【開催レポート】全国大学ビブリオバトル関西Aブロック地区予選 2022年9月23日(金祝)
全国大学ビブリオバトルが3年ぶりに開催されます。
水野ゼミの本屋では、大阪工業大学知的財産学部水野ゼミ、同大学ビブリオバトルサークルとの共催で、関西Aブロック地区予選を開催しました。
結果報告
全国大学ビブリオバトル2022 関西Aブロック 地区予選
日時 2022年9月23日(金祝) 11時~11時45分
会場 水野ゼミの本屋
主催 水野ゼミの本屋、大阪工業大学知的財産学部水野ゼミ、
大阪工業大学ビブリオバトルサークル
【チャンプ本】 宮部みゆき『長い長い殺人』(1999年、光文社文庫)
【チャンプ本獲得者】 春名莉緒さん (大阪府立大学)
【参加人数】 発表者 3名、観覧参加者 8名 (計11名、司会者1名除く)
【チャンプ本以外の発表本】
中平文子『女のくせに』(1916年、やなぎや書房)
中村光『聖☆おにいさん(1)』(2008年、講談社KCモーニング)
こんなビブリオバトルでした
水野ゼミの本屋は通常、書店スペースと読書会スペースを設けています(第一形態)。読書会スペースには10名しか座れませんので、両スペースを区分している書棚を動かして、20名を収容できるようにレイアウト変更しました。書棚2台を動かす、と聞くと、大変な作業と思われるかもしれませんが、当初から可動できるように設計いただいたので、レイアウト変更作業は前日夜に30分ほどで完了しました。
当日はあいにくの雨。
また発表者の当日欠席も1名。
しかし発表参加者3名、観覧参加者8名にお集まりいただき、地区予選の開催要件は充たしましたので、定刻通りバトルを開始。
最初の発表本は、青谷夏野さん(大阪工業大学)が紹介された、中平文子『女のくせに』。大正時代に出版された本ですが、近日、発表者ご自身が復刊されるそうです。
女性新聞記者の先駆けだった著者の自伝小説だそうですが、「当時の女性記者ならではの苦労は?」などの質問がありました。
次の発表本は、松吉蒼馬さん(大阪工業大学)が紹介された、中村光『聖☆おにいさん(1)』。イエスと仏陀が、現代の東京・立川にバカンスに来た、というギャグ漫画だそうです。
「キリスト教と仏教については、どの程度書かれているのか?」、「他の宗教家も登場するのか?」といった質問がありました。
最後の発表本は、春名莉緒さん(大阪府立大学)が紹介された、宮部みゆき『長い長い殺人』。全てに財布が主人公となる連作短編集とのこと。
「財布の視点ならでは記述は?」、「どの財布に一番お金が入っていたか?」といったディスカッションが交わされていました。電子決済が増え、財布を持たない方が増える中、財布の存在意義を見直す貴重な本ですね。
ディスカッション・タイムは3分間としましたが、どの本の発表時も、質問が途切れることなく、とても盛り上がったビブリオバトルでした。
関西Aブロック地区決戦のご案内
チャンプ本を獲得された春名さんは、関西Aブロック地区決戦への出場権を獲得しました。
全国大学ビブリオバトル2022 関西Aブロック 地区決戦
日時 2022年11月23日(水・祝) 時間未定
会場 大阪工業大学 梅田キャンパス 1階エントランスギャラリー
地区決戦主催団体
大阪工業大学知的財産学部、大阪工業大学ビブリオバトルサークル 共催
https://zenkoku.bibliobattle.jp/qualifying/kansai
文責: 水野ゼミの本屋 (水)
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