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11月3日 polaris展 クロージングトークと感想!

11月3日(水)本日は文化の日であり、祝日でもあります。
そして本日は、先週より開催されております、Polaris展の最終日に予定されていましたクロージングトークの開催日でした!

 ちなみに予約は前日の昼ぐらいにしました。

↓はその時の配信URLです、消されてなければ見れることでしょう。


 どんな内容だったかざっくりいうと、展示されている作品の解説や、各参加作家の方が運営しているオルタナティブスペースの話などしています。
 種明かしですね。
 現代アートのトークなので、相変わらず難しい哲学用語が飛び交っていますが、スペースを運営したり共同で生活をする中でのあるあるみたいな話が繰り広げられてます。
 特にお金が発生することで、閉じてしまいがちな共同スペースが開かれるという話(動画の後半あたり)はわかりやすくてなるほどなと思いました。
 割り切ったお付き合いも選択肢なんですね。

 今回の話者の中にはこちらのエッセイを執筆された方がいて、トーク中も紹介されています。
 初エンカウントなのであまり知らない方でしたが、書籍はkindle unlimitedに入っていると読めるので、読みましょう。
 普段は修行のような硬い本を読んでいるので、とても楽しく読めます!

  今回の展覧会で参加されている作家さんや、芸宿はなんか特殊な共同体として観測されていますが、その始まりはノリだったとか経済的なコスパがいいとかそういう理由だったりするんですよね。
 私もコスパがいいから共同生活をはじめました。

準備に関する小話

 今回はこのクロージングトークに関しては、個人的に配信用の機材を提供したり、会場のセッティングなどちょこっとだけお手伝いをしました。
 
 前日の夜に様子を見に会場を観に行ったら、キュレーターの宮崎くんが配信どうしよう~って状況だったので、しょうがねぇなぁ~(孫悟空)といったノリでいろいろちょっかいを出してしまいました。
 配信の機材のセッティングから、トークの会場セッティングもどうやら彼一人でやるみたいな状況で、連日の忙しさからなのか、かなり追い詰められて参っている様子だったので、とりあえず何とか形になるようにしようと助けたくなっただけですが。
 当日になると、何とかなりそうですといたった様子で、前日の参った様子も少し抜けていてとても安心しました。

 話者の音声なんかは、アマゾンで売ってる数千円のコンデンサーマイクを一個、テーブルの上に置いて収録しています、思った以上に音が拾えるという事がわかって満足です!
 
 個人的にあとカメラさえあればこれくらいならできるんだという事がわかったので善しです!

トークをふまえての展示の感想

 展覧会のトークで作品の解説を聞いて、作品の意図というか種明かしがされたりしました。
 お、おうそうなんだ…って感じになっちゃって、いまいちなんといえばいいのかなぁと。

 オフラインのトークショーという場に行くと、自分以外の人が今回の展示を見た意見がいろいろ聞こえてくるので面白かったですね。
 展覧会が芸宿全体という事で、1階と屋上に作品があるわけですが、屋上に上がる過程で見に来た人は2階の居住区スペース、ただ人の家が並んでいるところをちょっと経由するんですけど、そこで見えちゃったものに対して興味深かったと言われたり、あれは展示の一部なのか全然関係ないものなのかと議論されたりといろいろなリアクションがありました。

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 通称「野生のガンダム」

単純に私生活の部分ってブラックボックスというか、学校や会社でいつも会う人が普段何してるかわからないし、詮索してはいけないのが当たり前すぎて、そういった部分が明かされる事がセンセーショナルなんでしょう。

 人間は普段服を着ているから、全裸はやばいみたいな感じですね。

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 改めてコンセプトが明かされたこの作品ですが、どうやら、ギャラリー内に設置してあるエアコンと暖房がコンピューター制御で1時間ごとに空調を制御し、手前にある台座の上面の温度を一定に維持している作品でした。
 奥のサーモグラフィーの写真の腕にはトカゲさんも映っていています!変温動物と恒温動物、両者の差異が領域的に提示されているポスターのようでした。
 人間である鑑賞者が一定の温度になるように管理された部屋に入ることで、変温動物と恒温動物の絶対的な領域の差が揺らいでいくといいますか…。

 
 あ、作家の林修平さんは個人的に爬虫類をたくさん飼育いる方で、ペットとして爬虫類を飼育する際には、結構制約がかかるそうです。
 爬虫類の飼育となると、ただでさえ飼育環境の維持などが大変そうなので、そういった背景わかると、もっと他社のとの共存などといったテーマがわかるかもしれません。
 トークの中で紹介された爬虫類さんたちにはみんな食べ物から取った名前が付けられていました!

 最初見たときは、仕組みや意図が示されておらず、よくわからないまま終わってしまいましたが、やっぱり説明されるていろいろ背景が補完されると、見たときに抱く感想が豊かになりますね!

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 慈さんの作品は、東京で営んでいるスペース「プライベイト」の建築の構造をそのまま芸宿に埋め込んだといった作品です。
 ディティールではなく雰囲気をという事で、このような形の再現になっているそうです、トークの中ではプライベイトというスペースを作るに至った背景や、いろいろな背景や歴史が補完されました。

 プライベイトに行ったとがないからわからない。
 から
 プライベイトに行ったことがないけど、ゆかりだけ生まれた
 ような気がします。

 また今回の作品は全く作家本人の手垢がついていない作品という事で、ほぼ図面の作成から、構造物の作成まで別の人の手で作った作品だそうで、普段の作品とは全く違った取り組みでつくられていそうですね。

 けっこうゆるゆると感想を書いますが、今回の展示はコンセプトをしっかりしていそうで、解釈の揺らぎとか許さなそうな感じだったので、こう書いててだんだん、怒られそうだなぁと思ってきました。

最後に

 今回の展覧会はすべての勢力にとって特殊な展示になっていました。
 カナザワナイトミュージアムも企画として展覧会を取り入れるのは、今回が初だったそうです。
 芸宿としても、こんな風に私生活の部分が、知らない間に展示の一部として切り取られたて回収されてしまうのも特殊ですね。
 初と言われると、夏の「ストよろ」も同じように芸宿の101で生活感丸出しの空間で展示をしていたのでそうではないですが。
 展示の内容もかなり攻めたというか、コンセプチュアルアートな展示となっていて、作ってなんぼの金沢では異質というか、カナザワナイトミュージアムの枠組みで宣伝されていたので、現代アートを普段見ない人も来てた可能性が高いので、この特殊性に戸惑った方も多かったんだろうなと思います。
 そもそも展示を企画した宮崎くんも、芸宿って特殊だよねってところから始まったので、もう全部特殊ですね。
 考えるのをやめたくなりました。
 というわけで、見に来たけど、よくわからなくて面食らった方が多くいたと思いますが、安心してください正常です。
 

  企画された方々や遠方から来られた作家さんやトークでのゲストの方が本当に皆様お疲れ様です!

 

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