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「TGS(東京ゲームショウ) esports(eスポーツ)」でググってみた(約2,400文字)

年に一回のTGS(東京ゲームショウ)の季節がやってまいりました。今年はビジネスデイが9月12日~13日、一般公開日が9月14日~15日となっており、本日はちょうど一般公開日の最終日となります(私は13日に現地へ行きました)。

1.みんな現地へ行った!?

さすがにこれだけネットでの情報がオープン且つ早くなった時代に、あえて1,500円なり2,000円なり払う前提で現地に向かうのはもはやゲームの体験プレイや各種周辺機器・プロダクトのチェックが主役ではなく限定グッズだったり何かお目当ての現地イベントだったりと別のインセンティブがはたらいており、なんかこう近年、広告業界臭がちょっと強めになってきている感じを受けてしまう私。
展示会ってそういうもんなんだよと言えばそれはそうなんでしょうし、新ハードの発表があればさすがにそのタイミングっていうのは盛り上がるものなんですけど。それでも結局海外(アメリカ)で毎年6月に開催されている「E3」で発表され関連動画、ニュースが出回った後に9月TGSとなるので、やはり以前ほどのワクワク感なるものは個人的にはなくなったかなという感じです。それにしてもappleのiPhone関連の最新情報といい、現地へ行かれたりして取材されている記事やブロガーさんの記事だけで本当に情報としては充実しているよね、ここ最近は。

2.「TGS esports」でググってみた

さて、そんなわけで「TGS esports」でググってみました。私はラージャンみて「お~」となりDEATH STRANDINGやバイオ関連で「ほほー」となりながら会場を一通りまわってきましたが、さすがに「esports」で検索をかけると出てきた記事は「e-Sports X」関連を含んだ「過去最大規模で開催」という記事でした。
ある記事では、出展小間数が(昨年2,338→今年2,417)出展社数655社(国内350社、海外305社)とありました(8月末時点の数字らしいです)。たしかに海外企業のブースも豪華で、国内企業も今年はFFやサクラ大戦やいわゆる人気IP系の最新作が出展され話題になっているようです。一方で各記事と実際の現地の様子で思うのは「やはりesports自体はゲームの中の一部の要素でしかない」ということで、当然ながらそうである以上は小さな市場は形成できてもそれ以上には決して大きくはならないよね、ということ。
人間の臓器が人間の体より大きくなることはないのと同じで、esportsそのものが無限に広がることもこのままの念成長率で伸びていくこともないよね、と。
実際に、e-Sports Xのステージをすべてチェックしたわけではないけれど、それぞれのタイトルの「プレイヤー数」ではなく「競技人口」を、「総ダウンロード数」ではなく「DAU」を来たお客さんが知ったら、それでも「このタイトルはものすごく盛り上がっていて、将来性がある」といえるものが並んでいるんだろうかと思ってしまいます。お金があるからブースを出す、CESAの会員だからブースを出す、付き合いでブースを出す、ブースを出さないと「あの会社大丈夫か」と言われそうだからブースを出す。生態系の中で出展する理由は各社それぞれですが、今年の現地の各ブースの様子を見ても「やはり日本はコンシューマ機&スマホの国だな」という実感をあらためて得られた気がします。
※そういえばコナミグループのゲーミングPC事業参入のニュースには「面を抑える」という意味である種の気概と野心を感じました。

3.esportsの国内プロライセンス制度について

ちなみに「TGS esports」で検索しても記事が出てこないくらいにはJeSU以外のニュースが多く、JeSUの活動報告ってそういえばどうなったんだっけ?と「TGS esports JeSU」で検索してみたところ、要約すると「ノーアクションレターにて賞金の提供にプロライセンス制度はとくに必要なし(仕事の報酬などの提供と認められる場合)」ということだったらしいけど、これってもともと「ライセンス要らなくないですか」って言ってた側の人たちの主張通りの内容であって、。一連の流れはなんだったのかという風にも受け取れます。結局こういったことに振り回されるのはプレイヤー側・コミュニティ側はもちろん「そのあたり興味もないし、自分たちで深堀する気もない」みたいなパブリッシャーの人たちも含まれるので、分かってはいたことだけれどマッチポンプみたいになってしまったことについては普通に残念ですね。(賞金の第三者提供の件についても同じく)

一方で、公認のオンライン大会を今後開催していく予定だったり、日本全国から地方の支部を募って、各地でゲームの大会も開催していくようなので、これはこれで何かしらの盛り上がりに繋がるとよいのかも。参加費の徴収に関しても(透明性を担保したうえで)とることが確認できた(ていうか当たり前の話だと思うんだけど、これもまた)とのことで、各地でアングラ的に行われてきた各タイトルのコミュニティイベントなんかも、良い意味でオープンにできるところが増えるのはポジティブなニュースかもしれません。
ただ「eスポーツの社会的意義を討論します」的な会議については恐らく他の業界でも実施されてきたパフォーマンスの一環なので、具体的な成果は期待しない方がいいかも。世の中そういうものなんで、という感じですね。

TGS自体は毎年、多くの来場者が訪れるイベントであることに変わりはなく、来年以降は新ハードの発表などもあるでしょうから更に盛り上がるかもしれません。そんな中で私が感じたのはやはり、日本国内はコンシューマ&スマホゲー強し!ということ。一先ず今から集会所に集まって友達と一狩りいってきます。
そんじゃーね!

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