ボサノバ60周年で着目させた現代社会の課題「Errata At 88」
2024 Cannes Lions Awards
Grand Prix:Entertainment Lions For Music > Partnerships
2 Shortlisted
Deconstruction
Brand
Johnnie Walker - 「Keep Walking」大胆な一歩を踏み出す人々を称えるブランド。最近、ブラジルでのブランドエクイティが低下し、最も愛されるウィスキーブランドとしての地位を失いつつある。これを受けて、「Keep Walking」の意味を新しい世代に伝え、ブランドポジショニングを強化することを目指している。
Target
過去の歴史的な不正を正し、社会的な正義に関心を持つ若い世代や、新しい文化的価値を重視する人々。
Issue
アライデ・コスタのような歴史的に不当に扱われた人物が、依然として適切な評価を受けておらず、特に現代においても人種差別や性差別の影響が根強く残っていること。
Challenge
現代社会に根強く残る問題への認識と意識を高めることで、ジョニーウォーカーのブランド価値である「Keep Walking」の精神を具現化し、ブランドの文化的関連性を強化し、結果としてブランド価値を向上させる。
Barrier
過去に不当な扱いを受けた歴史的な人物や出来事に対して、現代の消費者が無関心であること。
Driver Insight
人々は隠された真実を知り、不正を正すことに強い関心を持っている。
Creative Insight
歴史的に見過ごされ、今でも不当に扱われているアライデ・コスタの物語を表舞台に引き出すことで、現代においても人種差別や性差別が根強く残っていることを再認識させ、多様性と公正の重要性を強く訴えることができる。
Idea
”Errata At 88"
アライデ・コスタの歴史的な不遇を正すためのキャンペーン。まず、ブラジル最大の新聞に2ページの広告を出し、彼女の生涯とキャリアを称賛するエ訂正広告を掲載。この広告を皮切りに、ソーシャルメディアで彼女の音楽と物語を広め、多くの著名人や一般の人々が共感を示し、その情報が急速に広がった。そして、1962年に参加を拒まれたカーネギーホールでのボサノヴァ60周年記念公演に彼女を招待し、ついに彼女がそのステージで演奏する機会を生み出した。この一連の活動を通じて、ジョニーウォーカーは「Keep Walking」というブランドメッセージを体現し、歴史の過ちを正すことで、ブランドの文化的関連性と価値を強化した。
Transformation
人種差別や性差別の話
単なる歴史的な出来事 → 現代においても依然として解決すべき課題
※各内容には筆者の解釈や推測が含まれてます。
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