リスニング体験を邪魔しないSpotify広告「UninterruptAD」
AFRICA CREATIVE DDB, Sao Paulo
2024 Cannes Lions Awards
Gold:Audio & Radio > Excellence in Audio & Radio
2 Silvers, 6 Shortlisted
Deconstruction
Brand
Budweiser
Target
Spotifyを利用している音楽ストリーミングユーザー。
Issue
従来の広告手法ではリスナーの満足度を低下させる可能性がある。
Challenge
広告がリスニング体験を中断させることなく、Spotifyの無料ユーザーに自然に受け入れられる形でBudweiserのブランドメッセージを伝える。それによりリスナーの満足度を維持しつつ、ブランドに対するポジティブな印象を形成する。
Barrier
一定の間隔で流れる広告が、リスニング体験の中断や煩わしさを感じさせる。
Driver Insight
好きな音楽に没頭しているとき、感情的な高揚感やリズムを維持したい。
Creative Insight
500以上の楽曲がBudweiserを歌詞に含んでいるという事実。その楽曲を広告として活用できないか。
Idea
”UninterruptAD"
Budweiserが既存の楽曲を活用し、Spotifyの広告としてシームレスにプレイリストに組み込むことで、リスナーの音楽体験を中断することなく、自然にブランドメッセージを伝えるアイデア。
具体的には、Budweiserが歌詞に登場する500以上の既存楽曲をSpotifyの広告として利用。これらの楽曲は、リスナーが聴いているプレイリストや音楽ジャンルに合わせて自然に挿入され、通常の広告の代わりに流される。例えば、ラッププレイリストを楽しんでいるリスナーには、ラップソングの中でBudweiserが登場する楽曲が流れ、広告と感じさせることなく、音楽の一部として楽しんでもらう。
このアプローチによって、広告がリスナーのバイブス(気分や集中状態)を壊すことなく、むしろその音楽体験を豊かにしながら、Budweiserの認知度を高め、ポジティブな印象を形成。特に、音楽リスニング体験が自身の感情やアイデンティティの表現であり、好きな音楽に没頭しているときにその感情的な高揚感やリズムを維持したいというリスナーのインサイトを捉え、このニーズに応える形で広告を設計した。
Transformation
Spotifyの広告とは、
単なる中断や煩わしさ → 音楽体験を豊かにする一部
※各内容には筆者の解釈や推測が含まれてます。
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