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こちらが認知症になる前に願いたい

ニューヨーク連邦地裁が評決を出した。性被害にあったと主張する人が、その時期に関係なく民事訴訟を起こすことを可能にしたニューヨーク州の「成人サバイバー法(2022施行)」により、30年近く前の性被害の法的責任を問う裁判だ。結果、6人の男性と3人の女性の陪審員は全員一致で「性的虐待」を認めた。

被告は、トランプ前大統領(76歳)だ。

訴えたジーン・キャロルさんは79歳だ。米国メディアによれば、少なくとも26人の女性が性被害にあったと主張してきたが、これまでは裁判に至らなかった。「#MeToo」運動に加えて「成人サバイバー法」施行によるところが大きい。

わが身を振り返って、誓ってそんなことはしていないと、言える。だが、万が一訴えられた場合、身の潔白を主張、証明できるだろうか。30年も前のことだ。

トシヨリの部類だから、当然記憶が怪しくなっている。そんな昔のことを言われても、思い出すはずがない、と思う。でも、当然、否定するはずだ。そんなことはやってないと確信しているから。

認知症になったらどうなるのだろうか。認識ができず、否定もできないかもしれない。怖いことだ。万が一訴えられる場合があったとしても、こちらが認知症になる前に願いたい。