大岩根 尚

1982年 宮崎生まれ。博士(環境学)、環境活動家。 宮崎→福岡→東京→南極→鹿児島→…

大岩根 尚

1982年 宮崎生まれ。博士(環境学)、環境活動家。 宮崎→福岡→東京→南極→鹿児島→硫黄島。 DRAWDOWNの噛み砕き記事、資本主義の次の社会にむけた暮らし方働き方の実践などなど。 SDGs、気候変動、 Drawdown。

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

DRAWDOWNとは

Project Drawdown とは「温暖化を止め、逆転させるには何をする必要があるのだろう?」  アメリカの環境活動家である Paul Hawken のこの疑問から、プロジェクトは始まりました。  温暖化防止や逆転に効く解決策を、 ・既にあるものの中で、何が最も効果的な解決策なのか ・測定できるのであれば、それが温室効果ガスの削減にどのくらい効くのか ・そしてその解決策を実行するのにお金がいくらかかるのか という観点から数値つきでリスト化したのがこのプロジェクトです。

    • 第11位 環境再生型有機農業

      外部からの肥料や殺虫剤、除草剤などを使うことなく、植物や生物どうしの相互作用をうまく利用して野菜に栄養を与え、生態系を回復させてゆく農法。 土壌中も含めて生き物が元気になり、生物量が増えるので、多くの炭素が固定されることになる。土壌が健康になる。野菜も元気になる。たくさん光合成が起こり、大気からCO2が除去される。 土壌が健康だと微生物が増え、土地が肥沃になり、干魃に強く、害虫が減り、収穫量も増加する。よいことばかり。 従来型の農業は耕し化学肥料や殺虫剤を使うことで土

      • 第10位 屋上型太陽光発電

        設置するためのコストはどうしてもかかるけどパネル自体はどんどん安くなり続けているみたい。オーストラリア、デンマーク、ドイツ、イタリア、スペインなどでは、すでに大規模発電所からの電気より安く発電できている実績もあるみたい。 もちろん電気をつくるのに温室効果ガスや大気汚染を起こさないのでいいですよね。 太陽光発電だけで賄えなくても、大規模発電所からの電力を少なくできる。新たな発電所を建設しなくてすむので、その分の経済的負担もなくてすむ。もちろん温暖化に対しても良いわけです

        • 第7位 家族計画

          IPAT インパクトImpact = 人口 population x 豊かさ affluence x 技術 technology 人口のことを論じるのは倫理的な問題もあるので賛否両論ある。しかし医療保険の提供を通じてこれに取り組むことは、女性のエンパワーメント、ジェンダー平等、ウェルビーイングの話でもある。なかなかバランスが難しい話。 人口が増えると資源消費が増え、温室効果ガスの排出が増える。 排出量の上位5カ国で半分以上を排出しているので、先進国の人口を増やさないこと

        • 固定された記事

        DRAWDOWNとは

        マガジン

        • DRAWDOWN
          12本

        記事

          第6位 女性の教育

          本の写真にはアフリカの女の子が写ってて、基本的に低所得国を想定した話が展開されてます。 教育年数が長い女性ほど ・子供の数が少ない ・子供の健康状態が良い ・自分の性と生殖に関する健康を積極的に管理することで将来的な人口爆発を抑制する効果がある→その分の資源に余裕ができる ・子供の教育にも積極的で将来賃金が高い、経済成長に貢献 ・HIVやマラリアにかかる率も低くなる「ソーシャルワクチン」効果 ・農家としての生産性が高く、一家の栄養状態が良い ・家庭や職場での自立度が高い

          第6位 女性の教育

          第5位 熱帯雨林の再生

          熱帯雨林が最大の炭素シンク(要は微生物ふくめて生き物がたくさんいる)だし、吸収源なので再生、保全しましょー!ってことですね。 とはいえさすがにアマゾンとか遠いなー、、と思ってたら。意外なつながりをみつけました。「大豆」です。 実はブラジルでは、大豆や牛肉の生産のため森林破壊が進んでいるとのこと。作られた大豆の7割は中国に輸出され、油を絞って植物油になり、その残りが豆腐や家畜の餌になっているとこのと。大豆をちょうどよい割合で飼料にまぜると、お肉を効率よく作ってくれるみた

          第5位 熱帯雨林の再生

          第4位 植物中心の食事

          FAOの資料によると、畜産から排出される温室効果ガスが、全体の14.5%にものぼるとのこと。 「シン・ニホン」に書いてあったのは大型動物の質量構成、人間が27%で、そのために生きてる家畜が64%、野生動物はたったの9%しかいないとのこと! どうも人類、肉食べ過ぎらしい。 草たべよう、草。 最近はアスリートも肉を食べなくなってるって! なんとその方がパフォーマンス上がるかららしい。 草食おう。

          第4位 植物中心の食事

          第2位 陸上風力発電

          第2位 陸上風力発電

          第1位 冷媒の管理

          第一位は、「冷媒の管理」です。 冷媒?何??って感じですが。 冷蔵庫とかクーラーに使われてる、冷却するための材料のことです。 「フロンガス」がその筆頭だったのですが、オゾン層を破壊するので使用禁止になりました。その後、フロンガスの代わりに使われるようになったのが、「代替フロン」というもの。これが、CO2の1000-9000倍もの温室効果ガスらしいのです。 冷蔵庫やクーラーなんかがその辺に放置されていたら注意。漏れ出して空気中に逃げてしまって、温室効果を発揮してしまいま

          第1位 冷媒の管理

          第9位 森林放牧

          牛の大量生産のためにめっちゃ森が焼き払われたり(例えばアマゾンの伐採の勢いはすごい涙)、温室効果ガスやら水やら環境負荷がかかってる、というのは有名な話になってきましたが(のか?)、それをマイルドにしてくれる希望の星、ともいえるのがこの林間放牧、というやつ。 平たくいうと、僕らがイメージするようないわゆる「ザ・牧場」ってかんじの牧場をつくるのではなく、生態系をのこしたままその中に牛を放つ、ということをやるみたい。 なんなら果樹とか植えちゃったりなんかして、そっちでも収入

          第9位 森林放牧

          第8位 大規模ソーラー発電

          太陽の無限のエネルギーを利用しましょう、という話。 太陽光発電を大規模に展開するのを Solar Farm というらしいです。従来の発電所に匹敵するような数十、数百メガワットのものも。 ライフサイクル全体でのCO2排出は石炭火力の94%減! そのほかの大気汚染(世界で370万人の早期死亡の原因 in 2012)もありません。 石炭、天然ガス、原子力を新設するより早く安い。 燃料不要でメンテナンスも安い。 現在大量普及により価格はぐんぐん低下中。 今後最も安いエネルギーに

          第8位 大規模ソーラー発電

          第3位 フードロスの削減

          第3位 フードロスの削減