祈るように寄附をした
アフガニスタンが大変なことになっているらしい。
アメリカ軍が撤退して、タリバンが勢力を取り戻したからだ。
その程度のことしか知らない私だったが、あるインタビューでアフガニスタンの現状を聞いて、認識を改めた。
とにかくまずはこれを聞いてみてほしい。
↓音声配信アプリVoicy”ながら日経”10月30日(土)の取材。
インタビューで淡々と語られる現状を信じられない思いで聞いていた。
信じたくなかった、と言った方が正しいかもしれない。
同じ地球で同じ時代に生きているとは思えないくらい、世界がまるで違う。
もともとタリバンは和平をもたらすために立ち上がった組織だったはずだ。
なのに、今や彼らは恐怖で国民を支配している。
聖典コーランに忠実な統治を目指すタリバン政権のもとでは、女性の自由は一切ない。
外出時にヴェールを着用させられ、勉強や仕事をすることも叶わない。
少しでも違反すれば命の危機に晒される。
その他にも表現活動をするアーティストや、情報を伝えるジャーナリスト、国家に目をつけられてブラックリスト入りした人々は、信頼のおける友人を頼って身を隠しながらひっそりと生活をしている。
彼女らの恐怖とやるせなさを思うと、いても経ってもいられなくなった。
こんなことってあっていいのか…?
ただ、情勢が安定しないアフガニスタンの国民感情は複雑で、そんなタリバンを支持はせずとも傍観してやり過ごす人たちも多いのだそうだ。
特に田舎の方は、女性の自由の制限に対して疑問すら抱かないこともあるのだとか。
その点においては、ジェンダーギャップ指数120位の国・日本に暮らす私にも思い当たる節があって歯噛みした。
このインタビューを聞き終わる頃には、彼女たちをなんとかしてあげたいと思うくらいには胸が痛んでいた。
そして、最後にクラウドファンディングのお知らせがあったので、意を決してアクセスしてみた。
↑※11月22日 午前11時まで。
何をするにも世の中金がモノを言う。私にできることは、正しい場所にお金を出すことだ。
恥ずかしながら今まで積極的にしてこなかった寄附というものをしてみようと思い立った。
今まで緑の羽根がもらえるからとか、機嫌がいいときにお釣りが余ったからレジの募金箱に小銭を入れるとか、そんな程度しかしたことがなかった。
駅前でユニセフの人に捕まって長々と話を聞かされ、毎月定額の募金を勧められたときは正直嫌だったものだ。
断ったけど自分が非情な人間になったような気がして、でもそれってなんか違うだろうと思っていた。
だから今回のように自発的に意思を持って寄附をしたのは初めてかもしれなかった。
私には何もできない。
微々たるお金を出すことしかできないけど、どうか彼女たちを1人でも多く救ってくださいという、祈りにも似た気持ちだった。
正直、金銭的に余裕があるかと言われるとそんなことはない。
だけどそれがなんだって言うんだ。
純粋に「人を助けたい」と思った気持ちに従いたかった。
それに最悪3日間くらい朝昼晩のご飯が豆腐だけになったとしても、私は死なない。大丈夫だ。
日本ではいいことをするのがなんか小っ恥ずかしいみたいな風潮があるけど、あえて声を大にして言いたい。
私は寄附をした。いいことをした。その決断ができて本当によかったと思う。
もちろん、何もお金を出すことがすべてじゃない。
今日本もコロナ禍で経済的に大打撃を受けているから、日々の生活で精一杯な方もたくさんいらっしゃると思う。
なので、どうかこの記事を、ここに貼ってあるリンクを拡散してくださったら嬉しい。
みんなが自分にできる範囲で救いの手を差し伸べられたら、世界は少しずつよくなっていくはずなのだ。
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