下のお弁当屋さんで買って幕間に食べていましたけれど。コロナの規制で暫くはそれもできなくて。というか、初めて地下のお弁当屋さんのものを食べましたね。もちろん上の花篭ではないけれど。
👱うんうん。一時期は自分の席でお弁当を食べることがNGで、地下でお弁当を注文だけしておいて、上の花篭に用意してもらって食べるみたいな時期もあったのだけれどね。そこからやっと戻って。幕間に自分の席で飲食ができるようになった。
👩私的には始めて前に楽しんだ幕間に食事が用意されていてというのもすごく新鮮でしたし、今回はふたたび自分の席でお弁当を広げることもできて、それもとても贅沢な気がした。
👱前はよく近くのデバ地下でお弁当を調達して持ち込んだりもしていましたものね。そもそも昔から幕間にお弁当を食べるというのも、芝居見物の醍醐味の一つだったわけだしね。
👩そうそう、でもそれができなかったのですよね、コロナのあいだは。でもそれが、幕間の間に食べてもいいなってなったのは嬉しいなぁ。
👱うんうん。
👩あと、今は三部制になっていて、昔より席のお値段が少し下がったから、頑張ればもしかしたら桟敷席にもいけるのではという。
👱うふふふ。なんか1階の桟敷席への、お弁当のお届けも再開されたみたいなので。私は桟敷席自体を経験したことがないけれど。
👩ああ、そうなんですね。
👱だから清水の舞台から飛び降りる気持ちで、桟敷の木戸銭にお弁当代を足して、桟敷で幕間にお弁当を食べて、お芝居を堪能するということもやろうと思えばできるわけですよ。もちろんそこまで裕福で、なおかつチケットを取ることができればの話ですけれど。
👩うわぁ、贅沢。でも,二部制だったときに比べて若干は安くなっていて。お値段のことを言うのって野暮な感じもするけれど、けっこうしたじゃないですか。それが三部制になってからすこしはお安くなったかなって。
👱まあ、安くなったと言えば少しは安くはなったのだけれど。でも昔あったらしいポットでのお茶のサービスとかはまだ復活していないみたいですけれど。確かに短い分だけ若干でもお値段は下がるというのは道理で。
👩なるほど。
👱でも、桟敷席は到底無理だけれど、歌舞伎はまた観たいよね。
👩ほんとに。次の予定は3月でしたっけ。
👱うん、3月にはまた見に来るのでお誘いしますよ。
👩2月もねぇ、小劇場で舞台をご覧になっている方にももしかしたら馴染み深いかもしれない。『三人吉三』をやるからね。あれは木ノ下歌舞伎でも取り上げていたんでしたっけ。
👱そうそう。
👩あれもね、観たいよね。ふだんそちらのほうで観ている人間としては観たいよね
👱まあまあ。いろいろと大人の都合もあるので。そういえば、木ノ下歌舞伎は新たにチェルフィッチュの岡田利規さんを迎えて『桜姫東文章』を上演するみたいだけれどね。
👩ああぁ、あらあら。それも贅沢な。
👱岡田さんも色々やっていらっしゃいますから。最近は生の俳優が舞台にいない、映像だけでの演劇空間を作るというような試みをしたりとか、いろいろなチャレンジをされているので。そういう研がれた才が歌舞伎という世界と交わったときにどのようなことが生まれるのかけっこう楽しみなのですけれどね。
👩うんうん。
👱それにしても、歌舞伎を離れてみても、お芝居はやっぱり増えましたね。
👩そうですね。私もやっと元気になってきたから舞台をみたいなと。年末はいろいろあって大変でしたけれどね。
👱ああ、そうでしたね。
👩たとえば、serial numberは次いつなのでしたっけ。
👱えーと、2月の中旬ですね。2月15日~19日だったかな。私は大楽に観に行く予定ですけれど。
👩serial numberは観に行きたい。大好きだから、是非に。
👱チケットの予約はもう始まっているはずだから。是非に。
👩はい。
👱そういえば、最近観たお芝居としては。シアタートップスで良き小柴を2本観ましたね。ひとつは「艶∞ポリス」。ご存じですか?


新宿シアタートップス


👩いや、知らないです。良いお名前ですね、「艶∞ポリス」。
👱もう、公演は10回を越えているしっかりと実績を積み重ねている団体なのですけれど。
👩団体の代表っておいくつぐらいの方なのですか?
👱ああ、おいくつ位なのだろう。30代中頃なのかなぁ。女性の年齢ってわからないからなぁ。
👩それ、もし違っていたら大顰蹙ですけれど。
👱ほら、美しい方ってえてして年齢不詳だったりもするし。もし違っていたらごめんなさいということで、
👩うん。
👱ただ、今回ちょっと大変だったのは、コロナということではないのですけれど、今藤洋子さんという俳優がご出演予定だったのだのですけれど。
👩はいはい、存じ上げております。
👱彼女が稽古の終盤にお怪我をされたみたいで。
👩ええっ。
👱で、急遽別の俳優をキャスティングして交替でご出演みたいなことになっていて。
👩うわぁ、大変。
👱それでね、異儀田夏葉さんという俳優がいらっしゃって。
👩ああ、はいはい。
👱初日から何回かの代役をすることになって。
👩それは・・・。もうめちゃめちゃ大変じゃないですか。大丈夫だったんですか?
👱だから前説の時に申し訳ございませんとお詫びもありまして。
👩ああ。
👱異儀田さんは急遽なので台本を持って演技をすることになりますがご了承くださいと。
👩なるほど。でもそれはもうしょうがないよ。
👱まあ、しょうがないですよね。
👩本当にしょうがないよ。
👱しょうがないと思ったのですよ。でも、異儀田さんは凄かった。
👩マジ?そういう話はちょっとどきどきしてしまう。
👱ものの見事に。
👩台本を持っていないとか。
👱まあ、流石に留置場の看守の役だからファイルみたいなものを持っていて、そこに台本をかくしておくような感じで演じてはいたけれど、
👩ああ、なるほどね。
👱でも、それを観客にはほとんど感じさせないで演じ上げたから。
👩へぇ、凄いねぇ。
👱読むっていう感じはまったくなくて、本当に自然に舞台で演じる感じで。
👩いやぁ、なんか、あの人の話を思い出す、りえさん。
👱だ、誰?
👩あの、森田剛の奥さん、えーとね。ともさかりえさんじゃなくて
👱宮沢りえさん?
👩そう、宮沢りえさん。宮沢りえさんがさ、舞台で代役を引き受けて本番まで本当に時間がなかったのだけれど全て入れてきてそれは凄かったという話を今思い出した。宮沢りえさんも凄かったという話だからねぇ。
👱やっぱり異儀田さんにしても宮沢さんにしても俳優としてのがっつりと土台というか基礎力があるのだろうね。もちろん本人的には大変だったというか死に物狂いだったと思うのだけれど。
👩そりゃもう、きっと地獄よ。いうても2ヶ月くらい稽古している人たちに台本を貰って3日目ですみたいな人が舞台で渡りあわなければいけないわけだから、そりゃ凄いことだと思うし。
👱まあ、ワンシーンが終わって裏にはけるたびに、共演者などから次はこういうシーンですよみたいなアドバイスをもらいながらやったということだったみたいけれど。
👩いや、それでも、普段からの俳優としての努力がないと出来ることではないから。凄いよ。本当に凄い。拍手だよ。
👱ほんとそう。お芝居自体もメリハリを持ってしっかりと流れていたし、なにより面白かったからね。
👩うんうん、いやぁ流石だね。
👱まあ、退団したとはいえ、KAKUTAで鍛えられた俳優は凄いなぁと。
👩やっぱり地の力だよねぇ。そういうのを聞いたりすると心がなんか踊るよね。ワクワクしちゃう。
👱そのお芝居自体もとっても良く出来ていてね。留置場の話なのだけれど囚人たちや看守たちの風貌や人間も上手く描き出されていて。岸本さんならではの人間を描き出す語り口に改めて魅力を感じたりもしたし、先日観たばかりの殿様ランチ主宰の板垣さんも俳優としてほんといい味出しておられたし。ろりえの徳橋みのりさんも好演だったし。
👩でも、大変だったと思うよ。本当に大変だったと思う。
👱うん。あとね、艶∞ポリスの後にシアタートップスで上演されたTAACの『GOOD BOYS』も観てきまして。
👩ああ、どうでした?
👱なんというかね、含蓄いっぱいの、ある意味とても重い芝居でした。


新宿シアタートップス


👩うんうん。
👱あの、表層は二人兄弟がすごく因業な祖母の元で成長していくみたいなはなしなのですけれどね。なんか個人的には二重人格の男の子を観ているようにも感じたりして。で、その二人兄弟を演じているのが福崎那由他さんと佐久本宝さん、どちらも私は初見のまだ若い方だったのですが、それぞれにしっかりと舞台の呼吸や屋台骨を支えているんですよ。
👩へぇ。
👱いろんな俳優達がそこに交わって物語に時間や色を作っていくのですけれど。川田希さんとか尾方普さんとか、あと西川康太郎さんや堀口紗奈さんとかも出番は決して多くないのだけれど、舞台にがっつりの印象を残す役回りでね。印象を残すと言えば兄弟の祖母役を演じた増子倭文江さんも強烈だった。あと、用松亮さんが二人の抱く破壊や殺意を担う幻影として登場するのだけれど、それが素敵に恐ろしくて。そうやっていろんな俳優達がそれぞれの役を作り込んで映えさせる少年の心風景やその歩みがあって。そこにはちょっと同じようなものを思いつかないテイストというか心のわだかまり感も生まれて。タカイフミアキ作劇をしっかり受け取ったというか。
👩うんうん。
👱おねえさんもTAACは昔大阪で観たんですよね。
👩観ました。滅茶苦茶良かった。大好き。だから今回も観たかったです。
👱TAACとしては、東京に来ても悪い芝居の山崎さんと柿喰う客の七味さんで二人芝居を作ったりとかしてもいて。次回は私も観たものの再演みたいだけれど、今回の舞台を観て、今後彼がこれからどういうものを描いていくのかなぁって益々楽しみになりましたけれどね。
👩うん。マジで観たかった。ほんと久しぶりくらいに凄く観たかったのだけれど、なんせ体が。
👱うん。あの病で12月があれだと1月半まではまだ病み上がりだからねぇ。
👩いやぁってなってた。前の収録でもしゃべったけれどさ、自分が役に立たなかったよ。もう頭が働かないんだもの。でも、それにも増して、今日の歌舞伎は凄くよかった。正直言ってね後遺症はまだある。頭が働かなかったりとかいつもと違うなぁという感じなのね。それはあるのだけれど、歌舞伎を観て、なんかこう刺激をされたところもあるから。いい物をみるのは良いのだなって。面白い物を観るのはすごく良いんだなぁって思いましたね。
👱コロナの後遺症も心地よい刺激を与えていくことで解消されるということがあるのかも。
👩やっぱり動かさないとね、脳みその筋肉とか。
👱うんうん。それを一緒に話すというというのも刺激になるしね。
👩そういえばさ、話は変わるというかちょっと前になるけれど「推しは人生の潤い」っていうのをここで言ったら拾ってくださった方がいてとても嬉しかった。前々回くらいだったけれど。
👱はいはい。
👩「推しは人生の潤い」っていって。それに共感してくださる方がいらっしゃってうれしかった。
👱うん、あれは私も名言だと思う。ほんとそうだと思うし。ところで私にとっても推しのひとりというか有名な方が拘わるお芝居といえば,根本宗子さんが魂を込めて作ったという『宝飾時計』を観てきました。あの高畑充希様が主演をされている。


東京芸術劇場


👩ああ、いいなぁ。私、高畑充希さんって好きなんですよね。かわいいし、お芝居もしっかりとしているし。
👱あの、大柄な方というイメージを勝手に持っていたのだけれど意外にそうでもなくて。
👩えぇ、そうなんですか。とても大柄に感じたりもするけれどね。でも凄いね、良い意味で芝居で大きくみせるということなのだろうし。
👱うん、その普通を感じさせない存在感の演技ではありました。また、改めて根本宗子さんの才の深さを再確認させられたお芝居でもあった。芸劇プレイハウスでの公演だったのですけれどね。子役だった女の子が死ぬまでひとりの男の子を想いながら生きていくのだけれど、舞台上の時間の動かし方や記憶の置き方、そこから浮かび上がる時間の質感のうつろいや想いの描き方の見事なこと。まあ、この作品で岸田が取れるかどうかはわからないけれど、彼女の代表作のひとつになるのではという舞台でしたね。
👩わぁ、凄い。
👱あの、まわり舞台が仕込まれているんですよ。途中で休憩がはいるのだけれど、そこで隔てられる前半と後半で同じ時間が別の視座から繰り返されて、その中で舞台の巡りが刻む時間の歩みの立体感があって。終演後にはそれが彼女にとって宝飾時計に刻まれた時間であることが観る側の体感として残るというか。共演者の方々も素敵で。小池栄子さんとかが本当によいお仕事をされていて。
👩小池栄子さんの舞台ってめちゃめちゃいいよね。滅茶滅茶良いと思う。
👱私は、前にケラさんの舞台で観たのが最初だったとおもうのだけれど、その時にもほんといい俳優さんだなぁっておもった。今回もちゃんと自分のキャラクターを舞台に立てながら、一方で高畑さんのキャラクターを引き出すというか映えさせるお芝居でもあって、一瞬毎に舞台に色や密度を作り出していた。
👩うんうん。なんか、頭がいいよな、彼女は。しかもね、がらっと変えるタイプの女優さんだというのを聞いた。私知り合いがね、けっこう身近な方なのだけれど小池さんとお仕事をしたことがあったらしく、なんか普通の感じでいらっしゃってでも「よーい、スタート」の声がかかった瞬間にガラッと変わったんだって。
👱へぇ。
👩それが凄かったという話を聞いてああそうなんだって。舞台なんかにも良く呼ばれているしさぁ。新感線なんかにもよく出られているし。
👱去年やっていた「鎌倉殿の13人」の最終回のお芝居も凄かったものね。
👩ほんとに、ほかにいないっていう感じが凄すぎるよね。見た目もだし、ビジュアルも備わっているし、そんな風に自らの演技を演出できるっていうのは素晴らしすぎた。で、そう見せないのもかっこいいよね。
👱根本さんは俳優の使い方も本当に上手になったよね。この色にはこの俳優とかいうキャスティング力も洗練されていると思うし、一方で限られたり定められた俳優からどういう色を引き出すかみたいなところも更に鋭くなっているように思う。今回は根本さんに作品を書くなり演出なりしてくれってお願いしたらしくて、そのご指名に答えてってことだったみたいよ。
👩えっ、だれが?
👱高畑さんが。
👩う、うわ、そうなんだ。かっこいいね。凄くない、それって。
👱うん。
👩凄いね、凄いよ。根本さん。
👱なんかね、私も根本さんはほんと昔から観ているのだけれど、なんだろ、根本さんの歩みって一つの物をずっと突き詰めながら歩んでいるというよりは、順番にいろんなことにチャレンジして、それぞれの高みにまで上り詰めめると次があって、そうやっていくつかのピークをつくってさらに新たに観る側が想像もしないようないくつかの高みをつくっていくような感じなのね。
👩なるほど。
👱たとえば今回ピアノとストリングスの生演奏が入っているのだけれど、単に演奏をしているだけではなく、時に演奏者が空間に入り込んでその音を空気に編み込んでいるようなところがあって。それは、チャランポランタンやカンカンバルカン楽団と一緒にミュージカルを作った経験が生きているのだろうし、特にバイオリンの舞台の中に入り込んでの演奏とか効果音出しというのは、彼女が舞台にダンサーの方を呼び込んで描き出したやり方が新たにしっかりと生かされているようにも思う。
👩うん。
👱時に身体や空間の使い方などにしても、その源泉を想像するともう5~6年前になるけれど、長井短さんや石澤希代子さん、あと青山美郷さんをキャスティングして、根本さんを含め4人でそれまでのストレートプレイでの公演からがらっとメソッドを変えてちょっとマームとジプシーやチェルフィッチュなんかを想起させる部分もある身体中心での舞台を思い出すのね。会場は中野のhope。別冊根本宗子の名義でタイトルは『バー公演ではないです』だったかな。そこでまいた種というかその公演自体も再演もしたしさらに新たな発展もしていったのだけれど、単にそれだけではなくて、その中で獲得した表現のノウハウが、今回の舞台の空気や呼吸の作り方にもちゃんと息づいているような感じがするのね。
👩へぇ。
👱そうやって、単純に同じメソッドを研ぎ重ねて演劇を作り上げていくのではなく、いろんな発想や試みを形にして、クオリティを作り上げて、でもそこに固執するのではなく、なんだろ、単純にひとつの大きな山を一生かけてつくるのではなく、いくつもの山の連なりの先にさらなる大きなものを作っているような気がする。
👩なるほど。
👱だから、彼女がなにがしかの作品を観ると、それは完成した物だけではなくて試行錯誤の途中だと感じることもあるのだけれど、それこそもう二桁の彼女の舞台を観ていて、その経験則から、途中の部分を感じた瞬間にむしろ次に何かが導かれてくるのだともう楽しみで仕方がないのね。
👩うんうん。
👱たとえば、彼女のミュージカル的な作品をみて、それがやがてオフブロードウェイに行けるような作品に歩み出すのではという期待も生まれたし、あと、彼女って梨園の方々との人間関係もあるみたいで。
👩へぇ、そうなの。
👱だいぶ前に雑誌かなにかのインタビュー記事で読んだのだけれど、お母様が中村屋の方々と親しくされているみたいで、幼い頃から勘三郎さんともお知り合いだったみたいだし、当代の勘九郎さんや七之助さんとも幼なじみでツーカーの間柄みたいで。
👩そうなんだ。芸術の水場だったのですね。でもしっかりとそれを自分の糧にしていらっしゃるというか、土台というか核にもしているっていうのは凄いよね。努力をするという才だったり、強さ、その頑張るという素晴らしいところもあるし、あっと突飛というとちょっと言葉が違うのだけれど、けっこう尖った作品もやっていたじゃない、時には。でも元々がしっかりと作品を作るという、0から1を作るということでも多分いろんなことに貪欲だったりもする。、しかも頭がいい。きっと私たちにはわからないいろんな努力の積み重ねがあったと思うけれど。あの、目の前にあったってそれを糧に出来ない人なんていっぱいいるわけで、しっかりと逃さずに糧にしてきた人なのだなぁとおもうと滅茶苦茶かっこいいなぁって思う。それは、見ていてほんとそうだなぁと思うんだよね。ほんとに何も逃さずに、要は自分の糧になること、自分の財産になるものを何一つ逃さずに生きてきた方なのだと思うから、かっこいい。
👱そうそう。だからそういうことの果実の一つとして今回の舞台にも重さにならない洗練された浸透圧をもった見応えがあってとても良かったと思うし、それは丸まることのない想いの解像度が丁寧に作り込まれているからだとも思うし。でもね、というか、にもかかわらず、しっかりと捉えられたにも拘わらず、今回の舞台が彼女の演劇人生の頂点だとは思えないのね。それは彼女が新国立で作った舞台を観たときにも思ったことだけれど。もちろんそれらはさっき話していた山の頂たちの大きめなやつだとは思うのだけれど、ほかにもある山たちと重なったときに更なるものがまだあるようにも思えてしまうのね。
👩うん。
👱まあ彼女の作る物は昔から観ていて、それこそキャパ20くらいのおばさまのスナックで連続してお芝居を作り続けていたことも知っていて、でも、そのころから作品を単純に積み重ねていくことはなくて、その蓄積を生かして踏み出してきたということは毎回とても強く感じていたから。それは今も変わっていないのだと思う。
👩うん、そうですね。
👱岸田だってもう候補にはなっていていつか手の届くところにあるし、小説なんかも書くから芥川にも手が届くのかもしれないけれど、
👩ほんと、どうやって生きているのだろうとおもうよね。大丈夫?みたいな。それはなにかを作る人としてはめちゃいい感じなのだろうけどさ。生きてる姿が見えないというか。
👱うふふ。そうね、
👩凄いなぁと思うの。
👱でも、彼女がワークインプログレスをやっている姿を見ると、際だった超人というイメージとはまた違うし。それも安川まりさんを呼んで始めて、そこに彼女周りのひとを取り込んで新たに膨らましつつあるのだけれど、
👩はいはい。
👱そこには新国立やプレイハウスの作品を編んだ辣腕演出家とは違う彼女らしさも垣間見えたりして、
👩ああ、それは面白いねぇ。
👱うん、でもその一方で、彼女の計り知れなさは感じられるというか。そこには昔から拝見している彼女がいるからこそ、更にその才能の計り知れなさも感じてしまうのね。
👩ああ、うんうん。凄いね。
👱凄いと思うよ。
👩なんか根本さんが凄いという話ばかりだけれど。
👱うふふ。
👩でも、凄いのだもの、本当に。
👱うん.
👩まあ、手放しでそういうことを言わせるという裏では、彼女は滅茶苦茶苦労もしていると思うし、苦しんでいるところは見せない部分もあるのだろうし。
👱見せない部分はすっごくあると思うよ。
👩あるよね、絶対あるよね。見えない部分というのはそういうことだから。見せないようにしていないとそうならないから。
👱でも、そこに沈まないでどこかでしなやかにふりきってもいるんですよ、きっと。
👩うん。ふりきっている人っておもしろいもの。
👱そうそう。
👩そうありたいよね。
👱まあ本人はその辺りも含めて案外彼女的にずっと自然体でもあって。気がついたら積み重なってきたものが足し算ではなく累乗になって表現の力全体が押し上げられていたみたいな感じなのかもしれないし。才能がある人にとっては自身のあたりまえが凡人の理解を超えたことだというのが逆にわからないのだろうとも思うしね。でも、それはそれとして、観客はその先を観たくもなるわけで。1月に彼女の舞台と歌舞伎を観て思ったのだけれど、たとえば彼女が紡ぐ登場人物達が抱く想いを歌舞伎の様式や筋立てや役者で語られるとまた新たな研がれ方や凄みや美しさが生まれるような気もして。彼女が書いた戯曲を歌舞伎に仕立てたものを観たい気もするんだよね。彼女の描く想いや情念と歌舞伎の語り口の境も、それらを舞台に乗せる彼女の演出と歌舞伎の様式の境も、裁ち鋏でスパッときりわけられて一直線に縫われるのではなくそれぞれの生地が重ねられて不器用に美しくギザギザに縫われているような舞台だとなおいい。
👩なるほど。
👱もちろん、次が歌舞伎でなくても根本さんの舞台であればチケット争奪戦には参戦しようとおもうけれどね。
👩うんうん。
👱ところで、もう一つぐらい1月に観たお芝居をすると、青年団が吉祥寺シアターで『日本文学盛衰史』という舞台を上演していまして。
👩なんですか、それは。


吉祥寺シアター


👱原作とされているのが高橋源一郎さんの同名の作品なのだけれどね。日本文学を切り開いた明治時代の4人の作家たちそれぞれのお清めの場での風景を描いていくのだけれど、適当に史実も織り交ぜつつ、いろいろと茶番も交えつつ、というかけっこう演劇の自由さ満開のやりたい放題でほんとに面白いの。なんか青年団の俳優が束になっての出演で、北村透谷、正岡子規、二葉亭四迷、夏目漱石のお弔いの席を描いていくのだけれど、もう仕掛けがこれでもかというほど詰まっていて。
👩へぇ。
👱まあ、凄いよ。「誰々がこない」とかいえば「今日は来ないみたいだね、今LINEが来た」とか時代設定ガン無視するし、さりげなくゴドー待ちの一部が編み込まれていたり、チェルフィチュの身体使いで「三月の5日間」が差し入れられたり。あと、樋口一葉が出てくるとお札がらみのネタがあったり、石川啄木の台詞がみんな俳句調になっていたり。仲居さんが三人並んでキャンディーズぶりの一部をして「年下の女の子」を歌ったり、「四場の最初には場がカチューシャの唄で盛り上がっているのだけれど、やがてペンライトまでが登場して、平田オリザさんとご縁のあるモモクロのコンサートオマージュでペンライトが振られたり、更に芸が細かいことにそのうちの緑が途中で減っていたり。あと、幸徳秋水と菅野スガ子がスタンドマイクを持ち出してきて共産主義をネタにミルクボーイの漫才をパロったり。もう拾い出せばキリがないくらいいろんな小ネタがあって。でもそれがわちゃわちゃにならずに可笑しさに昇華していくというのは俳優がもう圧倒的に上手いのよ。
👩ふーん。
👱俳優それぞれの人物造形がたとえ遊び心に裏打ちされていても、そこはもう良きコメディアンは良き俳優である如くにきっちり出来ていて、場毎のキャラクターとしてブレない。だからこそ、その時代ごとの時代の空気や日本文学の現状みたいなことが、更にはそこのどがちゃかに織り込まれたこの国の今までもがキリッと観客にも伝わってくるの。
👩へぇ、面白いね。
👱四年前に初演があって今回再演なのだけれど、新しいネタも随時差し入れられて陳腐化を微塵も感じさせないところが凄いなぁと感じたし、また、吉祥寺シアターにこんなに密度を持ってビビットな舞台を作り出せる青年団は本当に人材豊かというか層が厚いなぁとも思った。元々アンダースタディとして公演に参加していた井上みなみさんが体調不良の方が出て変わってのご出演だったのだけれど、その役がいずれもその時代の大御所や新聞社のお偉いさんで、彼女がその時代のありようというか幕ごとの骨の部分を語るシーンが一度ならずあって、その凜とした語り口に息を呑み目を瞠ったりもした。その居並ぶ名優達の中でも見事に映えるお芝居を観て彼女は益々いい俳優になったなぁと思ったし役の人物造形を舞台に埋もれないレベルまで作り込めることにと改めて感心したりもした。
👩うんうん。おもしろいよね。
👱まあ、1月だけもほんとうにいろんな舞台があって楽しかったですよ。
👩いやぁ、なんか2月もserial numberは是非に観たいと思っているし。ここからが舞台の観劇初日かなぁって思っているしね。またいろいろとやりたいこともあるし、お話をしながら楽しんでいこうかなと思いますけれど。
👱やっぱり今日の歌舞伎みたいに一緒に観ることができたり、それが無理でも同じ演目を観てお話ができるというのは楽しいよね。
👩うんうん、そうですね。まあ我々はけっこう好みがはっきり分かれているから、同じ物を観てもおもしろいとつまらないがぶつかったりするときもあるし。そういうのも今年はだしていければと思います。
👱あと、これからの気になっている舞台をちょっとあげさせて頂くと、
👩まず、serial numberがありますおね。会場はどこでしたっけ。
👱新宿御苑前のサンモールスタジオですね。まあ、あとさっきも話した木ノ下歌舞伎『桜姫東文章』もあるし。それからさ、3月に視点が座・高円寺で『SHARE‘S』という公演を打つんですよ。日本劇作家協会のブログラムとして今脂がのっていたり、しっかりと実績のある8団体が座・高円寺で2団体ずつ一時間ほどのお芝居の2回公演を打つというもので、
👩うわぁ、凄い。
👱たとえば昔は欠かさず観ていた「elePHANTMoon」なんかも参加していて、
👩ええっ、へぇ。
👱で、その「elePHANTMoon」と組になって公演を打つのがなんと「東京にこにこちゃん」なの。
👩すっ、すごい、ちょっとまって。ええっ。これはもう皆さん、ちゃんと調べて観てください。是非是非。
👱一覧で観て頂くと分かると思うけれど、よくもまあ、4チームを作るのににこれだけ多彩な良き8劇団を集めたなぁという。
👩うわっ、おもしろ!
👱仕掛け人というか主催はMUという団体で、
👩はいはい。
👱ハセガワアユムさんね。そこにプロデューサーとしてAntikame?の吉田康一さんのお名前もあって。彼らが腕によりをかけて集めたぞみたいな。まあ彼らは昔から小劇場界を知り尽くしているし、またそれぞれに劇団を持って作っている方達でもあるから。人間関係もたんとあるだろうし。
👩うんうん。
👱その結果として、どの組み合わせにもハズレなしというか。もうねelePHANTMoonを観ることだできるだけでもめっちゃ楽しみで。
👩いやぁ、これは私も気になる。観たいなぁと思っちゃった。いっぱい公演があるということは通し券などもあるとか。
👱それがね、おもしろいの。最前列確定の通し券があって4公演分20000円なのですよ。でそれとは別に一公演分として4000円の席があって、そこに電子台本がついて5000円という席もあるの。
👩なんかややこしくてわからないから、例によって最後のところに乗せて置いてくださいな。皆さん下の方ですよ。
👱あと、もう一団体上げるとすれば「東葛スポーツ」の公演が2月にありまして。
👩「東葛スポーツ」?、私は初めましてかも知れない。
👱ラップで色々語ったりディスったりもする芸風でね。前回もパチンコ業界のことを描いた『パチンコ(上)』という舞台が出色の出来で。
👩「しあわせ学級崩壊」みたいな感じなのかな。
👱それとはまたかなり違うのだけれど。でもさっき散々お話しした根本宗子さんもこの団体でひとり芝居をされたことがあって。また話すと長くなるけれど。
👩まあまあ、それはまた今度ということで。じゃあおすすめはそのよっつですね。
👱はい。
👩その四公演の情報を下に載せておきますので是非にご覧ください。もしかしたら私たちもその劇場いるかもしれないので。
👱だからなんだという話ではありますが。
👩あはは、はい。
👱ということで、今回はこのくらいにしましょうか。
👩そうですね。
👱それでは演劇のおじさんと
👩おねえさんでした。
👱寒さが続きますがどうか体調などくずされませぬように。ご自愛くださいませ。


東京芸術劇場


(ご参考)
・壽 初春大歌舞伎 第二部
2023年1月3日~1月27日@歌舞伎座
一、壽恵方曽我
脚本: 松岡亮
出演:
曽我五郎時致    幸四郎
曽我十郎祐成    猿之助
化粧坂少将     雀右衛門
小林朝比奈     鴈治郎
犬坊丸       染五郎
梶原平次景高    廣太郎
鬼王新左衛門    歌六
大磯の虎      魁春
工藤左衛門祐経   白鸚
 二、人間万事金世中
作 : 河竹黙阿弥
演出: 今井豊茂
出演:
辺見勢左衛門    彌十郎
勢左衛門妻おらん  扇 雀
恵府林之助     錦之助
倉田娘おくら    孝太郎
勢左衛門娘おしな  虎之介
雅羅田臼右衛門   橘三郎
若い者鉄造     宗之助
親類山本当助    桂 三
代言人杉田梅生   男女蔵
門戸手代藤太郎   松 江 
毛織五郎右衛門   芝 翫
寿無田宇津蔵    鴈治郎
 
・艶∞ポリス『恥ずかしくない人生』
2023年1月7日~15日@新宿シアタートップス
作・演出:岸本鮎佳
出演:*今藤洋子 小林きな子 奥村佳代 里内伽奈 アサヌマ理紗
   徳橋みのり 加藤美佐江 岸本鮎佳 / 板垣雄亮 近江谷太朗
*今野洋子に変わり異儀田夏葉、関絵里子が代演
 
・TAAC『GOOD BOYS』
2023年1月18日~24日@新宿シアタートップス
脚本・演出:タカイフミアキ
出演:福崎那由他、佐久本宝、堀口紗奈、
用松亮、西川康太郎、川田希、
緒方晋、増子倭文江
 
・ホリプロ『宝飾時計』
2023年1月9日~29日@東京芸術劇場プレイハウス
脚本・演出: 根本宗子
出演:高畑充希、成田凌、小池栄子、
伊藤万理華、池津祥子、後藤剛範、
小日向星一、八十田勇一
 
青年団『日本文学盛衰史』
2022年1月13日~30日@吉祥寺シアター
脚本・演出:平田オリザ
出演:山内健司、松田弘子、永井秀樹、
小林智、兵藤公美、島田曜蔵、
能島瑞穂、知念史麻、*古屋隆太、
石橋亜希子、井上三奈子、大竹直、
髙橋智子、村井まどか、長野海、
村田牧子、山本裕子、海津忠、
菊池佳南、緑川史絵、佐藤滋、
串尾一輝、中藤奨、田崎小春
*古田隆太さんが体調不良のため、全公演井上みなみさんが出演
 
(今後のお勧め舞台)
・木ノ下歌舞伎『桜姫東文章』
2023年2月2日~23日@あうるすぽっと
脚本・演出:岡田利規
出演: 成河、石橋静河、武谷公雄、
足立智充、谷山知宏、森田真和、
板橋優里、安部萌、石倉来輝
 
・serial number『Bug』
2023年2月15日~19日@サンモールスタジオ
脚本: トレーシー・レッツ
演出: 詩森ろば
出演: 李千鶴、鈴木勝大、粟野史浩、伊藤弘子、塩野谷正幸
 
・東葛スポーツ『ユキコ』
2023年2月17日~20日@ミニシアター1010
演出: 金山寿甲
出演: 佐々木幸子、菊池明明、川﨑麻里子、
羽鳥名美子、山崎ルキノ
 
・視点『SHARE‘S』
2023年3月15日~21日@座・高円寺
プロデューサー:ハセガワアユム(MU)/吉田康一(Antikame?)
参加団体:
A:東京にこにこちゃん
B:elePHANTMoon
C:食む派
D:Antikame?
E:やみ・あがりシアター
F:劇団肋骨蜜柑同好会
G:アガリスクエンターテイメント
H:MU
作品、出演者等の詳細は
https://shitencompe.wixsite.com/shares001
を参照のこと
 
 
 


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