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親子は争えない

夏の高校野球の準々決勝、大阪桐蔭が逆転負けしてしまった。朝から4試合、いずれも好試合だった、らしい。在宅にしておけばよかったと、後悔した一日でした。

先にも書きましたが、甲子園で大阪桐蔭の試合前練習を間近に見て、このチームの勝ち残りは間違いないと思っていた(拙文:「甲子園で見えた違い」)。今日の相手は下関国際、油断はならないけれど帰ってニュースを見ればいいと鷹揚にかまえていた。

会議が終わって、やっぱり気になってスマホを見た。スコアボードはリードすれば追いついかれの、1点差ゲームの終盤。仕事どころじゃなくなった。となりの同僚は外出している。これ幸いとパソコンの陰にスマホをおいて実況中継を出し、目はふたつの画面を行き来しながら仕事(のふり)。声出し、ため息もできずに最終回に逆転され、そのままゲームセット。

帰りの電車、家人とふたりの娘がLINEで沸いていた。

「会社のパソコンの右下にちっちゃく画面出してた!」
「わたしもPC台の下にスマホ置いて見てた」
(「オレも!」)
「あとで、大阪桐蔭の見逃し見る」
「明日在宅なのに、明日は試合休み」
「在宅だと仕事にならんけどな(笑)」
(「今日在宅にしておけばよかった」)

そう、親子は争えません。