独裁者による美しい言葉たち「The First Speech.」

INNOCEAN BERLIN / REPORTERS WITHOUT BORDERS / 2024

2024 Cannes Lions Awards

Grand Prix For Good > Grand Prix for Good
3 Gold：Film > Online Film: Sectors

Deconstruction

Brand
Reporters Without Borders Germany（ドイツの国境なき記者団） - 報道の自由を守り、ジャーナリストの権利を擁護するための国際的な非政府組織（NGO）

Target
国際社会

Issue
世界中の多くの国々で選挙が行われる2024年、選挙によって選ばれるリーダーたちが独裁的な政策を進め、民主主義と報道の自由が脅かされるリスクが高まっている。

Challenge
民主主義が守られ、報道の自由が確保される社会を実現することを目指す。そのために国際社会全体で民主主義の重要性と自由な報道の役割について認識を深め、有権者が選挙において真の情報に基づいた判断を下せるようにする。

Barrier
多くの有権者は、フェイクニュースや偏った報道を含めた情報の洪水の中で、信頼できる情報源を見つけることに対して不安と無力感を感じている。それにより、政治家の美しい言葉や約束に惑わされやすく、その背後の真実を見抜くことを難しくさせている。

Driver Insight
正確な情報に基づいた意思決定を行いたいという強い意欲。

Creative Insight
独裁者となった者たちの就任演説のスピーチは、どれも美しく希望に溢れていた。

Idea
”The First Speech."
現代の独裁者の就任演説（ロシアのプーチン2000年、トルコのエルドアン2014年、ベネズエラのマドゥロ2013年）で述べた美しい言葉と、その後の現実のギャップを描いた3つの映像。当時の市民が新大統領の言葉をどう受け取ったかを体験し、次第に希望に満ちた演説から現実の厳しさへと視聴者を感情的に引き込む。「美しい言葉ではなく、自由な報道を信頼する」ことの重要性を訴え、Reporters Without Borders Germanyの30周年記念として、報道の自由を啓発し、寄付を集めることを目的としている。

Transformation
民主主義で重要なことは、
美しい言葉を信頼すること → 自由な報道を信頼すること

※各内容には筆者の解釈や推測が含まれてます。