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初サーフィンでビビった話(2)

「パドリング」ってやつ

パッと見よく海に通ってるサーファー感もとい初サーフィン波乗り王子いよいよ海の中へ…。冷たっ!一気に目が覚めた。真夏だし、水温的には暖かい方なんだろうけど、久しぶりの海はとても冷たく感じた。店主「よし、じゃあ海に板浮かべて乗ってみろよ」言われたように浮かべて寝そべって乗ってみる。え、え、あれ、ざぶんっ。いきなりひっくり返る…。「板の真ん中にヘソを当てる感じで乗るんだよ」やってみる。なるほどこうか、長いバランスボールに乗ってる感覚。今にも落ちそうになりながら何とかバランスを保つ。む、難しいけど乗るだけなら何とかなりそう。「そしたら板の下の水をかくように漕いでみ」よいしょ、ざぶんっ。

何回海に落ちたか分からないけど、少しずつ安定してきた。これが「パドリング」ってやつか。「なかなか飲み込み早いよ、良いね」でもこの時点で既に疲れ始め、おまけに海水を飲んでるから喉がイガイガしてきた。

「カレント」という恐怖

やり始めて約1時間。少しずつパドリングが出来るようになり、みんながいる場所まで漕いでみた。しかし、これが恐怖の始まりだった。「ここら辺はアウトに出やすいから気をつけてね」どういう意味だろう。しかし、その意味がすぐに分かった。気がつけば少しずつ沖に流されてるのだ。あれ?何でだろう。少し戻ろう。あれ、戻れない…。何で?漕いでるけど腕の力がなくなってきて、むしろどんどん沖へ…。さすがに焦り始めた。店主が異変に気がついて迎えにきてくれた。「俺のコード掴みな」パッと見よく海に通ってるサーファー感もとい初サーフィン波乗り王子無念のピックアップ。引っ張ってもらいながらも横から波が来るし、板から落ちそうになってついコードを離してしまった「おい、ちゃんと掴んでろよ!」パッと見よく海に通ってるサーファー感もとい初サーフィン波乗り王子、怒られる。

何とかみんなの場所まで戻ってこれた。よく話を聞くと先ほどの場所はカレント(離岸流)と呼ばれる岸から沖に向かって逆流する流れが起きていたらしい。テトラの近くなんかに発生することが多いとか。初心者は気をつけなきゃいけないけど、上級者はこれを使って沖に出るらしい。ちなみにハマってしまった時の脱出方法として、そのまま岸に向かってパドリングしても流れるプールに向かって漕いでるようなものなので、まずは岸と並行の角度、真横に向かってある程度進み、そこから岸に戻ると良いらしい。水難事故の6割以上はこれが原因だとか、こわ。そんな怖い思いをした初サーフィンだったけど、自分の中である感情が湧いたのだった。

フォロー&スキしてくれるとテンション上がって早く波に乗れる気がします!笑

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