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続・『嘘をつく権利』

子供たちのワークショップでの出来事なので、どこまで書いて良いものかと迷っていた。

そしたら、参加してくれた中学生と小学生の兄弟がやってきて


『おじばく!早く書いて!』

とダメ出しを食らった。

気を遣ってたのに…

しかも呼び捨て…


『おじばくは何やってんだ?ってお父さんも言ってるよ!』

『無職で暇なくせに…』

『ちゃんと書かないとフォローやめるぞ』

そんなこんなで
ゴーサイン?が出たようなので
『嘘をつく権利』の続編を書くことにした


ぼくたち人間はウソをつく。

それは悪いことだと言われている。

しかし本当にそうか?

昔は悪いとされた『逃げる』が
『逃げていい』に変わってきたように
『嘘は悪い』も『嘘は良い』に変わるかも?と言うのが前回の話。

さて

たとえば、学校の先生から


『みんな!A君の絵🖼上手だよね?』
と聞かれたとする。


仮にA君の絵が上手くなくても

『上手です』(ウソ)

と言うだろう


『いいえ。全然下手くそだと思います!』とは言えないし


人間はみなこの手のウソをつく



ある子が口火を切った


😮『社交辞令だって言うんでしょ』


それだ


もう1人の女の子が言った。
小学6年生で、ウチによく遊びに来てくれる子だ。


😲『社交辞令は、自分のウソを社会のせいにするものよ』
(うまいこと言うなあ)


この意見には
『嘘は悪い派』からも賛同の声があがった。


そして

😲『大人は社交辞令の名の下に、平気でウソをつくよね。人生をうまくやるためという大義名分をつけて』


ちなみにこのセリフ…
一言一句そのまんまです。

自称、学校の成績が悪い落ちこぼれだそうだが、全く心配ないよ。
君は大丈夫🙆‍♂️



『子供だって社交辞令は必要だよね』


そういう話になった


『ねえ、Aちゃんさ。B君のこと好きでしょ?!』
『え〜!好きじゃないよ!』(ウソ)
(好きと言った瞬間ライバルだよ)


『わー!このかりんとう食べたかったんだ』(ウソ)


『おたくの息子さん、東大受かったんですって!?おめでとう!』(ウソ)


いっそ全員に
『嘘をつく権利』を認めてあげたら
世の中、良くなるんだろうか?


もし世の中が良くなるなら
嘘は良いことになるよね?
という展開になった。

ここまでですでに2時間経過
(端折りすぎ?)



ここから子供たちのディベートが
さらに3時間続いたのだ。


ポイントはこうだ。


もしこの世界が
ウソをついて良い世界だとしたら?

もし人には皆
ウソをつく権利があるとしたら?


何が起こるだろうか?


まず


・嘘つかれても相手は怒れなくなる
(そうだろうね)


・言った言わないの水掛論はなくなる
(そうかも)


・ウソにキレたらダメ。人権侵害になる
(ははははは🤣!)


・人は言葉を信じなくなる
(だろうね。ウソが当たり前だから)


・嘘をつかせないための契約をするようになる
(…契約で縛るんだ)



たとえば『明日8時に行きます!』と言われても、来なくて当たり前。

来ないことを前提に準備しなければならない。
もしくは8時に来る契約を交わすか…



🤔『ねぇ…そうなるとさ』


😆『な〜んかぎこちない世の中になっちゃうよね』(なるよねぇ)


😮『そうかなあ…?』


🤔『なに?』



😮『そんなことないと思うよ』



😌『ぼくもそんなことないと思う』



🥺『そんなことあるよ!私いやだ。そんなぎこちないの』


😮『ぎこちないのは、はじめだけじゃない?』


🤔『どういうこと?』


😮『ウソをついてもいいのにつかない人は、今より信用されるようにならない?』


🤔『そうかなあ?』


😮『人は言葉ではなく、行動で判断されるようになってこない?』


😲『なるほど。一理ある』
(あるね)
(小学生って『一理ある』って言うんだ😵)


😆『あのさ。言った言わないの水掛論がなくなるってことはさ…』
(中学生って『水掛論』って言うんだ😅) 



😲『たしかに言ったけど、あれウソだよ。それが何?ってなるよね』



😆『なるなる。権利だからそれが許される』


😮『ウソが許されるのにウソをつかず、
行動で示す人は信頼されるよね』



🤔『だね。めちゃくちゃ時間がかかりそうだけど』



😮『うん。すぐは無理だよ』



😃『世の中、今より良くなるね』



🙄『うーん…。そんな簡単にいくかなあ』


😃『だって世の中、言った言わないの水掛論ばっかじゃん!それがなくなるんだよ!それだけでも世の中良くなるよ!』


😮『そもそも大人って社交辞令多すぎない?』


😃『多い!』
(否定できない…)


😲『社交辞令って、ウソだよね』
(はい…)


😬『それに歳取るごとに社交辞令の範囲が大きくなってない?』
(ぐうの音も出ない…)



🤔『人生うまくやるために必要とかって言い訳だよね』



😲『言い訳ならまだいいよ。ウチなんかいつもママ友に見栄はってるもん!』



🤔『あれ?見栄って、ウソだっけ?』



😮『まあ…ウソだよね…たぶん』



🥺『ってことは、嘘をつく権利がある世の中では、いくらでも見栄を張りまくってイイってことか』


😲『見栄を張りまくっていい世の中になったとしても「あんなのただの見栄よ」って信じてくれないとおもうよ』


😃『人の見栄を信じないのは、今の世の中だって同じだよ』


😆『たしかにウチのママもよく言ってる!「あんなのどーせ見栄よ!フン!」って』
(曝露すな🤣)



🤔『でもさ。行動で示す人が評価される世の中はイイよね』


😃『うん。口だけじゃダメだよ。私の担任の先生もさ…』


🥺『ねぇ…行動で評価される世の中って、嘘が権利じゃない今の世界では実現できないのかな?』


😮『今の世界って?』


🥺『今のこの現実の世界でってこと。わざわざ、ウソをついても良いことにしないと、人は行動を評価しないのかな?』



😲『そんなことないと思うよ』



😮『でも、嘘がオッケーで言葉の信用がゼロになった方が、行動の価値はあがるんじゃない?』
(さすが中学生)



🥺『お腹すいた…もう終わろうよ』
(えー!もっと聞きたかったな😭!)


😃『うん。お腹すいた!』



😮『Uberいい?』



🙇‍♂️『いいですけど…』



😃😲🥺🤔😆😌🙄😮
『じゃあ、フレッシュネスバーガー🍔❗️』



🙇‍♂️『高っ😬❗️子供だけで11人いるのに…』



😃😲🥺🤔😆😌🙄😮
『うそだよ!』



🙇‍♂️『ほっ…』





約30分後


17個のフレッシュネスバーガー🍔が
ドスンと配達された。



こどもたちのディベートに感心した
パパ👨さんたちによるものだ。



もちろん見栄じゃない



そんなこんなで



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