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初代ゲームボーイをIPS液晶化してみた

今回もゲームレビューではなく、小ネタ。

数年前、GBA本体の改造を結構やってたんだけど、ここ1~2年でIPS液晶なる超絶綺麗な液晶が界隈に現れたようだ。これがかなり評判がよさげなので、おじさんも導入してみた。実家に置いてあったGBソフトを最近サルベージしてきたので、今回は初代GBに挑戦した。

中華製シェルの罠

IPS液晶を導入するタイミングでケース(シェル)も新調したいと思うのだが、粗悪な中華製を選んでしまうと後悔する。

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↑こちらは、2017年頃、Aliexpressで買ったGBAシェルだ。このシェルに換装してからはほぼ手に持つこともなく保管していただけだ。しかし画像を見て明らかなとおり、矢印方向に亀裂が走っている。

別に、何かしらの応力が働いて亀裂が入ったわけじゃなく、単純に質の悪いプラスティックで成形しているとこのようになるらしい。

ということで、長く使うつもりなら中華製シェルは避けた方がよい。というかIPS液晶も中華製のコピー製品ではなく、本家ので作っちまおうというのが今回のコンセプト。

通販サイト選び

IPS液晶自体はFunnyPlaying.comという有志によって開発されたものだ。しかしここのシェルはちょっと微妙だ。中華製より品質は良いだろうが、デザインは個性のないものばかり。

そういうわけでおじさんは、RetroSixというイギリスのサイトで購入することにした。こちらではFunnyPlaying製IPS液晶も取り扱っているし、個性的なシェルも豊富、そしてUSB-Cの充電パックも販売している。

ってことで、以下はおじさんが購入したものを紹介するよ。

1. Game Boy Original IPS Screen Kit (V5)

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まずは初代GB(DMG)用のIPS液晶。現在はV5というバージョンが最新だ。ただ液晶が綺麗になるだけじゃなく、カラーパレット機能も付いている。基板左のコントラストボリュームは押せるタイプになっていて、押す度にカラーパレットが変わる。長押しすれば、

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↑のように、OSDも表示される。

2. CleanJuice XL USB C Battery Pack (Game Boy Original)

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こちらがUSB-C充電に対応するための部品。もともと入っている金具を外せば、はんだ付けなしで導入できる素晴らしい製品だ。

3. 3mm Water Clear LED (Blue)

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おじさんの場合、電源LEDの色を変えたかったので、こちらも購入。まーサイズとか測ればもっと安いやつを国内で買えたんだろうけど、面倒だったから一緒に購入した。ちなみにLED交換は20年以上前のはんだを除去しなきゃならないので、意外と大変な作業だった。

4. Game Boy Glass Screen (White)

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おじさんはこの色のガラススクリーンを購入。

5. Game Boy Original Buttons (Pure White)

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ボタンはこちら。まーこの辺は中華製とそんなに品質変わらないかもね。

6. Game Boy Original Shell Kit (Pearl White)

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RetroSixで売られているシェルなら、どこも削らずにIPS液晶を導入できる。Nintendoロゴもしっかり入っているため(大丈夫か?)、これ目当てでRetroSixで購入する人もいるはず。

ちなみにパールホワイトは色がすごく綺麗なんだけど、プラスティックシェルの上から塗装した感じが否めない。触り心地がマットで、塗装に多少厚みがあるせいか指で押すと沈み込む感じもあるんだよね。とは言っても、塗装がハゲたりは全くしないので、品質は高いと思われる。

おじさんも最初は気になっていたんだけど、触っていたらオリジナルよりこちらの方がしっくり来た。適度なグリップ感も良い。

7. Game Boy Original USB-C Battery Cover (Pearl White)

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USB-C充電パックを買うなら、こちらの穴あき電池蓋も買おう。ところが今回購入した中でこれがちょっと残念だった。

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同じパールホワイトで色を揃えたのにさ、↑色味が違うんだよね。電池蓋の方がクリーム色に近い。しっかりしてくれよRetroSix!

色を完全に合わせたい人は、シェルの方に付属してきた普通の電池蓋に自力で穴を空けよう。

8. Game Boy Rubber Pads (Clear)

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スタート・セレクトボタンは外からも見えるので、この色で購入。


初代GB向けの部品としては以上で十分だ。ちなみにおじさんは心配になって、Game Boy Original IPS Screen Bracket (V3)っていうのも買っておいたんだけど、タイトルにあるとおりこちらはV3用だから不要。V5はIPS部品の中にちゃんとブラケットも付属しているので安心。

代金としては、上記部品だけで10,000円と少し。これに送料がバカ高くて5,000円前後かかってしまう。シェルのような大きめ部品を買ってしまうと、これぐらい送料が高くなってしまうようで、小さな部品だけならもう少し安く済むみたい。

せっかく高い送料がかかるんだから、他にも必要そうなものがあったら買っておくことをお薦めする。おじさんもGBA部品も一緒に買っておいた。

まーこれだけ送料が高いわけだから、DHLでしっかり発送してくれて、わずか数日で届いてしまった。さすがイギリス!高いけど。

組立

特に写真撮っていなかったから割愛するけど、本体の分解方法はYoutubeで適当な動画を拾って見ればわかるはず。

IPS液晶の取り付け方法は、FunnyPlayingのチュートリアルが役立つ。

唯一、はんだごてが必要になるのが、オリジナルのスピーカーを付け替える作業。はんだ吸取り線で簡単に外れるし、取り付けも簡単だから、難易度は低め。

あとおじさんのように電源LEDを交換するときもはんだごてが必要。


完成

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特にトラブルもなく組み立てられた。すんごく綺麗よ、IPS液晶は。もともとのオリジナル液晶を知っているからか、Switchみたいな現行機の液晶より綺麗に思えてしまうw

ドットもくっきり見えるし、実機で遊ぶのが楽しくなった。やっぱり実機に勝るものはなし。

前述したコントラストボリュームを押すと、

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↑こんな感じでカラーパレットが変わる。なんか画像の写り悪いけど、本物はもっと綺麗。パレットは全部で36種類あった。正直、頻繁に変えるものではないかな。


終わりに

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いや~IPS液晶は最高っすよ。この手のMODは毎年毎年新しいものが登場してどんどん進化していってるんだけど、個人的にはこのIPS液晶の登場でとりあえずGB改造の過渡期に入ったのではと思う。あとは細かいアップデートが入るぐらいじゃないかな。

ちなみに最近は物価の上昇、海外マネーの流入などあって、日本のレトロゲームがかなり高くなってしまっている。なので、迷っているなら早めに購入・導入してしまったほうが良いよ!

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