第7位 家族計画
IPAT
インパクトImpact = 人口 population x 豊かさ affluence x 技術 technology
人口のことを論じるのは倫理的な問題もあるので賛否両論ある。しかし医療保険の提供を通じてこれに取り組むことは、女性のエンパワーメント、ジェンダー平等、ウェルビーイングの話でもある。なかなかバランスが難しい話。
人口が増えると資源消費が増え、温室効果ガスの排出が増える。
排出量の上位5カ国で半分以上を排出しているので、先進国の人口を増やさないことが、これ以上温室効果ガスを増やさないために寄与することになりそう。
一方で、低所得の国では教育水準が低い家庭が多く、子供が多くなる傾向にある。将来的な人口増加を通じて消費資源が増え、温室効果ガスの増加が見込まれるので、やはりここでも家族計画は重要、ということになる。教育水準が低いと貧困になりやすく、それは世代間で連鎖し、さらに人口増加、貧困を…と自己強化ループに入りやすい。
そのために、妊娠するかしないか、またその時期を選択できるようにする、ということも大切なことらしい。選択できない、又は避妊の手立てがない人が低所得国の2億1400万人もいるし、先進国でも同様に、ジェンダー平等の問題で妊娠の選択をできない場合も多い。
貧困、教育、人口増加、社会的・環境的負荷は繋がり合った問題なので、貧困の世代間連鎖を起こさないために、家族計画は重要、ということ。
また、性と生殖に関する教育も重要。
医療提供者が社会的、宗教的規範に制約されないように教育が必要。
教育面からの効果が大きいことでもあるので、コスト低く効果を期待できる。